先週でターム3が終了し、本日からInternational Business Consulting Project(IBCP)のオリエンテーションがスタートした。IBCPはマッキンゼー出身の教授について今までビジネススクールで学んだことを活かして実際の企業に対してクラスメート5人1組でコンサルティングを行うというプロジェクトである。ターム4からターム5までプロジェクトは続きファカルティとクライアントに対してこのプロジェクトのプレゼンを終えると晴れて卒業となる。

このコンサルティングプロジェクトは米国の企業だけでなく日本やそれ以外の国からも参加している。プロジェクトも様々でファイナンスやマーケティング、また新規事業開発など幅広い。米国から違う国へ。また日本から南米へなど国をまたがるグローバルビジネスの案件を体験することができる。

なかなか教えてもらえなかったが参加企業が本日ようやく発表された。そして明日までに自分の希望を伝えチーム編成が始まる。残念なのは希望を出しても必ずしも通るわけではないことだ。今日中に5社を候補としてあげてその中で調整をすることになるとのこと。参加メンバーのバックグランドやクライアントの国や言語、また企業派遣の方は競合にあたる会社には入れないなど様々な要素を組み合わせてチームが編成される。

どのプロジェクトに入れるかも重要だけれど、それ以上気になるのはチームメンバー。いいクラスメートと組めればいいが、発表されるまではどうなるかわからない。今日クラスメートにヒアリングした希望を考慮しながら、じっくり今からプロジェクトを検討したい。

MBA留学に関するアンケート実施中
>>>MBA留学するとすればどこで学びたい?

←ランキングに参加中です。ワンクリックお願いしますチップとデール チップ
こちらに来てあまりテレビをゆっくり見る時間はないけれども夕食の時間を利用して英語の勉強も兼ねて映画を見るようにしている。アパートで契約しているケーブルテレビで常に夕食の時間に何らかの映画がやっているので最初はそれを見ていたが毎回途中で始まり、途中で終わることになってしまいかなり中途半端な見方だったので、Netflix(ネットフリックス)を契約してみた。

Netflix(ネットフリックス)はネット配信動画サービスを提供する会社で毎月7.99ドル払えばパソコンやゲーム機などでオンラインで映画を見ることができ、プラスで2ドル払えばDVDもunlimitedで送ってくれる。日本でいえばTSUTAYA DISCASや楽天レンタルのようなもの。日本にいる時には、TSUTAYA DISCASと楽天レンタルを両方契約していたのでその便利さを知っていたが非常に便利。

ウェブ上でいくつか登録しておけば毎回DVDを送り返すごとにまた新しいのを送ってくれる。日本で使っていたときには楽天レンタルがなかなかDVDを送ってこないので狙ってやっているのでは?と不満に思うことも多かったが、非常にレスポンスも早い。送付して5~6日くらいで新しいものが送付される。

毎回一枚づつしか頼めないのが難点だが、メインのサービスがオンラインの動画配信なのでDVDがない間もその中にある作品を楽しむことができる。ただし、オンラインで利用できる作品は限られていて例えば『ソーシャル・ネットワーク』のような新作だとDVDでしかレンタルできないが、どのジャンルでもそれなりに新作から名作まで揃えていて十分楽しめる。

こんなオンラインのサービスがあるとお店まで遠い(ことが多い)アメリカの既存のビデオレンタルショップはきついだろうなと思っていたら、昨年の9月に米国ビデオレンタル大手のBlockbuster(ブロックバスター)が経営破綻していた記事を発見。帰り道にお店が一軒あり普通に運営していたので全く気づかなかったが、いつ見ても活気がなかったので今後も厳しいだろう。

このBlockbuster(ブロックバスター)はグローバル マーケティングの授業で良いネーミングの事例として登場している。Blockbusterはアメリカでは超大作映画を意味するので、「すぐれた映画を貸し出す会社」として訴求するにはすごくいいブランド名ということだが、いいブランド名だけではもちろん企業の経営はうまくいかない。時代の流れについていかなければ淘汰されていく。

グローバル マーケティングの授業で学んだブランドのカラー戦略についてこの2社を比較してみると面白いことに気づいた。

ブランドを際立たせるカラー戦略について「ブランドは競合とは反対の色を使うべき」という法則を学んだが、Blockbuster(ブロックバスター)のブランドカラーはブルー、Netflix(ネットネットフリックス)のブランドカラーはレッド。ちょうど正反対の色にあたる。

ブルーは「穏やかで静かなで落ち着いた色」、「リーダーシップ」を表す色である。一方で、レッドは「エネルギーと興奮」の色だ。ネットをフル活用して既存のリーダーを打ち破るレッド。新しいネット動画配信でこの業界(DVDレンタル)のトップとなったNetflix(ネットフリックス)にとってレッドは非常に相応しいブランドカラーと言える。

新しく届いたnetflix(ネットフリックス)の赤いパッケージを見ながら、netflix(ネットフリックス)のカラー戦略に感心、また確かに汎用性のある法則なんだなと納得させられた。

MBA留学に関するアンケート実施中
>>>MBA留学するとすればどこで学びたい?

←ランキングに参加中です。ワンクリックお願いしますチップとデール チップ
ターム3のファイナルが本日終了。結局今週のテストウィークはオペレーションとグローバルマーケティングの2科目しかテストはなかったが水曜日にリーダーシップのプレゼンまた普通に夜にエレクティブのクラスの授業があったりと忙しい一週間だった。

振り返ってみるとターム3はオペレーションのタームだったような気がする。一番ケースをじっくり読んだり、試験対策をしたのがこのコース。ビジネススクールに来て本気で勉強しても報われないなと思うことが多々あったが月曜試験で水曜日に返ってきたGradeを見てなかなか達成感を感じられた。

オペレーションの授業で結構に役にたったのが先月くらいにクラスメートから教えてもらったのがbooknest (ブックネスト)というサイトでハーバード・ビジネス・レビューの記事が記事ごとに800円強で購入可能。記事単位で製本してくれるだけでなく、購入してすぐにオンラインでも読むことができる。かなり高いがそのクラスメートは時間短縮と日本語版で読めるものはほぼすべて購入しているそうだ。

ただ、800円(/記事)は私費留学の私には、高いので私のこのサイトの活用の仕方は主に「立ち読み」。

最初の3~4ページくらいは無料でウェブ上ですぐに読めるのでそれを利用して記事の要点を事前に読んだり(概略が入っていると英語で読むスピードもだいぶ上がる)、試験前にその日本語版で読めるところだけ読み直したり(時間経つとケースの内容も結構忘れるものです)と使っていたが非常に効果的だった。(結局一冊も購入せず乗り切りました!!)

ハーバード・ビジネス・レビューを一年定期購読してプラスで5,000円払えばこれらの記事も一年間全文を何度でも読む事が可能だ。ただし、ハーバード・ビジネス・レビューの購読は2万円でこれにプラスで5,000円なかなか痛い出費。また、このオペレーションでは読まないといけない記事の日本語版がたまたま多かったが、ないことも多い。なので、関連する、長くて難解でどうしても必要なものだけ800円出しても買うというのもありだとは思う。

なお、ハーバード・ビジネス・レビューには学割、ビジネススクールの割引があるがダイヤモンド社に確認したところこれは海外のビジネススクールには適用されないとのこと。文部科学省の認定を受けたビジネススクールに限られるそうだ。「週末のみ週2回で簡単にMBA!!」みたいな胡散臭いところでも認められて海外のよほどちゃんとした学校が認められないというのはよくわからないけど、まあ海外のMBAに行くようなやつはHBRの日本語訳なんて読まずに原文を読めということなのでしょう。

適度に活用して効率よく勉強していきたいと思う。

MBA留学に関するアンケート実施中
>>>MBA留学するとすればどこで学びたい?

←ランキングに参加中です。ワンクリックお願いしますチップとデール チップ
先日Global Marketing(Branding)のクラスでゲストスピーカーによるプレゼンがあった。ある映画配給会社のトップ2のポジションの女性。映画会社のマーケティングの仕事を経て現在は戦略部門をとりまとめている。その授業の教授の元教え子らしいがPh.D.を取っているらしくドクター...という敬称をつけて紹介していた。最初、2年制のプログラムに在籍してそうな見知らぬ比較的若い女性が教室の前のほうにいたので教授のTAがゲストのアテンドをしているのかと思いきやなんとその女性がゲストスピーカー。

韓国に住んだことのないというコリアンアメリカンだが、年齢はわからないがこの若さでナンバー2?とPh.D.の米国での権威、効果と彼女のアンチエージングの秘密に惹かれ話を聞いていたがPh.D.まで取って映画のマーケティングに進んだ知的マーケターの話は非常に面白いものであった。

彼女が映画会社のマーケティングの事例について下記の彼女の会社が最近手がけた"No Strings Attached"を紹介しながら説明してくれた。



ジャンルで言えばラブコメディにあたるこの映画だが主演はアカデミー賞でも話題となったナタリー・ポートマン。

なぜ彼女をこの映画に使ったのか?

ブラック・スワンの映画のおかげでナタリー・ポートマンへの関心が高まっている。ブラック・スワンは比較的シリアスなもので同じようなものではなく彼女の違う魅力を出すことで人々の関心を高め観に来てもらうことを意図している。

今の時期(当時は2月)にこの映画を出す理由は、映画はどんなにリサーチなどを駆使してでも最終的には当たるかどうかリスキーなビジネス。配給会社も対策だけに頼るのではなくリスク分散で対策の合間、アカデミー賞候補にはならないけれどそこそこ当たる作品を合間にだしていく必要がある。今作品はまさしくそのジャンルにあたるもの。そして、今の時期には同じようなジャンル(ラブコメ)の映画がないし、ナタリーポートマンへの関心の高さを考えるとちょうどいいタイミングだったとのこと。

その他、印象に残ったのは俳優のco-branding。

本作品のナタリー・ポートマンの恋人役はアシュトン・カッチャー。彼女曰く、彼の俳優としての点数(Max10-Min1)は、

Sexiness 7

だけれども

Acting Ability 3

と厳しい評価。

けれども、ナタリーポートマン、Acting ability 8~9の女優と一緒に演技することで演技力の高い彼女と組める俳優ということで彼の評価をあげることができる。

ブランドエクイティがベネフィットを受け、その価値がトランスファーする。ナタリー・ポートマンのアクティングアビリティのいい影響をアシュトン・カッチャーにあたえ、彼の評価も上げていくなどなど配給会社として今回の作品だけでなく今後の起用も考えたキャスティング戦略について話も伺うことができて面白い一時間だった。

Global Marketingの教授は非常にいい教授で親しみやすさでいえばトップクラス。最初の日の挨拶で「クラスでみんながカラオケに行く時は自分の分は出すから呼んでください。」また、クラスにいる元アイドル(歌手)に「カラオケで君の歌が聞きたい」と言って皆を笑わせるような教授ですごい人なのかもしれないが、教授としての権威は全く感じられなかった。

けれども、今回の彼女みたいな一流企業のそれなりのポジションの方や経営者などを何度もクラスに連れてきてスピーチの機会を持つことでこういう人が教え子だったり、知り合いだなんて結構すごい教授なのかも?と思ってしまう。いかに生徒たちを楽しませて、愛着をもたせ、その中でこのようなスピーチや授業を通じて自分自身のブランド・エクイティを高めていく。彼女が今どれだけ偉いか、自分が彼女にブランド論をPh.D.取得にあたりたたきこんだなど今の彼女のポジションとその土台となった彼の指導との関連性をなんともうまく説明しているのを聞いているとブランドの教授だけに自分自身のブランド戦略もよく考えているなと感心させられた。

ちなみにそのゲストスピーカーのオフィスはもちろん個室。そして専用ジャグジーが個室についているそうだ。すごいけど、、、でもオフィスにジャグジーなんて必要か・・・?

MBA留学に関するアンケート実施中
>>>MBA留学するとすればどこで学びたい?

←ランキングに参加中です。ワンクリックお願いしますチップとデール チップ
早いもので1月にスタートしたターム3も残り2週間でFinal試験で終了となる。今期受講しているコースは下記の4コース。

- Operations Management
- Global Marketing (Branding)
- Managerial Perspective (Leadership)
- Marketing and consumer research

ターム1、ターム2はコア科目のみでエレクティブが全く取れなかったが今期からエレクティブを取る事が可能。(ただし、エレクティブはIBEARのタームと異なり2年制や夜間のビジネススクールの学生と同じ授業を取るためターム3、ターム4にまたがるスケジュールとなる。IBEARのみのエレクティブもありそれを受講する場合にはIBEARのタームごとに受講していくことになる。)入学するまで気づいてなかったが、実は一年制のIBEARプログラムでは他のプログラムの学生と混じってエレクティブを取れるのはこの時期(Spring)だけで最大2科目までしか取ることができない。厳密にいえばウェーブでコア科目を免除してターム1から受講したり、ターム3で追加でお金を払って3科目受講したり、Summer(ターム5)で受講して卒業を一ヶ月延ばしたりという手段もあるが、通常の授業料で、通常の時期に卒業を予定している人には他のプログラムの学生に混じり好きな科目を受講するのは最初で最後のチャンスとなる。

IBEARプログラムでも独自のエレクティブのコースがあり、ターム3はInternational Trade、ターム4はManaging Global E-business、ターム5はData Warehousing, Business Intelligence, and Data MiningかInternational Financial Management(どちらか一つ選択して受講)を用意しているが、私はマクロ経済の延長であるInternational Tradeに興味がなかったので2つ取れるエレクティブはIBEAR以外のエレクティブであるMarketing and consumer researchとターム4にIBEARのエレクティブであるManaging Global E-businessの受講を予定している。

今タームで一番面白い感じているのは実はオペレーション。今まで全く縁のない学問であったが、クッキー屋の生産工程から始まり、ドライブスルーに並ぶ車の列からコールセンターのラインの数を調整することによる待ち時間や利益率の改善などどういう視点で分析して改善してべきなのかということが徐々にわかっていくにつれて面白くなっていった。Midterm前までは主に理論で計算問題をこなすことが多かったが今の時期はケースが中心でSouthwestやZaraなどオペレーションのエクセレントカンパニーについてケースを元に学んでいる。オペレーションの難しいところは理論でわかっていても実践が難しいところだ。実際の現場では急に予想もしなかったことが起こることが多々ある。また、例えばSouthwestの事例でいえば、どんなに彼らがオペレーションの効率を高めても他社の飛行機を経由して彼らの飛行機に乗り継ぐ場合、その飛行機が遅れると彼らの全体のスケジュールもおかしくなってしまう。そんな状況をうまく乗り越えて全米一ともいわれる高いオペレーションサービスを提供する彼らの秘密は人材と楽しんで働ける職場づくり。下記の動画からその職場の雰囲気や入社してくる人々に期待している事が理解できる。職場のカルチャーや組織へのフィット感というのは改めて大事なんだなあと痛感。



MBA留学に関するアンケート実施中
>>>MBA留学するとすればどこで学びたい?

←ランキングに参加中です。ワンクリックお願いしますチップとデール チップ