こちらに来てあまりテレビをゆっくり見る時間はないけれども夕食の時間を利用して英語の勉強も兼ねて映画を見るようにしている。アパートで契約しているケーブルテレビで常に夕食の時間に何らかの映画がやっているので最初はそれを見ていたが毎回途中で始まり、途中で終わることになってしまいかなり中途半端な見方だったので、Netflix(ネットフリックス)を契約してみた。

Netflix(ネットフリックス)はネット配信動画サービスを提供する会社で毎月7.99ドル払えばパソコンやゲーム機などでオンラインで映画を見ることができ、プラスで2ドル払えばDVDもunlimitedで送ってくれる。日本でいえばTSUTAYA DISCASや楽天レンタルのようなもの。日本にいる時には、TSUTAYA DISCASと楽天レンタルを両方契約していたのでその便利さを知っていたが非常に便利。

ウェブ上でいくつか登録しておけば毎回DVDを送り返すごとにまた新しいのを送ってくれる。日本で使っていたときには楽天レンタルがなかなかDVDを送ってこないので狙ってやっているのでは?と不満に思うことも多かったが、非常にレスポンスも早い。送付して5~6日くらいで新しいものが送付される。

毎回一枚づつしか頼めないのが難点だが、メインのサービスがオンラインの動画配信なのでDVDがない間もその中にある作品を楽しむことができる。ただし、オンラインで利用できる作品は限られていて例えば『ソーシャル・ネットワーク』のような新作だとDVDでしかレンタルできないが、どのジャンルでもそれなりに新作から名作まで揃えていて十分楽しめる。

こんなオンラインのサービスがあるとお店まで遠い(ことが多い)アメリカの既存のビデオレンタルショップはきついだろうなと思っていたら、昨年の9月に米国ビデオレンタル大手のBlockbuster(ブロックバスター)が経営破綻していた記事を発見。帰り道にお店が一軒あり普通に運営していたので全く気づかなかったが、いつ見ても活気がなかったので今後も厳しいだろう。

このBlockbuster(ブロックバスター)はグローバル マーケティングの授業で良いネーミングの事例として登場している。Blockbusterはアメリカでは超大作映画を意味するので、「すぐれた映画を貸し出す会社」として訴求するにはすごくいいブランド名ということだが、いいブランド名だけではもちろん企業の経営はうまくいかない。時代の流れについていかなければ淘汰されていく。

グローバル マーケティングの授業で学んだブランドのカラー戦略についてこの2社を比較してみると面白いことに気づいた。

ブランドを際立たせるカラー戦略について「ブランドは競合とは反対の色を使うべき」という法則を学んだが、Blockbuster(ブロックバスター)のブランドカラーはブルー、Netflix(ネットネットフリックス)のブランドカラーはレッド。ちょうど正反対の色にあたる。

ブルーは「穏やかで静かなで落ち着いた色」、「リーダーシップ」を表す色である。一方で、レッドは「エネルギーと興奮」の色だ。ネットをフル活用して既存のリーダーを打ち破るレッド。新しいネット動画配信でこの業界(DVDレンタル)のトップとなったNetflix(ネットフリックス)にとってレッドは非常に相応しいブランドカラーと言える。

新しく届いたnetflix(ネットフリックス)の赤いパッケージを見ながら、netflix(ネットフリックス)のカラー戦略に感心、また確かに汎用性のある法則なんだなと納得させられた。

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