自分の中ではあれだけ敬遠していた『2月の勝者』。

 

 

とりあえず現在刊行中の11巻まで読んで12巻はアマゾンで予約開始してましたので予約しました。笑

 

いやはや、結構前から私の周りの塾の先生方の中では流行っていて、「読んだか?」とよく聞かれてたんですよ。

 

ただ重本ときたら、前の記事にもありますように「中学受験」や「中学受験塾」に対する拒絶反応がありますから、ずーーーっと敬遠してたんですね。

 

 

これ、お分り頂けているかと思いますが、中学受験をする人やその講師の方に対して無条件に拒絶反応があるとかではないということです。

 

#当たり前

 

例えば私は納豆や動物園という、ほとんどの人が支持するであろうものが苦手なのですが、だからといって納豆を毎日食べる人や動物園の飼育員さんやそこのお客さんが嫌いになんてならないじゃないですか。それと同じです。

 

ちなみに「動物園が苦手」と言ったら、よく「なんで?」と言われるのですか、理由は自由を制約されている動物を眺めていると感情移入してしまってツライからです。爆

 

「ああ・・この子ら(動物)もホンマはアフリカの大地でのんびり過ごしたかったんちゃうんか・・・」みたいになるんどす。

 

#どうも、自由を愛し過ぎた男です。

 

 

 

 

閑話休題。

 

 

 

で、読んだ感想としてまず一番に思うのが、

 

 

そりゃあ〜、塾の先生がハマる漫画だよな・・・

 

 

ってことです。

 

 

 

もうですね・・・・ハンっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっパないんですよ。

 

各ディテールの描写や設定が。

 

 

ホントにハンパない。笑い泣き

 

 

もちろん漫画なんで多少大げさではありますが、おそらくどの塾の先生もこの漫画読まれたら、

 

「うおおおおおお、この作者さん、いつオレがこれまで担当してきた生徒さん&そのご家族の取材敢行しはってん!!!!!!!!!」

 

いうくらい、もういろんな親子や家族構成などにはじまる設定や描写がリアルです。

 

それぞれのお父さんお母さんの雰囲気、服装、面談時の発言、子どもとのやりとりがヤヴァイくらい実際のそれなんですよ。

 

うおおおおおおおおおおお、こういうタイプ・成績の子のお母さんこんな感じやーーーーーーー、から、こういうお母さんの子どもだいたいこんな発想の発言するーーーーーは、おろか、こんな服装・こんな文具使うーーーーーーーーに至るまで、もう作家さんの取材具合や目の付け所がハンパないんですよ。

 

これはもうホントに具体的にどういうところですか?ってなったら上げたらキリがないです。

 

“有りそうで実際は無い”はまさにドラゴン桜など筆頭によくあると思いますが、この漫画に限っては個人的にこれまで見てきたどの学園もの、野球部ものの漫画よりも、“無さそうで実際有る!実際そう!”が描写されています。

 

#もちろんストーリー展開は漫画のそれですが

 

特に7、8巻あたりからの揺れ動く各家族・生徒の心理描写から面談前の塾の先生の空気感などエゲツないくらいリアルです。

 

 

同じ会社内の個別部門の利用の仕方など集団と個別の併設がなされてる大手で働いたことある人なら誰もが笑ってしまうくらい現実のそれですよねニヤニヤ

 

 

でもたぶんこの漫画が塾の先生たちを引きつける一番大きな要因であり一番ヤバイところだと私が思うのは・・・大きな声で言えないんで小声になりますが、

 

 

こういうタイプでこういう成績の子のお母さんだいたいこんな感じ・・・が実際の教室現場で塾講師が体験するそれに対して激しく“あるある”だっていうところなんじゃないかと思います。

 

 

#内緒ですけど

 

 

また個人的にはこの主人公の塾講師・黒木蔵人先生も恐れながら、私が思う第1級の塾講師のそれだと思いました。

 

例えばふつうドラマや漫画の「先生モノ」ってだいたい・・・

 

 

「人という字は・・」

 

に始まり、

 

 

 

 

 

 

・・・で、たまに

 

 

みたいなノリじゃないですか。

 

なんか名言とか下手したら“熱さ”みたいなので生徒に化学変化を起こそうとする・・

 

でも実際はそれってアリそうであんまり無くて、ていうか先生が生徒のことをとんでもない熱量で365日考えてるというのは最低ラインなんで、熱いとかそんなことよりも何よりも一番大事なのはやはり確かなスキルやと思うんですね。あと塾の先生やったらこれに灘・東大・京大まで指導できる確かな学力です。

 

そこについて、この漫画は黒木蔵人先生を最初から絶対的なスキルのある人物として設定し、かつ、そんなのは当たり前だっていう次元で描かれていると思うんですね。

 

特に個人的なお気に入りポイントとしては、黒木先生が生徒や保護者様が心理的にこうなるという次の展開を経験から先読みして、常に(ちょいちょい大変な回もありますが)余裕のある対応を保護者様にして差し上げているところです。

 

これはホントに見習うべきポイントで、毅然とした態度は大切ですが、やはり保護者様とケンカしたり、怒らせたりするのは、それは常に講師側のスキル不足で恥ずべき行為だと私は思います。

 

また過去に忘れらない生徒がいて自分の中で十字架を背負っっているという設定も実際にいい指導者だったら“あるある”だなと・・・泣

 

これ↓なんか・・・

 

もうたまらないくらい“あるある”ですよね・・・

 

先生:「いや〜・・さすがにその志望校はちょっと・・・」

保護者様:「頑張りや!(アンタ、そんな“シンドイとこ”目指さなくても・・)」

 

みたいな状況からスタートした決してハイスペックとは言えないけれど根性と志望校への気持ちだけはハンパない生徒さんが最後の最後の出願直前に来て・・・「下手したら・・・・・・受かっちゃう?」みたいなやつ。

 

#読んでるだけで受験期思い出してテンション上がる〜

 

 

あと最後に

 

で号泣。

 

そして

 

この話の“まるみちゃん”が保健室飛び出すシーンで泣き過ぎてしばらくページめくれず・・・でしたね。

 

#塾講師でここ泣かんヤツおる!?

 

 

この“まるみちゃん”がJG目指したいと思うところ(4巻34講「七月の憧れ」)から11巻96講「十一月の再起」までの話は「今から死ぬ気でやったら間に合いますか?」系の大学受験生は2万回くらい読みなさいって感じですね。

 

 

いや〜ここまでをウォーミングアップとして、ここから本格的にディテールのヤバさ&漫画内で描写されている塾講師“あるある”について書きたいところですが、それをやっちゃうと『カラマーゾフの兄弟』と山岡荘八の『徳川家康』を足したくらいの長さになっちゃうんで今日のところはこれで締めておきます。

 

 

お付き合い下さり誠にありがとうございました。

 

 

 

ではまた。

 

 

 

 

 

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