
春樹初期作雑感
「……ハードボイルドワンダーランド」を読んだら勢いがついて、「羊を巡る冒険」、「1973年のピンボール」、「風の歌を聴け」と発表順を遡る順で、立て続けに村上春樹の初期作を読んでしまった。
春樹の作品は、一見でたらめなエピソードを並べた、継ぎはぎ細工に見えてしまうのだが、きちんとツボを抑えてあって、全体としての釣り合いが取れている。
もちろんその釣り合いの美意識には相性があるわけで、合わない人には「何この不細工で無意味なお話?」ということにもなろう。
それにしてもこの作者がのちに世界的な大作家になるとは、誰も予想しなかったに違いない。おそらくは、群像賞や谷崎賞で高評価を与えた丸谷や大江にしても。
……という投稿を https://t4b.bsky.social/ にしたものでこちらにも載せておきます。
春樹長編、39年ぶりの再読
ブルースカイというサイトに書いた感想を転載します。
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村上春樹の第4作「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」を四十年ぶりくらいで読み直した。
ほぼすべて忘れていたので、こんな疑似科学小説だったかと、不思議な気分。
初めて読んだときは何だか分からん話だなと思った記憶があるが、還暦間近で読んだ感想は「ずいぶんいい加減な小説に見えるが、丸山才一や大江健三郎のような人には、これが評価されるのだな(*)」ということ。
まったくつまらない、というわけではないが、ハードボイルドとsfのできの悪いパロディを読まされているような気になってしまったことは否定できない。
終わり方は感慨深さと余韻があっていいと思うんですけどね。
それから、とにかくあれこれの文学作品や楽曲の題名がたくさん出てくるもんで、うわー、ここまで多かっったかなと、それも印象的だった。カスタネダの「ドン・ファンの教え」まで出てきてて驚き。初めて読んだときは、カスタネダなんて知らなかったですからね。
(*)谷崎賞の選評参照
https://murakami-haruki-times.com/maruyasaiichireview/index.html
その日暮らしの記、一旦終了
3.11から書いていた「その日暮らしの記」今日で一旦更新打ち切ります。
続きはどうしようかな。
こういうのが読みたいとか、こういうところがおもしろかったとか、お言葉いただけたら幸いです。
ヘルマン・ヘッセ「車輪の下」読みました。
ヘルマン・ヘッセ「車輪の下」
青春を駆け抜けるハンスの悲劇的物語だが、前半神学校での群像劇がおもしろい。男同士の同性愛的描写もあり、少女漫画を経てボーイズ・ラブに至る系譜の元祖的趣きもある。
他サイトへの記事の流用です。
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↑アマゾンのリンクは入れられないんだっけ……




