3分読書、読んで頂き、ありがとうございます。

これまで書いた作品も、読んで頂ければと思います。

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都市伝説探偵↓

都市伝説探偵 

時間を失うビル・都市伝説探偵

消えゆく文字のタイプライター・都市伝説探偵 

では、「忘れられたSOS・都市伝説探偵」を読んでみてください。

爆 笑爆 笑爆 笑


夜更けの事務所に鳴り響く、忘れ去られたはずの携帯電話からの一通のメッセージ。画面に映し出されたのは、「SOS... 助けて...」という言葉と、一連の数字だった。発信元は未知の番号。この携帯電話は、何年も前に使用をやめ、引き出しの奥にしまい込んであったはずだ。このメッセージは、どこから、誰から送られてきたのか。私、「都市伝説探偵」は、この謎を解き明かすために動き出した。


調査を始めると、その番号が過去に一つの未解決の失踪事件に関連していることがわかった。失踪したのは、若い女性。彼女が最後に目撃されたのは、都市の外れにある古びた公園の近くだった。その場所を訪れると、時間が止まったかのように静まり返っていた。しかし、ふとした瞬間、私の足元に古い携帯電話が落ちているのを見つけた。拾い上げると、画面には同じメッセージが表示されていた。

この二つの携帯電話の間には何か関係があるのか。私は、失踪した女性の過去を掘り下げ、彼女が最後に連絡を取っていた人物をたどった。その人物とは、彼女のかつての親友で、今は他の都市で暮らしているという。親友に連絡を取ると、彼女は当時のことを懐かしみながらも、ある秘密を打ち明けた。失踪した女性が、公園近くで不可解な現象に遭遇し、それ以来、何者かに追われる恐怖を感じていたという。

この情報を元に、私は公園とその周辺地域の調査を深めた。そして、ついに失踪事件の鍵となる場所を見つけ出した。それは、公園の隣にある廃墟と化した建物。かつては研究所として使われていたが、今は誰も近づかない忘れ去られた場所だった。

建物の中で、私は奇妙な装置と、失踪した女性の持ち物を発見した。装置からは、何らかの信号が発信されており、その信号が古い携帯電話に干渉してメッセージを送信していたのだ。装置を停止させると、メッセージは止まり、失踪した女性に関する新たな手がかりが浮かび上がった。


事件の真相は、研究所で行われていた実験の副作用によるものだった。失踪した女性は、その影響を受けて別の場所に移動し、一時的な記憶障害を起こしてしまっていたのだ。最終的に、彼女は無事に見つかり、長い間の謎が解明された。

その夜、私は以前の事件で手に入れた古いタイプライターを取り出し、この一連の出来事をまとめ上げた。タイプライターのカチカチという音が部屋に響き渡り、消えゆく文字が次々と紙に刻まれていく。このタイプライターは、過去の事件を通じて私のもとにやってきたが、今ではこのような謎を解き明かすたびの記録に欠かせない存在となっていた。

私がタイプしたのは、ただの事件記録ではない。それは、見過ごされがちな都市の片隅で起こる小さな奇跡や、忘れ去られた人々の物語を後世に伝えるためのものだ。このタイプライターは、消えゆく文字を通じて、語られなければならない物語を私に託しているのだと感じた。

事件を解決した今、私はふと思う。都市伝説の中に隠された真実は、時として我々の想像を超えるものがある。そして、それらは決して忘れ去られるべきではない。この古いタイプライターが、そんな真実を一つずつ紐解いていくための道具となってくれることを願いながら、私はまた新たな謎に挑む準備を始める。

あなたがもし、身の回りで不可解な出来事に遭遇したら、それは何かを伝えようとしているのかもしれない。そして、そのメッセージを解読する鍵が、あなたの手の中にあるかもしれない。忘れられたSOSのように、見過ごされがちな小さな声に耳を傾け、その背後にある物語を探求する勇気を持ってほしい。

これが「都市伝説探偵」としての私の使命であり、このタイプライターと共に歩む道。読者のあなたにも、この旅に同行してもらえたら幸いだ。