病院・介護施設の改修・増改築の得意な設計事務所ブログ -16ページ目

特別養護老人ホームの便所

特別養護老人ホームの便所の仕様はどうあるべきか、

 

それぞれの福祉施設の特徴によっても違いますが、より高齢化、認知症が

すすんでゆくとしたら、という前提で、ユニットの便所を

設計するのがよさそうです。


大便器でも、重宝されるのは、センサー付き自動フラッシュバルブ付きです。

手の不自由な方でも、簡単に流せて、不潔感がないのが、利点です。


便器は車いす対応で、便座が、がたが来ないウォームレット付き、

ウオッシュレットは、認知症の方や、介護の必要な方には、無理なようです。

便器の高さは、高すぎると足が地につかなくて、踏ん張れないし、低すぎると

車椅子から乗り移るのが大変です。420cmくらいがよさそうです。


手すりは、片側L字型、 手前が跳ね上げ式が、丈夫なようです。

L型にかわって、蛇の斜め手すりも、よさそうですね。


トイレの入口幅は有効で1mが理想です。


小便器は、センサー一体型の便器は、よく駅舎でみかけますが、特養には大きすぎます。

大きすぎると,介護のスペースが狭くなります。

現在のおすすめは、センサー分離型です。

一回り小さくて、充分です。

小便器のまわりの、大げさな手すりも介助の邪魔です。

横バー一本、両サイドに縦型手すりで充分と思われます。


ちなみに新幹線の小便器は横バー一本でした。


皆様の介護施設の便器はいかがですか?



病院・介護施設の改修・増改築の得意な設計事務所ブログ ロータンクはないほうがスペースが広くなります。背もたれをつければ安心です。 センサータイプとプッシュボタンタイプがありますが、センサータイプのほうが
便利です。
病院・介護施設の改修・増改築の得意な設計事務所ブログ
一回り小さい、センサー付き小便器、センサーと便器の間に横バー、両サイドに縦バーがすっきりして

使いやすい。


都志デザイン   馬場 正三   www.toshidesign.com


聖路加国際病院その2

聖路加国際病院の先生は、日野原先生だけではありません。

福井院長という偉い先生がおられます。


福井先生の本を読みました。

聖路加の医療がどうちがうのかということを理解したかったからです。


福井先生は、日本のプライマリ・ケア総合診療の指導者のようです。

臓器を見て、患者をみず、手術は成功したが、患者は死んだ、


ということがあってはならないと、それで

どうしたらいいか、というと、


セクショナリズムを排する、

EBM(きちんとした実績に基づいた)治療をおこなう。

人(医者、看護師、技師)をそだてる

医療の質を向上させる

医療情報を公開する

患者中心の医療チームを実践する、などなど


日野原先生も福井先生もアメリカの病院で多くを学ばれたそうです。

医療は技術だけではなく、人類学なのだと。

医療人類学なる学問もあるそうです。


先生の頃はインターンは全寮制だったそうです。

医師には人間教育が、患者にも人間教育がいりそうですね。


病院経営を進めてゆくのは聖路加といえども大変なのが日本の実情のようです。
病院・介護施設の改修・増改築の得意な設計事務所ブログ
聖路加は医師の数も、看護師も検査技師の数も、他の病院より多いそうです。

でもそれを維持してゆくのは、大変です。

厚生省の一律の診療報酬の制度がありますからね。

いろいろな工夫でそれを乗り切っていっておられるようです。


都志デザイン    馬場 正三     www.toshidesign.com


聖路加国際病院:新しい病院の原点

聖路加国際病院の新病棟ができてから今年で20年になります。


20年前にできた病院は、これまでにない画期的な新しい病院として評判になり、

以降、ホテルのような病院、病院らしくない病院ということが、語られるようになり

日本の病院建築は、現在のような、明るく、機能的な 患者を中心とした医療施設に変わっていったのでした。


では、20年前に作られた病院のどこが、それまでの病院と違っていたのでしょうか。


病院は、1902年に米国人の宣教師によって創設されました。

関東大震災、第二次大戦の難局を乗り越えて、病院は存続し、20年前に病院の建て替えにあたり、

米国の医療コンサルタント、メディカルプランニングアソーシエイツに基本構想が依頼されました。


米国のコンサルタントが、提案した施設は、それまでの 医療行為を主に計画された病院とは

全く違うコンセプトを含んでいました。


まず第一に、 患者を中心とした医療施設とすること。

  

 そして     ワンストップカウンター

          プライバシに配慮した受付カウンター

          自然光がさす明るく落ち着きのあるロビー

          プライバシーの保護

          エビダンスベイスメディスン (根拠に基づく医療)

          緩和ケア病棟

          母子医療センターの創設

          全室個室ユニットの病棟

          予防医療 人間ドックの併設

          救急医療施設の充実と災害対策

          屋上庭園

          緑の散策路 

          地域セミナーの開設とそのための会議室の充実

          職員教育訓練のプログラムの充実とその施設       


などなど、現在の病院に、求められている機能の殆どがこのときに実現されていたのです。


現在も、病院を改築するときに、参考になります。

 

    あなたの病院は、患者さんができるだけ移動しないですむように配慮されていますか?


    あなたの病院の待合ロビーに自然光がさしますか?


    あなたの病院に屋上庭園はありますか?


    あなたの病院では、人間ドックの施設はありますか?


    あなたの病院では、 地域の人のセミナーをひらいていますか?


    あなたの病院では、患者様のプライバシーに配慮されていますか?


    あなたの病院では、職員の教育プログラムの充実に配慮されていますか?


新しく病院を改築するときには、ぜひ参考にしてください。



病院・介護施設の改修・増改築の得意な設計事務所ブログ 上が新病棟、屋上庭園や公開空地がとられています

病院・介護施設の改修・増改築の得意な設計事務所ブログ 新病棟の平面、三角の中心がナースステーション全室個室

病院・介護施設の改修・増改築の得意な設計事務所ブログ 左がナースステーション、 右がホール

病院・介護施設の改修・増改築の得意な設計事務所ブログ 病棟の外観

都志デザイン   馬場 正三


www.toshidesign.com



          

        




木造の特別養護老人ホーム3

一昨年にできたばかりの木造の特別養護老人ホームの見学にいってきました。


床が柔らかく、跳びはねればドスンドスンと音がします。

でもそのおかげで、転倒による骨折事故が、非常に少ないそうです。

2年間でゼロだったのが、最近とうとう1件事故が起きたようです。

でも軽い骨折で済んだようです。


つぎに断熱性が高いため、光熱費が在来の2分の一に減ったそうです。

壁の厚さは、30cm ほどです。

木材をいっぱい使っていますね。


1階のデイサービスは、柱ならぬ壁が多い設計です。

これも、大空間に慣れている方が、異常かもしれません。

住宅のことを思えば、広い居間です。


気になったのは、消防の規制がかかり、異種用途区画で共用部に防火シャッターと

防煙シャッターがついていたこと。

せっかくスプリンクラーがあり、防火区画と内装制限をしていて、そこまでやらせる

行政には呆れました。

行政の改革が必要ですね。


あと、木造とは限りませんが、脱衣室や浴室は、パネルヒーターで暖房をしているのですが、

やはり、ここにこそ床暖房がよいようですね。

寒くない空間ができます。


ここでは、共用部のどこにも床暖房は設置していませんでした。



病院・介護施設の改修・増改築の得意な設計事務所ブログ 玄関庇は鉄骨造。1階床が木造のため45cm高いためスロ      

                         ープが必要となっている。これは現場の方が苦労したようです。

                          外観は、ツーバイフォーの北米風のデザインだが、日本人に 

                          は、和風のほうがなじみやすいとおもわれる。

                        
病院・介護施設の改修・増改築の得意な設計事務所ブログ デイサービスの様子。壁柱が多く、すこし落ち着いた感じ。

                           広い見通しの良い大空間とは違った感じの空間。

病院・介護施設の改修・増改築の得意な設計事務所ブログ 床は畳のような材質、感じのロビー。皆の頭の上に、

     ユニットの入り口についた防火シャッターがわかりますか? なんという重装備!

     木造耐火構造に対する行政の慎重さが感じられる。


木造耐火構造の特別養護老人ホームのお問い合せはぜひ、都志デザインに、

都志デザイン   馬場   www.toshidesign.com

保育所のカラースキーム

保育所の外観の検討にはいっています。

保育所らしい外観とカラースキームを考えました。


参考にしたのは、ギリシャのミコノス島。

島全体が白く輝き、地中海の強烈な太陽光を反射して、太陽の光から住居を守っているのです。


でも白一色だと、どこが誰のうちだか、わからなくなってしまいます。

そこで、それぞれのおうちの出入り口やバルコニーの色を変えているのです。

それぞれのお家が、テーマカラーをもっているのです。


うちは、緑、お隣は赤、その隣は青といった具合に、それぞれの入口の扉の色が

違うのです。


保育所はゼロ歳児から、5歳時まで 6つの部屋があります。

それぞれ、部屋のテーマカラーをきめて、園児が 自分の部屋を認識しやすいようにしました。

中もそとも、1歳時の部屋は扉や壁に、朱の色を使っています。


全体は、ミコノスの白ではなく、温かみがあり柔らかい肌色、これがよごれがめだたず、

日本の気候や町並みには、馴染みやすいのです。


でも、ちびっこたちに、色彩の楽しさや、違いを

わかってもらうように配慮しました。


都志デザイン   馬場

www.toshidesign.com


病院・介護施設の改修・増改築の得意な設計事務所ブログ 保育所の外観 緑が4歳児室 赤が1歳児室

病院・介護施設の改修・増改築の得意な設計事務所ブログ ミコノス島の路地、青の扉の家と赤の扉の家が並んでいる。