仕事に情熱がなくなった時 | プクッチ劇場

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ギャンブル魂の真実

 プロ棋士というのはC級2組で3期連続降級点を取るとフリークラスに編入される。



 基本的にフリークラスの棋士は順位戦を戦わない。

 よって基本給がない。

 フリークラスからC級2組に昇格するには4つほどその方法があるんやけど、当然強くないとフリークラスから抜け出せない。

 フリークラスに編入後10年6か月経って昇級出来ないとプロ棋士を強制的に引退させられる。

 つまり、ただの人になる。


 将棋指しってっ!



 定年まで将棋を指し続けないと無職になってしまうんやね。

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 ある程度実績を残した棋士が自ら宣言してフリークラス棋士になることもある。


 
 タイトルを獲った棋士が晩年能力が衰え、A級降格、もしくはB級降格して、下の順位戦で戦うのはプライドが許さん、という場合やね。

 そして、奨励会三段リーグで2回次点を獲った棋士は四段に上がれるという特典があるんやけど、その場合C級2組には編入されず、フリークラスに編入される。

 そこで勝ち続けないとプロになったはええものの、名人に挑戦するべく順位戦に参加出来ないということもあり得る。

 糸谷竜王は三段リーグで二回次点を獲ったことがあるけど敢えてフリークラスには入らず、翌期のリーグで昇段を決めてプロになった。

 それだけ新人棋士がフリークラスに入るのはリスクがあるということや。





 伊奈祐介六段というプロ棋士がいる。



 伊奈は初めて次点2回でフリークラスに編入されたプロ(1998年)。

 フリークラスの棋士は順位戦は戦えんけど他の棋戦は戦えるんで、そこで好成績を残せばC級2組に昇級出来る。
 
 伊奈も竜王戦で渡辺明に勝ったり、全日本プロ将棋トーナメントでベスト8に入ったりして、2001年C級2組に昇級する。

 その後も棋王戦で本選出場したり、竜王戦で3組に昇級したり、あと1勝でC級1組に昇級出来るという好成績を残した。

 一時期は新聞にも棋譜がよく載っていた。


 しかし、近年では調子が上がらず、2013年等々C級2組で降級点3つでフリークラスに降級した。


 
 2015年現在もフリークラス在位。

 フリークラスからC級2組に昇級したのも初めてなら、フリークラスから四段編入した棋士がフリークラスに戻るのも初めて。

 つまり、ある程度、フリークラスでプロになった棋士というのは強いんやけど(その自信がなければ次点2回の特典を使わない)、伊奈はここ最近になって弱くなってしまった。

 というよりも既に将棋に対する情熱がなくなってきてるんやないかな?

 現在39歳やから、もし、このまま昇級出来んかったら49歳で引退しないといけなくなる。

 将棋しか指してこなかった人が49歳で無職になるってどうやの?

 いや、指導棋士とかいろいろやる仕事はあるやろうけど、将棋に対する情熱がなくなったらそんな仕事もやりたくないんとちゃうかな?


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 棋士の世界っていうのは「強さ」がモノをいうから、何年もやってると自分の実力がわかると思うんやな。



 それは数字になって出るわけやから一目瞭然。

 40代になってもB級に上がれないような棋士は、もう名人になることは当然無理で、挑戦者になることさえも無理だと思う。

 森内のように30歳を超えて名人になった遅咲きの人もいるけど、大抵名人になるような棋士は若い時からなんらかのタイトルは獲ってる。

 30代でタイトル保持はおろか挑戦者にもなれない棋士は、一生タイトルを獲ることはないと思う。

 そういう状況に置かれた棋士というのは、どういう精神状態になるんやろ?

 伊奈六段のように無気力になってしまうんやないかな?


 これは将棋の世界に限らんと思う。



 一般の社会でも同じ仕事を3年やると先が見えてやる気がなくなるという現象が起こる。

 そこで企業は役職をつけたり部署を代えたりして、リフレッシュさせたりする。

 別に情熱がなくてもどうにかなっちゃう仕事やったらええけども、警察官や学校の先生が情熱を失ったらどうなるか?

 特に学校の先生なんていうのは若い時は熱いモノを持ってるかもしれんけど、どんどん年をとって生徒との年齢差が開くと同じ仕事をしていても感じるモノが変わってくると思うんやな。

 そうしてまで教職に就いてないといけない先生って、ある意味、哀れやね。

 そういう無気力な先生って必ず学年に1人はおったもんな。


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 プロのスポーツ選手が20代や30代で引退すると、残りの人生どうすんの?と思うことがあるけど。

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 実は一般の人も同じような状況に陥ってることはよくあること。

 自分の限界を知ってスポーツ選手は自ら引退するけど、一般の人はなんかわからんけどこの仕事って自分に合ってるのか?と自問自答して答えを出さんとアカン。

 仕事って大抵のものは数字になって出るものじゃないから、新入社員を見ても胸がときめかんくなった時、既に人生は引き返せんところまで行ってしまってるかもしれん。

 収入面での良い悪いもあると思うけど、やっぱり、仕事って好きじゃないといつまでも情熱をもってやれんと思うんやな。

 情熱を失った時、仕事はただ生活するためだけの糧になる。

 それはそれでええで。

 生きていくにはお金が必要やから。

 でも、何ていうんやろ?

 カズみたいずっと選手でおれる精神力って凄いね。

 好きなんやろな~、サッカーが。

 カズってプクッチとほぼ同じ歳なんやけど、尊敬してまうわ。

 この歳になって体鍛えるのって辛いで。

 現状維持が精々やから。

 それでも頑張れるって「才能」なんやろね。

 あんたら、そういう「才能」って持ってる?

 まあ、持ってない人は今やってる仕事に(無理矢理)楽しみを見つけるしかない。

 ほなな。



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