TRAアカデミーのブログ -2ページ目

★前置詞と目的語に挟まれたブランクには動名詞を選ぶ!


Hello, everyone! はじめまして。TRAアカデミー講師のキャサリンです。


ゴールデンウイークが待ち遠しい今日この頃ですが、みなさんいかがお過ごしでしょうか?
以前にご好評いただいておりましたTRAアカデミー公式ブログ「TOEIC講師ここだけの話!TOEIC990点獲得のツボ」をこの度再開することになりました。
TRAアカデミーの優秀な講師陣がTOEICスコアアップのために必要な知識や有益な情報を、それぞれ趣向を凝らしお教えしますので楽しみにしていて下さいね。


それでは、挨拶代わりにさっそくPart 5の問題を出題しちゃいます!
この問題は、授業でよく生徒さんが間違う文法問題です。
まずは、皆さんのお手並み拝見といきましょう。

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■No 1■

難易度 ★★★☆☆

American Motors is currently examining the possibility of ------ their operations in China.

(A) expand
(B) expanded
(C) to expand
(D) expanding

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いかがでしたか?(^^)/

正解は(D) expandingです。
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動詞expandの色々なかたちが選択肢に並んでいますね。極力ブランクの前後のみをみて答えを導きたい問題です。

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ステップ(1)

まずブランクの前には前置詞ofがありますね。「前置詞の後ろは名詞(句)か動名詞」という鉄則から、動詞の原型(A)expandと不定詞の(C)to expand を消去してみましょう。

ステップ(2)

ブランクの後ろはtheir operationsという名詞句が来ています。
「名詞(句)の前には形容詞」とい鉄則から(B)or (D)と考えた方も多いのではないかと思います。過去分詞・現在分詞はそれぞれ形容詞として機能しますね。
(~するの意味なら現在分詞 ~されるなら過去分詞でしたね)
しかしちょっと待って下さい。これは本当にtheir operationsを修飾する形容詞を選ぶ問題でしょうか?
例えば ”their textbooks”に“new”(新しい)という形容詞をつけるとしたらどこにつけますか?

“new their textbooks” は明らかに×。
“their new textbooks” ですよね。

形容詞は所有格代名詞their の後につけますね。従って、これは形容詞を選ぶ問題ではありません。
クラスの様子を見ていても、一生懸命形容詞を探そうとする生徒さんが多いようなのですが、上記のように簡単な語句に置き換えて考えれば、それは誤りだとすぐに分かると思います。
ポイント!実は、their operationsは他動詞であるexpandの目的語なのです。

ステップ(3)

こんな感じでブランクを見ます。
…..of ←前置詞の後は名詞・目的語の前は他動詞→ their operations…….
ということで、名詞と動詞の機能を兼ねそろえている動名詞が正解になります!

「中国で運営する【こと】の可能性を検討している」という意味です。

皆さん解けましたか? 実はこの類の問題、TOEICではよく出題されるんですよ!
ある程度、形でアプローチする解き方に自信をつけてきた生徒さんが、「おや?」と一瞬迷ってしまう問題なので要注意です。

※動詞を名詞化するためには不定詞を使うことも出来ますが、
(ex: I like studying English=I like to study English. )
この問題の場合、前置詞の後に不定詞は不可というルールからto expandは答えになりません。

今日のワンポイントTIP
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★前置詞と目的語に挟まれたブランクには動名詞を選ぶ!★
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<今日の名言>

Education is a progressive discovery of our own ignorance.

「勉強することは自分の無知を徐々に発見していくことである」

by Will Durant

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それでは、また!
See you next time!

キャサリン☆☆

SVOC構造を分析せよ!


みなさん、こんにちは。TRAアカデミー講師のテリーです。


最近春の訪れをしみじみ感じています。真冬の分厚いコートは先日もうクリーニングに出しました。
早春のこの時期は何か新しいことを始めたい気分です。

さて、今日の問題です。
今日は『Farewell!! 現行PART6』特集の第7回(最終回)で、「冗長」(Redundancy)の問題を扱います。
レベルは上級です。

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■No.45■

Part6「誤文指摘問題」

The commission urges that the conference committee members to support ratification of the Power Act, but with two important amendments.

(A) urges
(B) that the
(C) but
(D) with

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《語注》
commission=委員会
ratification=批准
amendment=修正

みなさん解けましたか。

正解(=誤りの箇所)は(B) that theです。
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「冗長」(Redundancy)とは、文中に1語「余計な語」が入っているというタイプの問題です。
「冗長」の問題にも2種類あり、一つは“return back”のような『語句レベルの冗長』です。(backは不要)
これは下線部を見るだけで気付くため比較的容易な問題だと言えます。

もう一つは、本問のような『文構造レベルの冗長』です。
これはただ下線部を見ているだけでは分からず、英文のSVOC構造を分析してみて初めて気付くことです。

さて本問では、“urges that”の部分に注目です。
一見“urges”という動詞の後にthat節が続いているように見えます。
しかし“that”の後をよく見てみると、肝心のS+Vがないため全然that節になっていないのです!
したがって、この“that”は不要であることに気付きます。
この“that”を削除してみると、“urge A to do”で「Aに~するように促す」となり文意が通ります。

いかがでしたか。文の構造レベルの「冗長」は非常に厄介な問題ですね。
意外とよく出題されていますが、こういう問題が存在するということにすら気付いていない人も多いのです。
そういう意味で『差のつく問題』だと言えます。


★990点獲得のツボ
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SVOC構造を分析せよ!
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それでは今日の類題です。同じく「冗長」(Redundancy)問題です。
正解はどれでしょうか?

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■類題45■

Part6「誤文指摘問題」

Tom's professor, a preeminent scholar in the field, says that the most common name in the world it is Mohammed.

(A) a preeminent
(B) that
(C) most common
(D) it is

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《語注》preeminent=きわめて優秀な

正解(=誤りの箇所)は(D) it is
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saysの後のthat節の中身、“the most common name in the world it is Mohammed”に注目です。
ここの主語Sは“the most common name in the world”ですが、その直後にナゾの“it”があります。
これは典型的な「Sの重複」パターンです!
したがってこの“it”は“Redundancy”として削除が必要です。


『千里の道も一歩から』(He who would climb the ladder must begin at the bottom.)と言います。
いつの日かきっと叶う990点を目指して、今日という日を大切に!(Let's make each day count!)

それではみなさん、現行制度最後となる3月のTOEIC頑張りましょう!
先日お知らせしたように、4月いっぱい当ブログは休載させて頂きます。
GW後の5月から『新TOEIC対策』として連載を再開していきますので、また次回をお楽しみに!

“I SHALL RETURN!!”

『並列構造』を正しく見抜け!

みなさん、こんにちは。TRAアカデミー講師のテリーです。


今日は「ひな祭り」“The Doll's Festival”ですね・・・。
みなさんいかがお過ごしでしょうか?
とは言っても、自分にはもっとも縁遠いお祭りですが・・・。
“So what?” といった心境ですかね?

さて、今日の問題です。
今日は『Farewell!! 現行PART6』特集の第6回で、「並列」(Parallelism)の問題を扱います。
レベルは中級です。


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■No.44■

Part6「誤文指摘問題」

A person who purchases a gun for protection is six times more likely to kill a friend or relative than killing an intruder.
(A) for protection
(B) six times
(C) relative
(D) than killing

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《語注》intruder=侵入者

みなさん解けましたか。

正解(=誤りの箇所)は(D) than killingです。
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接続詞の中でも、and/or/but/than 等を『等位接続詞』といいます。
これらは“A and B”または“A, B and C”のように『並列構造』を作り、このとき、『並列関係にあるAとB(またはAとBとC)は品詞的に同じ形に揃える』というのがルールです。

「並列」(Parallelism)の問題は、要するに『並列構造にあるAとB(またはAとBとC)を正しく見つけられるか』が全てである、と言えるでしょう。
(しかし複雑なセンテンスではこれがなかなか厄介なのです!)

さて本問では、まず等位接続詞“than”に目をつけます。
すると後の“killing an intruder”がBということになり、それに対応する箇所を前から探すと、“to kill a friend or relative”が見つかります。これがAです。
すなわち、このままではAは不定詞、Bは動名詞で統一がとれていません!
“be likely to”は必ず不定詞を用いますし、そもそも“to kill”の箇所は直せません。(選択肢にない)
よってBに当たる後の“killing”を“to kill”とするのが正解です。

いかがでしたか。「等位接続詞」のなかでも断トツに出題頻度が高いのが“and”と“or”です。
文中にこれらの「等位接続詞」を見つけたら、必ず『並列構造』をチェックしてみて下さい。


★990点獲得のツボ
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『並列構造』を正しく見抜け!
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それでは今日の類題です。同じく「並列」(Parallelism)の問題です。
正解はどれでしょうか?

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■類題44■

Part6「誤文指摘問題」

Pollution control involves identifying the sources of contamination, development improved or alternative technologies and sources of raw material, and persuading industries and citizens to adopt them.

(A) identifying
(B) development
(C) improved
(D) to adopt

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《語注》contamination=汚染

正解(=誤りの箇所)は(B) development
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まずinvolveは後に動名詞を取る動詞なので、(A) identifyingは合っています。
次に“and persuading”の部分に注目。
この“and”は“identifying”、“development”、“persuading”の3語を結び、“A, B and C”の『並列構造』を作っています。

したがって、まん中の“development”は動名詞“developing”にする必要があります。


『千里の道も一歩から』(He who would climb the ladder must begin at the bottom.)と言います。
いつの日かきっと叶う990点を目指して、今日という日を大切に!(Let's make each day count!)

それではみなさん、また次回をお楽しみに!

意味により「自動詞」⇔「他動詞」が入れ替わる語に注意!

みなさん、こんにちは。TRAアカデミー講師のテリーです。


いよいよ現行制度最終回となる第121回TOEIC公開テストが3週間後に迫ってまいりました!
みなさん準備は着々と進んでいますでしょうか?
TOEIC高得点のカギは、何と言っても『PART5&6をいかに短時間で要領よく解くか』
に懸かっていると思います。PART7は時間さえあれば誰でも高得点が可能だからです。

当TRAアカデミーの渋谷教室では、3月受験の直前対策として『TOEIC短期集中合宿講座』を毎週実施しております!
試験直前期の6日間の英語付け生活には驚くべき即効性があります。(特にPART5&6に絶大な効果!)
この時期、就職活動を控えた学生さん、転職やキャリアアップをねらう社会人の方等々、
意欲的な皆様のご参加を講師一同、心よりお待ちしております。
“We are hoping to see you in Shibuya!”


さて、今日の問題です。
今日は『Farewell!! 現行PART6』特集の第5回で、「自動詞vs他動詞」の問題を扱います。
レベルは中級です。

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■No.43■

Part6「誤文指摘問題」

The workshop has been designed by Maple Business School staff and discusses practical techniques that will benefit to managers throughout the organization.

(A) has been
(B) discusses
(C) benefit to
(D) throughout

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《語注》workshop=講習会・セミナー

みなさん解けましたか。

正解(=誤りの箇所)は(C) benefit toです。
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英語の動詞には「自動詞」と「他動詞」があります。
みなさんご存知の通り、「他動詞」は直接Oをとれる動詞、「自動詞」は直接にはOをとれない動詞です。
例えば、意味的にはほぼ等しい“discuss”と“talk”ですが、前者は「他動詞」、後者は「自動詞」なので、結局“discuss”=“talk about”という関係が成り立ちます。
動詞を覚えるときには、それが「自動詞」なのか「他動詞」なのかまで意識して覚えるようにしましょう!

さて、本問の“benefit”は「自動詞」「他動詞」どちらでしょうか?
実は“benefit”には大きく分けて2つの意味があり、

(1)“benefit+人”=~のためになる⇒「他動詞」
(2)“benefit from”=~で利益を得る⇒「自動詞」

と語法も異なります。
本問では、文脈上「管理者のためになる」という意味ですから、上記の(1)の方で「他動詞」です。
したがって、前置詞“to”は不要ということです。

いかがでしたか。「自動詞」「他動詞」の区別も頻出テーマの一つです。
これは5月以降の新TOEICになってもPART5で出題されるでしょう!


★990点獲得のツボ
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意味により「自動詞」⇔「他動詞」が入れ替わる語に注意!
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それでは今日の類題です。同じく「自動詞vs他動詞」の問題です。
正解はどれでしょうか?

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■類題43■

Part6「誤文指摘問題」

North of the United States laid a number of British provinces unconnected with one another.

(A) North of
(B) laid
(C) a number of
(D) unconnected with

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《語注》province=属領・属州

正解(=誤りの箇所)は(B) laid
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まずこのセンテンスが『倒置』だということに気づきましたか?
すなわち、

主語S=a number of British provinces
動詞V=laid

となっています。
また、このセンテンスにOはありません。

したがって、動詞Vは自動詞lie=「存在する・横たわる」の過去形layにする必要があります。

下の不規則変化は忘れないようにしましょう。

自動詞lie ⇒ lay ⇒ lain
他動詞lay ⇒ laid ⇒ laid


『千里の道も一歩から』(He who would climb the ladder must begin at the bottom.)と言います。
いつの日かきっと叶う990点を目指して、今日という日を大切に!(Let's make each day count!)

それではみなさん、また次回をお楽しみに!

後に目的語がついていれば能動態の証拠だ!

みなさん、こんにちは。TRAアカデミー講師のテリーです。


今日から3月ですね。あいにく雨模様で、春とはいってもまだまだ寒いですが、
『雨ニモマケズ花粉症ニモマケズTOEICニハゲム、ソウイフヒトニワタシハナリタヒ』といった感じで、今月も頑張っていきましょう!?


さて、今日の問題です。
今日は『Farewell!! 現行PART6』特集の第4回で、「能動vs受動」の問題を扱います。
レベルは上級です。

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■No.42■

Part6「誤文指摘問題」

The repertory of a concert band is traditionally included flourishes, marches, and music transcribed from other media.

(A) is
(B) flourishes
(C) transcribed
(D) other

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《語注》flourish=ファンファーレ transcribe=編曲する media=媒体

みなさん解けましたか。

正解(=誤りの箇所)は(A) isです。
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まずこのセンテンスの『SVOC構造』を分析してみましょう。

S=repertory
V=is traditionally included
O=flourishes, marches, and music transcribed from other media
と考えられます。

するとすぐに気付くと思いますが、Vが受動態であるのに、その後に明らかにOが付いています!
これは通常の第3文型(SVO)の受動態には絶対にありえないことです。
(因みに、第4文型(SVOO)をとる動詞は限られていますし、TOEICでは第4文型の受動態がPART6で直接問われることはありません。ご安心を!)
したがって、Vは能動態にする必要があるので、(A) isは“has”の誤りです。
ついでですが、『(B) flourishesが誤りではないか?』などと疑うのはTOEICでは禁物です!
PART6は「文法の基本的ミス」を問うセクションなので、“難しげな単語”の箇所は合っているのが通常です!

いかがでしたか。「能動vs受動」は頻出テーマの一つです。
冷静にSVOの関係を見極めましょう。


★990点獲得のツボ
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後に目的語がついていれば能動態の証拠だ!
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それでは今日の類題です。同じく「能動vs受動」の問題です。
正解はどれでしょうか?

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■類題42■

Part6「誤文指摘問題」

The pillar is too thick for its diameter to measure with this tape measure.

(A) too thick
(B) to measure
(C) with
(D) tape measure

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《語注》pillar=柱 diameter=直径

正解(=誤りの箇所)は(B) to measure
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“for its diameter to measure”の部分に注目です。
“for A to B”の形では、名詞Aは動詞Bの『意味上の主語』になります。
すなわち、「AがBする」という関係が成り立ちます。
すると、「diameter(直径) がmeasure(測定) する」ではおかしいことに気付きます!
したがって、(B) to measureは“to be measured”と受動態にするのが正解です。


『千里の道も一歩から』(He who would climb the ladder must begin at the bottom.)と言います。
いつの日かきっと叶う990点を目指して、今日という日を大切に!(Let's make each day count!)

それではみなさん、また次回をお楽しみに!