TSUTAYA図書館は本当にダメか
地方の図書館でカルチュアコンビニエンスクラブ(CCC)が経営する
TSUTAYAと提携する図書館が表れている一方で愛知県小牧市の
ように住民投票で否決されている例があるようで結構逆風も吹いて
いるようです。海老名市では協業をしていた図書館流通センター
(TRC)との確執もありました。問題点としては日本図書分類という
方法ではなく独自の分類方法を取っているので図書館側で分類
に混乱が起きたこと、本の選択で偏りがあったということのようです。
ただ、この手の議論で思うのは数字や情報などが一人歩きして
いる点です。本の選択で偏りがある例としてCCC図書館を開設した
武雄市ではCCCから購入した1万冊の本のうち1630冊借りられて
いないなどがあります。一見非常に多く感じられますが「公的運営図
書館で購入して1年以内に借りられない本」のデータと比べないと
多いのか少ないのか全く分かりません。作家のグルメのエッセイが
料理本に分類されていたことなどが問題にされていましたが、私の
近所の(CCCが運営していない)図書館でもそういったケースを先
日見ています。武雄市の図書館で返却した本が書棚に分類の混乱
で返されていないと書かれていましたが、新規開設図書館ではもし
かすると別にCCCが関与していなくても起こることなのかもしれません。
大抵「叩く」記事というのは叩く対象の問題のある点だけを比較する
ことなくクローズアップすることが多いです。よく英語で”Apple To
Apple ”といいますがほぼ同等の条件で比べた話がないと信用
はできないです。
個人的な体験ですが近所の図書館が民間運営になってから、職員
の動きが2倍以上速くなりました。以前は長い列ができていても窓口の
その担当以外の人は知らんぷりでしたが、民営になってから貸し出し
の列が長くなると他の部署からもすぐ人がとんできて手伝います。
非常に親切で気持ちよく対応してくれますね。
村上元代表への強制調査の疑問
村上ファンドの村上元代表が株価を操作した疑いで証券取引等
監視委員会の強制調査をうけました。新聞記事などを読む限り
金融証券取引法162条1項の空売りの禁止に抵触したようです。
他人から株を借入て市場で低い値で大量に売れば株価は場合
によっては投げ売り状態になって下がります。そこで本人は高値
で買い戻せば利益がでます。これが空売りで相場の下落をあお
る行為として禁じられています。ただ、これは全ての空売りが禁
止ではなく当日の基準価格から10%以上下落した空売り対象
銘柄で51売買単位以上となっています。
不思議なのはどうやってやったかで、証券会社は当然空売り規
制を知っていますからこのような注文は受けないはずです。
そうすると他人名義で分けてやったり、小口で分散させて行う
などかなり意図的にやらねばならず、プロである村上氏がそ
のような明らかな法令違反を行うのかはやや疑問です。私は
マーケットのプロではないので、もしかするともう少し洗練され
た(?)方法があるのかもしれません。そのあたり興味がある
ところです。
面白い賃貸アパート支援会社の上場
インベスターズクラウドという投資用アパート支援会社が12月3日
に上場します。私の投資用物件関連の会社というと私が会社勤務
時代頻繁に電話勧誘があった超プッシュ型営業の形態のイメージ
が強烈です。私の昔の部下が一時投資用マンション販売会社に在籍
していたのですが、ノルマが厳しく達成できないと殴る蹴るなどの暴
力もあった超ブラック企業だったとこぼしていました。
この会社はそういった業態とは大きく異なり、インターネット広告で
集客をしていてテレアポ、飛び込みのプッシュ型営業部隊は持って
いません。そして、収益は土地のマッチングの仲介収入、建物の
施工の収入、そして賃貸アパートの管理収入と3本の柱を持って
いるようです。顧客は土地を持ち主から直接仕入れその間に
ディベロッパーが入らないので仕入れ値が安くなり、一方この
会社は土地の仕入れが生じないので資金繰りは軽くなります。
したがって財務諸表をみると在庫(販売用不動産)は約14億と
売上140億の約1か月超しかありません。
また、基本的には土地は家主が仕入、この会社と打ち合わせ
ながらデザイン性の高い至便な物件を取り扱いますから賃貸
人の質はよく家賃の滞納も少ないと思われます。賃貸人の質
も良いと管理業務もきちんと利益を生みそうです。ただし、死角
としては投資用マンションブームはいつまで続くかでしょう。賃貸
物件に住む層である比較的若い人は減ってきているわけですか
ら永遠には続かないと思われます。ただ、この会社の強みはイン
ターンネット広告の仕組みやクラウド上のプラットフォームなので
将来はこれを利用して他分野に進出していくのではないでしょうか?


