患者のためにできることを求めてー中医学を学んだ薬剤師の選択
昨年の12月14日・15日に国際中医師・
本講座の受講生からも、見事合格され、多くの国際中医師・国際中医薬膳管理師が誕生しました!
今回は、第5弾として国際中医師試験に合格された若林様にインタビューを行いました。ぜひご一読ください
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中医学に興味をもったきっかけと受験の背景
— 現在のお仕事について教えてください。
現在、大学病院の門前にある調剤薬局で薬剤師として勤務しています。大学病院の門前なので、抗がん剤・免疫抑制剤・生物学的製剤を使用している重症の患者様から小児科と幅広く対応をしています。また、大学病院には漢方内科が設置されており、漢方薬の調剤も行っています。
― 中医学に興味を持ったきっかけは?
仕事を始めてから、漢方に対する興味が湧きました。特に、漢方の処方をする中で漢方の奥深さを感じる機会が多く、学びを深めたいと思うようになりました。
― 国際中医師の資格を取ろうと思った理由は?
漢方を学びたいと思った際、どこから手をつければよいのかわからず、多くの書籍を目にしても体系的な学習方法が分かりませんでした。そんな時、個人で漢方薬局を経営されている方々のホームページを拝見していると「国際中医師」という資格を見つけました。調べるうちに、この資格を取得することで基礎から診断方法まで体系的に学べると知り、自分に最適な学習方法だと考えました。勉強しながら資格も取得できる点が魅力で、一石二鳥だと感じました。
― 中国医学実践講座を選んだ理由は?
学習方法を検討する中で、対面授業とオンライン授業のどちらにするかをまず考えました。対面授業は東京まで通う必要があり、大阪でも薬膳の講座はあるものの中医学の講座は見つかりませんでした。そのため、対面授業は断念しました。
オンライン講座を探していた際、多くのスクールでは国際中医薬膳管理師を取得した後に国際中医師資格を目指す段階的なカリキュラムを採用していました。しかし、私は最初から国際中医師資格を取得したいと考えていたため、段階的な学習ではなく、自由に選択できる中国医学実践講座に魅力を感じました。また、自分の好きな時間に好きなペースで学べる点、費用面でも納得できる点が決め手となりました。
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中国医学実践講座を受講して変化したこと
― 日々の診療への活用について教えてください
中医学の学びを通じて、漢方内科を受診した患者様や一般内科の患者様への服薬指導の質が向上しました。以前は「胃を温める漢方です。」といった表面的な説明しかできませんでしたが、中医学の知識を生かして、処方された背景や季節ごとの影響についても説明できるようになりました。特に婦人科疾患では血の巡りを良くする漢方が含まれることなど、より詳細な説明ができるようになり、患者様から「詳しく聞けてよかった」と喜ばれることが増えました。
― 印象に残っている学びや指導はありますか?
上級講座では臨床について学ぶ機会があり、複数の講師がそれぞれの専門分野をわかりやすく解説してくれました。現場で活躍する専門家の講義を直接聞くことができ、大変有意義でした。
― 試験対策として、講座で役立ったことは?
講座の内容は非常に充実しており、受講なしでは合格は難しいと感じるほどでした。特に、Discordを活用した情報共有が大変役立ちました。また、筆記試験対策としてカルテを書く練習ができたことも、実際の試験において大きな助けとなりました。
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国際中医師試験と今後の展望
― 受験で大変だったことや、それをどう対策しましたか?
中医臨床総合の問題は特に難しく、自己判断した証と回答が異なることもありました。その際、Discordを活用して質問し、回答の導き方を学ぶことで克服しました。
また、方剤学も苦手でした。日本で取り扱われていない漢方が含まれていたり、調べても情報が限られていたりと苦戦しましたが、おすすめのテキストを講師に相談し、対策を講じました。
― 今後、この資格をどのように生かしていきたいですか?
私が漢方に興味をもったのは、重症患者が多数の薬を服用している現状を見て、「日常生活で予防できることは何かないのか。」と疑問を抱いたことが具体的なきっかけでした。薬剤師として、一人一人に合ったより根本的な改善策を提供できないかと考えた結果、中医学の学びに辿り着きました。
そこで、将来的には漢方薬局を開業したいと考えています。ただ、一般的に漢方は「体に良さそうだけど苦そう。どれが自分に合うか分からないし難しそう。」と感じられがちです。そのため、まずは生薬を活用した漢方茶をプロデュースし、手軽に日常に取り入れられる形で広めたいと考えています。
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受験を考えている方へのメッセージ
― 中医学や薬膳を学ぶとどんな可能性が広がると思いますか?
薬剤師であれば、中医学を学ぶことで、処方箋に記載された漢方薬の詳しい説明ができるようになり、服薬指導の際に患者様の体質や症状に合わせたアドバイスも可能になります。「またこの薬剤師の話を聞きたい。」と思ってもらえるようになり、患者様との信頼関係を築くことができると思います。
― これから試験に挑戦する方へアドバイスをお願いします!
私は大学時代、生薬の授業には全く興味が持てず、再試験でギリギリ合格するほどでした。しかし、社会人になってから漢方の面白さに気づきました。当時の経験から「大学時代赤点だった自分に中医学が理解できるのか。」と不安もありましたが、中国医学実践講座の講座内容が非常に充実しており、安心して学ぶことができました。
西洋医学のバックグラウンドを持つ方でも、興味があればぜひ挑戦してみてください。講座のサポートがしっかりしているので、安心して受講できます。ぜひ一歩を踏み出してみてください。
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いかがでしたでしょうか。
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