仕事で香川県高松市に行って来ました。
帰路、ちょっと寄り道で訪れた旅行記をブログで綴っています。
琴電塩江線廃線跡『ガソリン道』散策
香川町コミュニティバス乗車記
一部のマニアしか行かないような高松市南部の観光スポットを巡りましたが、まだ観光開始して2時間しか経過していないなんて我ながら有意義な時間の使い方をしているものです(笑)
<現在地>
ことでん・空港通り駅
高松空港へのアクセス改善策として2006年(平成18年)開業した新駅です。
※ 前身である東讃電気軌道は1911年(明治44年)開業。
構内踏切を渡り、架線北側に渡りました。
構内踏切は改札を通らないので駅利用者でなくても日常で通れるような構造でした。
ローカル鉄道にありがちな単式ホーム1面1線、長閑な風景で癒されます(^o^)
空港通り駅の頭上は、国道193号寺井高架橋でオーバーパスしている構造なので、パークアンドライド用駐車場が整備されています。
今日は土曜日なので仕事学校休みのためか利用者がいないのでしょうか?
このパークアンドライド用駐車場は、通勤通学時のためだけではなく、高松空港へのアクセスとしてすぐ近くに「空港通り一宮停留所」がありリムジンバスが発着しているのです。
高松空港までのバス運賃600円!安い!!
高松空港からのフライト情報が気になりWeb検索で調べてみました。
国内線: 羽田・那覇
国際線: 仁川・香港・台北
以上5都市に直行便が飛んでいるようです。
国際線が飛んでいるのも意外でしたが、国内線は東京と沖縄って少なすぎない?
さて本題に入ります。
香川町コミュニティバスで降車したのは、ことでん空港通り駅なのですが、
事業車を駐車している東隣の仏生山駅までのルートをGoogleマップ検索していると、
ふと『讃岐国一宮・田村神社』が徒歩圏内にあることを発見し、もう少し寄り道していこうと思い立ったのです。
空港通り駅から目的地の『讃岐国一宮・田村神社』までは、900m徒歩13分。
但し、最寄りの駅は、一つ西隣の「ことでん一宮駅」で、600m徒歩9分のようです。
田村神社一の鳥居に繋がる参道と国道193号(通称:空港通り)が平面交差する交差点。
南に行けば寺井高架橋で琴電をオーバーパスして8km先高松空港となります。
ルート上には、1855年(安政2年)築造、辻堂池という溜池があります。
何度も同じことを言いますが、瀬戸内式気候で温暖、晴天が多く水不足になりやすい地域だけに溜池が多いのです。そして、築造された時代はほとんど江戸中期~後期にかけてだと思われました。先人の経験が今にも地域にとって意義のあるものだと感じられます。
辻堂池の築堤を下り、県道172号川東(かわひがし)高松線の信号の無い歩道を進むと右手に、田村神社一の鳥居
「国幣中社 田村神社」と金文字で書かれた神額が神々しいですね。
田村神社公式HP
田村神社と言えば坂上田村麻呂?と想像してしまいますが、地名の「田村」が由来だそう。
祭神は5柱を総称して、「田村大神」とされているのですが、
その内の主柱は・・・
倭迹迹日百襲姫命
(@ ̄□ ̄@;)!!
やまとととひももそひめのみこと
なんと・・・
女王卑弥呼さま
を祀っているです!!
神社仏閣巡りは”一生涯の趣味”として、様々な寺社を巡っていますが、
いまだかつて祭神に、倭迹迹日百襲姫命を祀られる神社には訪れたことがありません。
境内マップはこのようになっていて、私は南側表参道より足を進めていきます。
※ 画像は、讃岐国一宮・田村神社公式HPより引用。
表参道の脇には、3対の狛犬に何対もの石灯籠が置かれ、奉納者の名前が刻まれていました。
県外在住のご住所が多く、全国より奉献されていることに気付きました。
正面に見える随神門を潜れば境内となるのです。
すぐ左手に立派な龍の鋳物がある手水舎。
高松市内の神社は今日二社目ですが、どちらも立派な龍の手水舎でした。
「龍神は水を司る神さま = 水不足の香川県に多い」
この連想で概ね間違いではないかと思います。
そしてすぐ先に
式内社 田村神社大鳥居(二の鳥居)に辿り着きました。
ちょうど雑踏が途切れたタイミングで撮影しましたが、土曜日とあって多くの参拝客の姿が見えます。
すぐ右側(東側)には、摂社 宇都伎社一の鳥居
田村神社と宇都伎社(うつきしゃ)は、中で繋がっています。
宇都伎社一の鳥居の下でまず目に留まったのが、十二支石像
今年の干支「辰」
私の干支「兎」
中国版ミッフィー? 神社らしくないというかコケティッシュすぎやしないか!?
そして鳥居をくぐると正面に、高さ約5.7mの巨大龍神様のブロンズ像
逆光スイマセンm(__)m
ものすごい量の大判小判を掴んでおられます。崩してしまったらバチがあたりそう(;´Д`)
「小判を龍神様に奉納する者、必ず長者になる」という伝えから金運上昇を祈願するのだそう。
香川県綾川町、高松市、東かがわ市の寺社「さぬき七福神」の一つが、布袋尊を祀る田村神社なのだそうです。
ということで金ぴかの「ほてい尊」。
微笑童七福神の石像
幼少期の七福神のようです。
安産子宝犬の石像
犬はお産が軽く多産であることから安産の象徴なのだそう。
「小さな鳥居をくぐって・・・」 てかくぐれるか!
茣蓙(ござ/い草上敷き)が敷いてあるので、匍匐(ほふく)前進しろってことか??
奥に鎮座するのは、チ〇チ〇もとい”ARE”が祀られていました。秘宝館のようです。
初めて参拝に訪れたものですから、理想的な参拝ルートがわからず、どこにいっても所狭しと撮影ポイントが目白押しなので、本殿拝殿にお詣りすることなく奥(北東方向)に進むことにしました。
北参道といわれる千本鳥居を潜っていくと、八咫烏のブロンズ像が石標の上に着陸されています。
垂れ下がったキン〇マは脱腸か!?
桃太郎とお供の猿・雉・犬はすぐに理解できましたが、左隣のワンレンの淑女はどちらさんでしょうか?桃襲姫(ももそひめ)とあります。もしや百襲姫(ももそひめ)と掛けている?
【田村神社公式HPによると】
<桃太郎の伝説>
犬島、猿王、雉ヶ谷の供を連れた弟吉備津彦命へ瀬戸内海の鬼退治を命ずる倭迹迹日百襲姫命
と説明書きがありました。
倭迹迹日百襲姫命
||
女王卑弥呼さま
吉備津彦命
||
桃太郎
<古代天皇系図>
※ 画像は、Wikipedia「倭迹迹日百襲姫命」より引用。
私が大学時代を過ごした岡山県の吉備津神社(備中国一宮)の御祭神は、もちろん吉備津彦命で桃太郎伝説の主人公として言い伝えられています。
きびだんごもそんな伝説より岡山名物とされたのだと推測できます。
童話『ももたろう』は、子供向けに加飾されたフィクションであるのは間違いないかと思いますが、この桃襲姫(ももそひめ)と桃太郎とお供の猿・雉・犬のブロンズ像はあながち的を捉えられていると感心しました。
参拝客は特に若い女性が多く、どこに行っても”映える”モニュメントが飾られていて、撮影待ち時間がかかりこの辺りで境内の見学を終え、拝殿に向かうことにしました。
天皇陛下在位六十年記念に奉納された神馬の像
テーマパークのような見どころたっぷりの境内を数珠つなぎで廻っていたので、本来であれば一番最初に参拝しないといけない拝殿が一番後回しになってしまいました。。。
見事な春日造りと豪華なしめ縄。
最後に拝殿横の授与所にて授与品を見てみることに。
入口付近にいらっしゃった龍神様のブロンズ像にざっくざくと埋め尽くされていた大判小判。
一般的な神社でいうところの「絵馬」に値するのかもしれません。
「健脚健康草履守」
当社の会社理念は、”健康第一”をモットーに掲げているので、「金運守」や「交通安全守」とは別の意味で授与いただきたいと思っています。
「えんむすび守」
兄弟の中で義兄(嫁の兄)が唯一40代独身貴族を貫徹されているので、買っていこうか?いやプレッシャーになるのもどうかな?
数々のお守りが並べられていたのですが、いずれも800円と少々お高い印象。
初詣で地元神社にお詣りした際、十二分にお守りも授かったのでここでは見送ることにしました。
そして、最近オリジナル御朱印帳まで自作して、【40代から始める終活】と題して御朱印収集を趣味にしようと思っているので、御朱印を授かることにしました。
初穂料は、大サイズ 1,000円、小サイズ 500円。
大鳥居で一礼をして、東に進むと「一打万福」という面白しろそうな楽器?
「一回叩けば万回の福が訪れる」とのことで、横に掛けてあった木槌で叩いてみると、
「(甲高い)コーン♪」と鉄琴のような音色。
この石は何なんでしょう?
最後にお詣りしたのは、境内一番東側に鎮座される
末社 稲荷大明神
朱色の鳥居を見かけるとなにかに憑りつかれたように一礼をして潜っております。
いくら遠方で観光で訪れたお稲荷さんで一回限りになろうともお詣りしないと礼儀を尽くせないと考えるからです。
狐さまが咥えているものは小判。
他にも、鍵、数珠、矢など数々の縁起物?を咥えておられます。
香川県随一のパワースポットと呼び声高く、この日は土曜日とあって参拝者が非常に多く写真に写り込まないようにアングルを変えて撮影しました。
そんなこともあり所要時間1時間少々でした。じっくり拝観するのであれば1時間半は必要かと思います。
2月3日節分は過ぎてしまったので”ネタバレ”にはならないでしょうけど、五楽殿には大きな赤鬼のお面が保管されていました。
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帰宅後、オリジナル御朱印帳の栄えある1ページを飾りました。
右頁は今回授かった田村神社の御朱印、左頁は住所や主祭神などの詳細覚書と拝殿の写真を添えた資料をファイリングしています。
オリジナル御朱印帳にこだわったのも、このように見開きで思い出せるような編集をしたかったのです。
オリジナル御朱印帳[製作]について過去ログ
最後までお読みいただきありがとうございます。
次回は、【グルメ】讃岐うどん~宮武製麺所(仏生山)~
にて高松の旅を〆たいと思います。