⚫︎ 個人的な問題は、社会的な問題だ

こんにちは。岩田とよです。


30代のころ。ホームレス状態にある方を支援する、NPO団体に通っていたことがありました。
 
はじめの頃は、路上生活を余儀なくされている方は、
 
高度経済成長時に、主に建設現場で日本の発展を支えてくださった
 
60代以降の男性が多かったのですが、
 
しだいに、若い方でホームレス状態になる方が増えてきました。
 
 
それまで、派遣という働き方は、
 
高度な技術がないと、カンタンに使い捨てにされてしまうので、
 
そうならないように、法律で守られていたのです。
 
 
が、法律を変えて、自由になると、
 
企業が一斉に派遣での雇用をはじめ、
 
しだいに、不安定な収入が原因で、
 
若者でホームレス状態になる人が増えていきました。
 

しばらく経って、派遣切りなどが問題になりましたが、
  
私がいた当時はまだ、企業の都合による、
 
派遣の不安定な雇用環境が問題になっておらず、
 
 
自己責任という名のもとに、個人の責任だ、という風潮が広がっていました。
 
 
年配の方も、若い方も。
 
どちらの場合も、そのNPOにたどり着くまでに、
 
どれほど自分を責め続けたのだろう、ということが、
 
お話を聞いているだけで、痛いほど伝わってきたものでした。
 
 
ちょうどその頃に聞いた、
 
「個人的な問題は、社会的な問題だ」
 
という言葉を、今、ぼんやり思い出しています。
 
 
アダルトチルドレンで悩んでいる方も、自分を責めています。
 
そして、親を責めています。
 
でも、その親もアダルトチルドレンであることが多いのです。
 

では、もともとの原因は何なのか、と、たどっていくと、
 
戦争であったり、貧困であったり、孤立しがちな社会のカタチであったりと、
 
社会的な問題であることも多いなぁ、と思うのです。
 

個人的な問題のうしろには、私たちの社会があって。

この世界に、自分に関係のないことなんて、

きっと、ひとつもないのだろうと、思うのです。


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