おはようございます。
卒業生から「上司との飲み会行くんめっちゃ嫌ッス。」のセリフを聞いて無事大人の階段を登っていっていることを確認した重本孝です。
#これが怖いので年下はメシに誘えない
「中学受験やめることにしました」への覚書。
Twitter(見るだけ)を利用する際の自身の検索項目が“受験絡み”が多いせいか、「おいおい。。さすがにそれオラ関係無ぇ〜べさ・・・」なツイートもオススメとしてよく流れてきます。最近は「○大開示祭り」系で非常に受験生のみなさんにお世話になったせいか京阪神の受験生の方のツイートも多いです。
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#青年の明日に幸あれ
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そんな中、最近立て続けに「中学受験やめることにしました」系の保護者様のツイートを目にする機会がありました。
どのようなきっかけや想いで中学受験にのぞまれることとなり、そしてこれまでの道程がどのようなものであったのか・・・知る由はないものの、いずれのツイートからも保護者様のお気持ちとしては「無念」という感情が痛いくらい伝わるものでした。
中学受験については大手塾を退社した2008年以降関わってきておらずぶっちゃけ最新の動向などほぼ分かってないのですが、以前に1度がっつり触れたことはあります。
・・で、今日はその「中学受験やめることにしました」に触発される形で、2年前の記事プラスアルファを書いてみることにしました。
あまりこのブログの読者様ではおられないかと思いますが、もし今これをお読みの読者様の中で「これから中学受験するのかい?しないのかい?どっちなんだい?」の保護者様がおられれば、以下のことをその経験上お伝えできればと思っています。た、、た、、たぶんまあまあな「一般論」にできんじゃね?って塾講師としては思っておるのですがこれいかに?
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①中学受験の内容を習得できる小学生はその頭の良さをもっともっと評価されていい
②中学受験は成長期前の入試
③中学受験で身についてしまうことが憂慮される悪癖
④多くの私立中学のカリキュラムは無茶
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まず①からです。
これについてはまず保護者様ご自身が中学受験をご経験しておられるか否かというのがめちゃくちゃデカイと思います。
私のように中学受験と高校受験の両方の内容を見てきた人間からすれば、中学受験の内容を習得できる子というのははっきり言ってめちゃくちゃ脳のスペックは高いです。
正直、「日能偏差値50はまず切らん!」みたいな子なんか普通に考えて脳のスペック(記憶力と理解力)だけで言えばその段階で難関10大学の医学部以外の学部以上は2億パー確定です。
誤解を恐れず言えば、大阪北摂の公立で北野に準ずる茨木(23年度阪大合格者数1位)、豊中(23年度阪大合格者数4位)あたりに才能だけで入るのは厳しいけれど、入学後も真面目に努力して結局阪神レベルの大学に届くタイプの子の小学5、6年生時代とは比べものになりません。
マジで中学受験の内容を例えそれなりにであっても習得するというのはホントにすごいです。
中学受験の内容をできなかったりついていけなくてマイナスの感情になる理由は1ミリも無いです。
②中学受験はほとんどの子にとって成長期前に行う入試
これは現場で高3まで見てて思うんですけど、人間の脳ってやっぱり18歳くらいまでは確実にその記憶力なども含めていろいろな側面が成長していくな〜、と思います。
これまで知ってる範囲で、灘や開成に次ぐ難関中学を目指したものの、それぞれのお考えや、中にはお父様のお仕事関係でのお引越しにより、途中で中学受験をお辞めになられた方が思い出せる範囲でも4人おられるのですが、そのうち2人は東大、1人は京大、1人は公立トップ高から京大落ちの大阪公立大にみなさん現役で進学されました。
これはもう完全な塾講師としての個人的な価値観なのですが、成長期前の生徒さんに「受験」をさせてもあまりやりがいがないと言いましょうか・・・大手時代なんかもそうでしたが、どうしても「嗚呼、、、今こんなんさせんでもいいのにな〜・・・」の気持ちが私はどうしても自分の中で出てくるので、これからも中学受験を講座としてすることはありません。
#ていうか小学生にどうやったらウケるのかが分からない
勉強面だけの切り口で言えば日比谷、横浜翠嵐、北野レベルでは物足りない子なんかは逆に中学受験はイイと思います。
③中学受験で身についてしまうことが憂慮される悪癖
これは今も実際中3で私立中学に通いつつ公立高校受験を目指しておられる生徒さんがおられ、その子たちにもすでに「今後の課題やで!」と指摘完了ではあるのですが、これも自分の経験上、成長期前(情報の処理能力が一般の小学生)の子が中学受験をすると、かなりの確率で勉強のクオリティが薄くなる癖が身につくという現象が見られます。
個人的な肌感ではそうなる確率はだいたい控えめに見積もって・・・・・・・・120%くらいです。(小5小6の段階で「キミ、公立行くんやったら北野しか行くとこないわ・・」みたいなタイプはそうならないのですが)
これは個人的に思うには、小学生というまだ脳の処理能力が全然幼い段階で、中学受験塾によって大量の課題をやらされますから、ある意味それなりに“いなさないと”やってられず、それを1年、2年と続けた結果、もうそれが普通の感覚になった・・・みたいな感じだと思います。
本来、ホントに勉強がガチで苦手なタイプの子というのは純粋に記憶力が弱いのですが、今話題に上げてるタイプというのは記憶力はいいのに、「10コ覚えてきて!」
って言ったらど〜〜〜〜〜〜うも9.5からヒドいときは8くらいまでしかその割合的には覚えてきません。
だいたいみんな英語が苦手になったり、本番で激弱だったりする事例を私はもはや3億件くらい見てきた印象です。爆
#「宿題論」はまた書きますね
④多くの私立中学のカリキュラムは無茶
さてさてだいぶ長くなりましたがやっと最後です。
ここまで読んでくださっている読者様。。。
・・ホント、好き。(スピワゴ小沢風)
私が思う中学受験が地獄の断頭台と化す一番多いパターンは小学生の頃に塾からの大量課題で「じっくりきっちりやる」という感覚が完全に麻痺りまくりすてぃとなり、さらに私立中学入学後の「ドSなカリキュラム」でキレーにぶっつぶされ、完全に勉強面においては自尊心を失ってしまうパターンです。
その「ドSなカリキュラム」の具体的な事例として
ウチの生徒さんが通う私立中のパターン↓
を以前書かせて頂いたのでありますが、この記事の生徒さんはまだマンパワーがあって根性もめちゃあるので耐えておられましたがやはり中2の段階で「何人か学校辞めた」と仰っていました。
たぶん少なく見積もっても世の半分前後の私立中学では北野高校に合格する中学生よりも早いカリキュラムで問題レベルも難しいこと、いわばそれホントにちゃんと身についてるんなら高校受験で余裕で西大和か洛南受かるよ的なことをやってると思います。
おかげで失わなくていい自信を失い、病まなくていいことで病んでる人も多いのではないでしょうか。
#同情します
いや〜・・個人の経験から中学受験について言いたいことのなんとか半分は言えたかなと。真顔
スポーツの練習なんかと同じで、勉強もやっぱり「適時適量」っていうのはあると個人的には思うのですが塾講師の皆様いかが思われますでしょうか?
#高1で英語をハズさなければなんとかなる説はガチ
#10代の子って10年後まだ20代ってマジ?
本日は以上です。
#いつも長いの読んで下さってあざまーす!
ではまた。
【究永舎】
2008年6月に豊中市に重本孝が開校した進学教室です。最初は高校受験の塾としてはじまり、2014年シーズンからは大学受験を対象とした高校生クラスを開講。現在は中2〜高3の講座全てを重本が担当するユル〜い個人塾なのに毎年難関校合格者が生まれる摩訶不思議アドベンチャーな教室です。
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