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お越し下さってありがとうございます
還暦すぎてヘルパーになったよっちんです
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今日は老人ホームに入所中の
しょうこさんのお話だよ~
しょうこさんは初めて登場するよ
しょうこさんは79歳
もうすぐ80歳のお誕生日が来るので
「80歳で人生リセットするの〜」
といつも仰ってるよ
この言葉を聞いて、あなただったら何を想像する
ゆっくりとした老後まさか、驚きの冒険
彼女の人生は、まるで映画のワンシーンのよう
しょうこさんは、半年ほど前に入所されたんだけどね
独身で退職後は世界中を旅してまわっていたんですって
そんな旅の途中で脳出血を起こして
気づいた時は日本の病院の
ベッドの上だったんだそう
そして、老人ホームでの新たな日々が始まったのね
幸い、体の麻痺や言語障害の後遺症はないんだけど
脳に障害が残ってしまって
・忘れっぽい
・複雑なことが考えられない
・怒りっぽい
・同時に2つのことができない
・しゃべり続ける
・変なこだわりが出る
など、ちょっと変わった人になってしまったの
そんなしょうこさんだけど
自由な魂は閉じ込められるものではないよね~
「ここは、かごの鳥!お外に行きたいわ」
と、脱走を試みるようになってしまったの
キーパソンの姪っ子さんに相談したところ
「1人で外出OKにしてください。外出先で何が起こっても施設側に責任は問いません」
とのことで
・外出時と帰設時は事務所に声をかけること
・携帯電話と迷子札は必ず持って行くこと
・歩いて行ける範囲にすること
この3つを約束してもらって
1人で外出OKになったの
それから、しばらく
約束もちゃんと守って問題なく
嬉しそうに毎日、お散歩に出かけてたのね
ところが、昨日のこと
外出中のしょうこさんから
老人ホームに電話が入って
「迷子になってしまって、帰り道が分かりません」
「今、どこにいますか?」
「分かりません」
「何が見えますか?」
「パニックってて、周りが真っ白で分かりません」
「近くに人がいますか?いたら、声をかけて、そこはどこか聞いてみてください」
通行人に声をかけた模様で
迷子になったことなど説明しているうちに
電話中のことは忘れて
その人との会話に夢中になってしまい
一緒にどんどん歩いて行っている模様
その会話が聞こえてきて
スーパーに入ったことが分かり
まずは、スーパーに電話して
事情としょうこさんの特徴を伝え
見つけたら、保護してもらうよう
お願いして
管理者がスーパーまで行ったところ
しょうこさんを発見
無事に連れて帰ることができたの
びっくりな一件だったよ
しょうこさん、嬉しそうに帰ってきたけど
反省の色なし
管理者にガッチリ叱られたけど
「はぁ~い!わかりました~!」
とルンルンしてる
困ったものだ
この冒険で彼女は何かを感じたのかなぁ
80歳を目前に控えた彼女の
驚きと笑いに満ちた"人生リセット"の行方を
これからも書いていくよ
きっと、あなたの「老後」の概念が
がらりと変わるはず