先日のこと、3人目チャレンジの方が妊娠されました。
心拍も確認済みです。
3人目は時間がかかり悪戦苦闘でした。
妊娠がわかる3周期前から変えた施術内容は、
①排卵後から低周波治療器での仙骨刺激を自宅で行ってもらったこと。(セルフケアを追加)
②施術方針を水毒に変更し、刺激量も軽いものとしたこと
①論文でも示されているように妊娠率の上乗せができたのだと思います。
②刺激した経穴は卵巣・子宮などに影響を与えるものではありませんでした。(一部は重なる)
しかし鍼灸直後の体表所見は著明に良い変化をしていたのが印象的でした。水毒の施術も有効だったのでしょう。
さて一般的に鍼灸、特に東洋医学的鍼灸の分野では妊活=『腎』の経穴を中心に施術されることが多い。
というのもそれらは神経学的に卵巣・子宮に影響を与えるとされる部位に配置されているからです。したがって定石としては良いと思います。
一方それにこだわりすぎてしまいうまくいかないことも多々あることも事実です。
しかし鍼灸師側からすると妊活において腎の経穴を触らず施術するのは少し勇気がいることなのです。
※東洋医学的な鍼灸をしないという鍼灸師でも同じかと思います。私も基本はそうですから。
今回は悪戦苦闘する中において私も腹を括って施術した結果、うまくいった方でした。
当院卒業までもう少しの間ケアさせていただきます。
本日も最後まで読んでいただいてありがとうございました。