読書の友: ル=グウィン「オメラスを歩み去る人々」|としべえ@ぷち作家☆ル=グウィンの短編「オメラスを歩み去る人々」について、遠慮なくネタばらしをした上で紹介をしていますのでご注意ください。 合州国のsf作家アーシュラ・K・ル=グウィンの名は、ジブリがアニメ化した『ゲド戦記』の原作者として知っている人も多いかもしれません。 『ゲド戦記』のシリーズは魔法が支配する異世界を描いたファンタジーの物語ですが、一方、ル=グウィンの代…note.com
[0円独想] 只管打鍵のソラゴト経|としべえ@ぷち作家・悟りの三原則 ずいぶん昔に悟りの三原則というのを考えたんだ。 お釈迦さまは悟りを開いたっていうけど、そんなふうに言うほどの完全な悟りなんてあるもんかいな、と思ってね。 だからさ、第一原則は「完全な悟りはない」ってことになる。 ゴータマ・シッダルタという王子さまが二千五百年ほど前に出家して、悟りと言われるような、人間の意識が到達しうる限りの、とても高い極み…note.com
0円日記的散文三昧・ポカラ編|としべえ@ぷち作家2025/07/04 金 21:44 そろそろ寝たらよさそうな時間なのに、うっかりネット遊びをしそうになっちゃってさ、それなら何か書くかと思ったんだけどね。 頭はぼんやりしてるし、ちまちま親指二本で硝子面を撫でるのも面倒だから、やっぱりやめとくわ。 おやすみ、いい夢でも見たいところさ。 2025/07/07 月 10:11 今はそろそろ雨季だが、今日は朝か…note.com
[0円小説] 空き瓶の唄を歌おう|としべえ@ぷち作家何かを書きたいとはおもうのだけれど、何を書けばいいのやらと思いあぐねて、久しぶりに自動書記的に書いてみようかなと思った。 自動書記というのはフランス辺りのシュールレアリスムの人たちが考え出した手法で、論理的な思考に頼らずに、無意識的な心から自然に湧き出してくる言葉を書き留めるような綴り方のことだけれども、実例はあまり知らない。高等無形(正しくは荒唐無稽だが…note.com
[0円小説] 絶対低空飛行乃境|としべえ@ぷち作家新しく出発したいと思った。 さわやかに、はれやかに。 ところがそんな肯定的気分は、一瞬にしてつぶれるのが常だ。 となれば、新しくなどという思いは捨てて、また出発というような晴れがましさともおさらばをして、いつも通りの低空飛行を続ければいい。 そう、多少の浮き沈みはあるにせよ、低空飛行を続ける以外にはこの身の取りうる道などないのだと、はっきり目の前の現実を見れ…note.com
[0円随想] 振り返って過去を消す|としべえ@ぷち作家この間、聞かれたんですよ、昔はコンピュータのソフト屋だったのに、どうして今はインドでぶらぶらしてるんですか、みたいなことをね。 いや、本当はそんな聞かれ方をしたわけじゃなくて、ほら、今は瞑想なんかもそこそこしてるもんだから、そういう精神世界系の関心を持つことになったのは、どんないきさつがあったの? みたいな感じだったんですけど。 いきさつと言ってもねえ、…note.com
[0円随想] 天竺ぐだぐだ日録|としべえ@ぷち作家1) こじらせた承認欲求 憂鬱な気持ちが、まずありました。 というのは、書きあぐねていたんです。 書きたい気持ちはあるけど、書き出せない。 承認欲求をこじらせてるんですね。マズローという合州国の心理学者が言い出した話です。 でも同じマズローなら、超越欲求か、そこまでは無理としても、頂上体験を心がけたいところで。 とはいえ、今は承認欲求なのです。…note.com
[0円小説] 黒眼鏡越しの世界|としべえ@ぷち作家宿の部屋の寝台に、腰に布を一枚巻いただけの姿でジロウは寝そべっていた。 右手の壁に取りつけられたLED電球の白い光が、無表情に部屋を満たす中、天井扇がゆっくりと音もなく回って、部屋の空気を描き回している。 寝台の柔らかいマットの上に横たわり、両手で腹の上、電子小石版を支えて、久しぶりに口述筆記を試みていた。 数年前に一度試したことがあったが、その時に比べると…note.com
[0円小説] 怒涛の舞、あるいは母の死を巡るささやかな2025年宇宙の旅|としべえ@ぷち作家四隅が丸められた横長、方形の窓の向こうには、にび色の水塊が横たわっている。水塊は複雑微妙のさざ波の群れを表面に浮かべてうねりくねり、窓硝子で隔てられた外側の世界を、左から右へとかなりの速度で移動し続けていた。 あいにくの曇天だ。ジロウは始めそう思った。 明るい灰色の空を背景にいくつもの雲が、横に長く引いた形で低く浮かんでいる。 多くの雲はその腹の…note.com
[小さなお話・日記風] 2025-03-13|としべえ@ぷち作家Φ 母が逝ったのは二月三日、実家の庭では薄桃色の梅の花がほころびはじめていた。 昨年十月に体調を崩して入院し、年越しは病院だった。 実家で同居する弟家族が準備をしてくれて、一月九日無事退院。そのときは十分に元気だったので、三ヶ月に渡る長い入院で、寝たきりの状態ではあったが、一人で室内を歩けるくらいには回復できるのではないかと、希望的観測をしていた。 し…note.com