DJとししのウギブギぶろぐ
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消せないキヲク

プロローグ


……………


…………………


………………………



「うわっ!!」



俺は自分の奇妙な声と共に起床した。
じんわりとだが、汗をかいているのが分かった。



何で今頃あんな夢を………。





考えながらも仕事に行くために準備をし、家を出た。





車の窓から外の景色を見ると、桜の木にはピンク色の花びらが彩りを重ねていた。




もうすっかり春めいたなと思いつつも、俺はまだ景色から視線を外せないでいた。




やっぱり今日の俺はどうかしている。あの事ばかり思い出すなんて……





今日は皆さんに、俺の昔話を聞いて欲しいんです。俺の、6年前から始まる物語を…。






第一話『始まりの歌』





「利之!早く起きな学校遅刻するよ!!」



母親からの怒鳴り声で、俺は今日を迎えた。
長かった高校最後の春休みは終わり、今日から俺は専門学校に通う。




あ!自己紹介が遅れたが、俺の名前は利之。ヨロシク!



「あんた、誰に自己紹介しよると…?」



母よ、悲しい視線を息子に向けないで…。





「行ってきまーっす!」





母親からの視線を何とか潜り抜けた俺は、学校に向かう為に駅へ向かった。





学校の最寄の駅に着いた俺は、ある人物を待っていた。




「おはよう!利之!」

「おはよう!聡!」

コイツの名前は聡。高校の時からの友達。どんなやつかって言うと………



「♪~~。」

「……………。」



鼻歌を歌いながら手鏡で髪を整えている。



そうコイツはナルシストなのだ。



まあ悪い奴じゃないからいいんだけど…。




俺は聡と談笑しながら、教室に向かった。



「何か緊張するね…。」



「そう?」


「…………。」



羨ましいよ、その性格が………。




意を決して教室に入ると、数人の男女が椅子に座っていた。



自分の席を探していると、


「利之~!席あったよ~!」



聡………………。有り難いのだが、大きな声で呼ばないで……………。



「席が近くてよかったね」



「そうやね~!」


「てか!利之!隣の席女じゃん!」


「嘘っ!」



隣を見ると、机の上に名前が書いてあった。何て名前なんだろうと思いながら、身を乗り出して机を見ていると…………、



ドスッ!!



隣の机に鞄を置く音がした。見上げてみると、




目を釣りあげて、こっちを見ている茶髪の女がいた。




「………………。」




あれ?めっちゃ睨まれてない俺?というか、怖っ!めっちゃ怖い!



とりあえず俺は、勇気を出して、声をかける事にした。




「お、おはよう。」






「…………………。」





無視かよっ!コノヤロー!俺の勇気を返しやがれ!


すると、担任らしき男が入ってきた。



俺は文句言いたかったが、先生が入ってきた為言えず、先生から今後のスケジュールを聞いて解散となった。




とにかく、これが俺とコイツの出会い。




俺の第一印象は嫌いだった。




でも俺はこの時気付かなかった。何でコイツが機嫌が悪かったのか…。



そしてもう一つ、気付かなかったのは、もう既に俺とコイツの間には“始まりの歌”が流れていたという事………。


   ー続くー

線香花火〜恋と絆〜2

連続ブログ小説




第2話「朧月」




2008年5月11日


突然の雷雨。


どうやら昨日見た天気予報とは、真逆の天気。



こんなに酷い天気なのに、昨日の天気予報士は何故予測できなかったのか不思議に思う。



そう思いながら仕事を終えた雅は、自宅の窓から外の景色を眺めていた。雷雨はいつまで経っても治まりそうにない。


景色を眺めていると、突然扉が開く音がした。


入ってきたのは翔だった。


翔「雅。明日暇やろ?」


雅「明日は、墓参り行ったら暇やけど?」


翔「あ、そっか。明日やったね。じゃあその後、遊び行かん?」


雅「いいよ!利と真太も呼ぶんやろ?」


翔「うん!そのつもり。あと、今日雷と雨がひどいけ、いつもの集まり中止になったけ。」


雅「了解!」


翔が部屋から出ていった後も、雅は外を眺めていた。




そして、いつの間にか雅は疲れていたのか、静かに寝息を立てていた。






2008年5月12日。


昨日の雷雨が嘘かのように雲一つない天気。


雅、翔、真太、利之は墓地に来ていた。


雅「もう3年か…。」


利「早いもんやね…。」


翔「あの日は、雨やったね…。」


真「そうやったね…。」



少しの会話の後、無言が続いた。


それぞれがいろんな思いを胸に秘め、お参りをした。



そんな無言の中、いち早く口を開いたのは翔だった。



翔「じゃあ、そろそろ行こうか?」


利「そうやね、行こうか。」


真太「うん。行こう。」


雅「じゃあ、また来るから…。」


そう言って4人は、墓地を去って行った。



それから、4人は車に乗り込み遊びに行く為、目的地に向かった。




車中、雅は考えていた。



やはり、毎年来る度に思い出す。




あの日、自分が犯した"過ち"を……………。



考えている内に、いつの間にか車は、いつも集まっているファミレスに着いていた。


雅「やっぱり此処か(笑)」


利「俺らっち言ったら此処やろ(笑)」


真「此処が一番落ち着くやん!(笑)」


翔「でも今日は、いつもと違うよ!特別ゲストがおるけね!」

雅「どーせ、緑ちゃんやろ?」

翔「それはどうかな?(笑)」


(ははーん、これは絶対緑ちゃんやな?(笑))

と、雅は心の中で思っていた。


そんな会話を交わしながら、ファミレスへと入った。



そして、店内に居たのは……………………






雅「……………姉さん!」


?「雅!久しぶり!」


この"姉さん"と呼ばれた人物。名前は、さおり。雅と翔の高校の同級生。因みに、真太と地元が一緒である。



雅「何で、姉さんがおるん?」

さ「この前、翔と連絡とって遊ぼうやっちなったんよ!それで、雅には内緒にして驚かせようっちなってね!(笑)」


雅「ビックリしたちゃ!翔、姉さん来るなら言えちゃ!知っとったらお迎えにあがったのに!」


翔「作戦成功やね!(笑)」


そう言って翔、真太、利之はハイタッチをした。


さ「あと、今日友達連れてきたんちゃ!"まや"って言うんだ。」


まや「まやって言います。よろしくね!」



蒼天の霹靂とはこういう事を言うのだろうか?

"まや"を見た瞬間…………


雅は驚愕した。


雅の中に衝撃が走った。



それからの会話は、覚えていない。というか、頭に入ってこなかった。



気が付けば、解散の時間になっていた。



皆を家まで送り、雅は翔と共に自宅へ戻った。



そして、自分の部屋に戻りベランダに出た。



タバコに火を着け、今日"まや"に会った瞬間を思い出していた。


(マジでビックリした…。)


胸の鼓動が治まらない。


その鼓動を感じつつ、雅は夜空を見上げた。


今宵は朧月。


雲に隠れながらも、大地を照らそうとする朧月を見て、何だか誇らしく感じた。



俺はこの夜空を見て、3年前を思い出した。



3年前の今日も、朧月だった…………――――。


     ―続く―

線香花火〜恋と絆〜

連続ブログ小説


プロローグ


俺はもう二度と、人を好きになる事はないだろう。

俺はもう二度と、人を愛する事はないだろう。

そしてもう二度と、人から愛される資格などないだろう。


2005年5月12日。

ちょうど2年前のこの日。


俺は…………



愛する人を失った…―――。

第一話「過去」


2007年5月12日。


本日の天気は快晴。


2年前の天気とはうって変わって晴れている。


日射しは強く、風も暖かいものに変わり、季節は春から夏に向けて、変わっていくものを感じさせた。


少し強めに空気を吸い込むと、線香の匂い、日射しで石が焼ける匂い、色々な匂いが混じりあっていた。


俺は今、墓地にいた。


利「おっす雅。やっぱりここにおったんや。」

雅「利も来たんや。」

俺に話かけきたのは小学校からの親友の利之(としゆき)だった。

利「あれから、2年経ったんやね。」


雅「ああ。もう2年経った。」


利之は雅と会話を交わした後、あるお墓にお参りをした。



雅「利、この後暇?」


利「この後はちょっと………………暇やね。」


雅「考えんでも暇っち分かっとったやろ?(笑)どっかで皆と集まって話さん?」


利「いいよ!じゃあファミレスでも行こうか?」


そう言って利之は携帯を取り出して皆に連絡をとった。



雅と利之がファミレスに行くと、もう皆が集まっていた。



翔「利、久しぶり!前に会ったのいつやったっけ?」


こいつの名前は翔(しょう)。俺(雅)の双子の弟。


真「いや、1週間前に俺ら集まったし!(笑)」


今、ツッコミを入れたのが真太(しんた)。高校生の時友達になって以来、常につるんでいる。


利「あれ翔?今日は緑(みどり)ちゃんはいいと?」


因みに緑ちゃんとは、翔の彼女である。


翔「今日は仕事やけ大丈夫!」

真「最近緑ちゃんに会ってないねぇ。」

利「確かにねぇ…。」

翔「まあいつか会えるよ!」

利・真『「翔次第やし!(笑)」』

皆で馬鹿な話をして笑っていると、真太があることに気がついた。



真「雅、どうした?」


雅「いや、ちょっとね…………。」


翔「そっか。今日は、あの日か………。」


真「あ、そうか。ごめん……………。」


利「雅、こんな事今言うの場違いっつーの分かって言うけど、もう恋せんの?」


雅「今の所、考えられんね…………。」


利「そうよね……。ごめん。急に、こんな事言って。」


翔「でも、もうそろそろいいんやない?次の恋に進んでも。」

真「俺もそう思う。もうそろそろいいんやない?」



すると突然、雅が突然テーブルを叩き立ち上がった。


雅「ごめん!まだ忘れられんのちゃ!勝手に言わんでくれ!今日は………先に帰る。………………………………少し放っておいて。」




雅は伝票を取り、レジで精算を済ませ、店を出ていった。




利「ちょっとまだ早かったかね?」


翔「そんなことないやろ。もう2年経つんばい。もうそろそろいいやろ。」


真「忘れろとは言わんけど、次の段階に進んでほしいよね。」



雅が店を出ていった後でも、仲間達は雅の心配をしていた。









その頃雅は1人、車に乗り込み、タバコに火をつけ、車を自宅へ向けて走らせていた。


雅「なあ?俺も恋してもいいのかな?もう分からんくなってきた。」

雅は"ある人物"に問いかけていた。



この時雅は知らなかった。

来年のこの日、運命的な出逢いがある事を。

そして、その出逢いが雅の運命を変える事を。


自宅に着いて車から降りると、少し強めに風が吹いてきた。


そして空を見上げると、


雅「眩しいな…。」


雅はさっきより眩しい太陽に不思議な違和感を感じていた。



    ―続く―
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