新湊曳山、試し曳き(試運転)
今日は、我が町内、奈呉町の曳山の試し曳き。
110年ぶりに、木製車輪のメンテナンスを終えて、はじめて迎える10月1日の曳山祭り。
試し曳きは今日で3回目です。
前回の試し曳きは、巡行を見守っているだけでした。
なかなか「曲がらない」ということ問題が発覚して、何度も切り返して苦労していました。
そして、今日、車輪の調整を終えて、再チャレンジするとのことだったので、
町内の法被持参で駆けつけました。
わたくし、今年の曳山祭りをどんなに楽しみにしていることか!!
はじめて曳山に「つながった」のは、2016年10月1日。
以降、親族の不幸が続き、曳山につながるのは遠慮の身でした。
そして、今年こそは!!
曳山巡行の安全祈願が終わり、さて出発!!というタイミングの様子。
新参者、かつ素人のわたくしは、前回と同じく曳山の後ろの曳き手となりました。
曳山蔵から出るときのお囃子の音、そして誘導責任者の掛け声!!おおーーたまりません!!
大きな曳山が動き出し、まずは右手に曲がります。
ピィィーーー!!という笛の音と共に、曳き手全員が曲がる方向に力を入れます!!
ガッガッガッガガガガーーー!!という音とともに曳山はダイナミックに・・・。
ん、あれ??? 曲がらない・・・。
これだけの力が入れば、少しは曲がる(方向が変わる)はず。
しかし、新しい車輪は曲がりたい方向に切り込んでいきません!!
1回で約15°? 何度ども切り返してやっと角を曲がることができました。
明らかに何かがおかしいです。
結局、すぐに曳山蔵に戻って、車輪の軸に装着されている金属の軸受を外し、木製の軸受に交換しました。
なるほど、木製だと柔軟性があるから、車輪の角度がつきやすいのかも?!
気を取り直して、試し曳きを再開。
今度こそは!と思ったのですが、やはり、曲がらないのです。
前回よりも、軸と車輪の遊びがあります。その分曲がりやすいと思いきや、問題解決には至っておりません。
一旦、この状態で町内を巡行することになりました。
まっすぐ進むにはまったく問題ありません。以前よりもスムーズです。
しかし、曲がらない!!
力を入れるタイミングが合わないのでは、曲がるときに進む力がおろそかになるのでは、皆んな力を出し切ってないのでは、などなど憶測が飛びます。しかし、車輪がしっかりとアルファルトの道路を削っている跡がしっかり残っています。つまり、皆んなの力はしっかりと車輪に伝わっているということです。
では、なぜ曲がらないのか疑問が残るまま、何度も切り返して、ヘトヘトになりながら曳山蔵に戻ってきました。
このまま10月1日、曳山祭りの本番を迎えるわけにはいかない、全員がそう思ったに違いありません。
色々と検討をして、対策を講じて、来週も試し曳きをすることになりました。
もうもう、本当に不安です。この調子では、他の町内の曳山に大迷惑をかけてしまい、時間通りに祭りが終わらない気がします。それ以上に、奈呉町のこんなかっこ悪い姿をさらすわけにはいきません!!
もっちろん、来週の再チャレンジにも参加する気持ち満々です。
あぁぁ、不安だよーー。なんとかなるのかな・・・。