Where or when (1937)
Composer(s)Richard Rodgers
Lyricist(s)Lorenz Hart
Artist:Peggy Lee
曲名: どこかで、いつか
(美艇香津 訳)
It seems we stood and talked like this before
会ったことがある私たちね、
We looked at each other in the same way then
同じように、二人見詰め合った、
But i can't remember where or when
でも、思い出せない、そのとき、
The clothes you're wearing are the clothes you wore
そのとき着てた服も、覚えてるし、
The smile you are smiling you were smiling then
今も、笑ってる、でも、
But i can't remember where or when
思い出せない、その場所
Some things that happen for the first time
そのとき初めてのことが
Seem to be happening again
もう一度、起きてる気持ち、
And so it seems that we have met before
笑って、愛し合った、
And laughed before and loved before
あのとき、でも、もう分からない、
But who knows where or when
いつどこかは
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今、目の前にいる人に、前にどこかで会ったような気がして、思い出そうとしても思い出せない。
それは、昨日とか、何年か、何十年か前でもなく、自分たちの遺伝子の知ってる記憶。
デジャビュの記憶、そういうものがあってもいいかも知れません。
それは、確かに、初めてのこと、でもそれは、初めてではなくて、それから起こることも、あのときのことをもう一度なぞって行くだけで、でも、それが楽しい、っていうことがあるかも。
だから、さよならも、「またね」ということで、いいかも知れない。
でも、この歌は、詩の意味を追求すると、笑ってしまうことにもなります。
YouTubeで探していたら、ディーンマーチン(サングラス)とナンシーシナトラ(サングラス)のバージョンがあって、どこかの酒場にディーンがいて、そこにナンシーが現われて、二人がこの歌を歌ってお互いに気を引いて、そして、サングラスを上げると、それは自分の女房だった、という落ちのTVコントがありました。つっこみどころ満載の歌とも言えますね。
その他の人たちと比べて、ペギーリーとダイアナクロールは、言葉の意味でなく、歌を歌ってくれています。英語で言葉の意味が分かっていると、まともな気持ちでは歌えないのかもしれません。
日本で、この歌を聴く人は、意味がちょうどよく分からなくて幸いですが、歌手にしてみると、やっぱり、歌詞の意味を1度は見て、歌っているので、歌い終わって、ちょっと言い訳したくなるようです。でも、さらに考えてみると、どこで、とか、いつ、はどうでもよいことで、そんな言い訳にまかせて、ただ酔っぱらってしまえる割り切り方が、男にはまねできないところでしょうか。
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