先日、北大阪での仕事を午前中で済ませ、奈良県生駒市まで戻ってきて、
「バスに乗ってゆっくりまったりとしたい」衝動に駆られ、
今回は、生駒市コミュニティバス「たけまる号」の乗車レポを紹介したいと思います。
<過去7回の乗車記>
2021年4月13日天理市コミュニティバス「いちょう号」
2021年5月12日大和郡山市コミュニティバス「元気城下町号」
2021年11月18日御所市コミュニティバス「ひまわり号」
2022年4月21日広陵町コミュニティバス「広陵元気号」
2022年5月18日斑鳩町コミュニティバス
2022年6月16日平群町コミュニティバス「長屋くん・左近くん号」
2022年10月29日葛城市コミュニティバス「れんかちゃんバス」
生駒市は、奈良県北西部、大阪府との県境に位置し、市民の50%以上が大阪府で就労していることで、『奈良府民』とか『大阪府生駒市』とも言われています。
※ 画像は、コトバンクのHPより引用。
大阪市内まで電車で30分以内、元大阪府民が引っ越して一戸建てを購入しやすいこともあって、生駒山山麓の高台には閑静な住宅街が建ち並ぶ地域となっています。
しかし、近年では少子高齢化が進み、昭和50~60年に建設されたニュータウンは空き家も目立っているようで、生駒行政では旧家をリノベーションして活性化を図る取り組みをされています。
そんな時代背景の変貌もあってか多くのコミュニティバスが活躍している地域であることを事前調査で知りました。
生駒市役所の2時間無料駐車場にして、「生駒市役所」停留所より乗車することにします。
光陽台と言われる住宅街を周回してインフラである近鉄およびけいはんな線生駒駅や生駒市立病院を目的とする運行ルートとなっているようです。
※ 生駒市立病院の往来は午前中のみ運行。
運賃:大人200円、小学生障害者100円
ICカード(CI-CA、PiTaPa、ICOCA)使用可
運行日:月曜~金曜
※土日運休
車両は、日野ポンチョⅡ ショートボディの1枚ドア
形式は、HX9JHCE
出発前の駐車中だったので三方より撮影させていただきました。
ポンチョⅡの新車価格を調べてみると、なんと1800万円!
スカイラインGT-R35のT-specとほぼ同じ価格なんですよね。
私だったら、R35よりもポンチョⅡを買ってキャンピングカーに改造したいなぁ(*^▽^*)
「たけまる号」の名称は、生駒市のイメージキャラクター「たけまるくん」が由来となっています。
松竹梅の『竹』のデザインになっているようですね。
※ 画像は、生駒市役所HPより引用
車内に乗り込むと、一律料金にも関わらずなぜか整理券発行機が設置されています。
通常整理券方式は乗車停留所から降車停留所までの乗車距離に応じた変動運賃ですがなぜなのでしょう?そして交通系ICカードも同様に乗車時読取と降車時後払いと一般的に考えて無意味ともいえます。もしかすると2周回する人がいるからとか!?
最後尾の4席に座り車内を見渡します。
ポンチョは車幅約2mと狭いので1+2の固定クロスシートとなっています。
始発の生駒市役所停留所より老夫婦2名が乗車して定刻に出発進行。
まずは1つ目の生駒駅南口に到着しました。車窓からは生駒駅アーケード商店街「ぴっくり通り」が見えています。「びっくり」ではなく「ぴっくり」なのでご注意。
全長50mしかない日本一短い商店街ということが「ぴっくり」の由来なのだそう。
「びっくり」の最上級は「ぴっくり」なよう(笑)
次は、生駒駅北口停留所に向かいます。
生駒山標高642mに対して、生駒駅の標高は147mなので、標高差495mとこのあたりから見る生駒山はかなり低いです。そもそも見えているあたりは山頂ではないでしょうけど。
※窓のスモークフィルムで画像が青っぽくなっているのでご了承ください。
1分程度で生駒駅北口に到着。
このキラキラしたモニュメントはなんだろう?市章か??と検索してみると、
奈良県出身の彫刻家・井上武吉さん製作の作品名「my sky hole 97 生駒」とのことでした。
バスは細い住宅街の中を走り、車窓を眺めていると少し視界が開けたところより高台にいることがわかります。
どんどんと標高を上げ次第に激坂オーリングコンクリ舗装路をエンジンが唸りを上げて上っていきます。
以後、住宅街を一周して生駒駅北口、南口、終点市役所前に戻るのですが、冒頭でも書きましたが、大阪府生駒市と比喩される地だけあって奈良県下でもひときわ大きな一戸建て住宅が多いように感じました。いわゆる高級住宅街。
個人宅が映り込む写真をブログ掲載するわけにもいかないので差し控えますが、散歩されている老人の方も毎日坂道を上り下りされているからかご健康そうです。
そしてコミュニティバスの乗車記も今回で8回目となりましたが、過去1番乗車率が高く、しかも乗客の方もお上品な方ばかりの印象を受けました。
さすが富裕層が多く住む高級住宅街がルートになっているだけあって大阪弁でいう「ええとこの人」が多そうです。
生駒駅北口で下車してしばらく生駒駅界隈を散策後、社用車を駐車している生駒市役所に向かっていると、北新町線で使用されているハイエース200系コミューターが通りました。
ちなみにハイエース200系コミューター普通免許では運転できない、中型免許以上が必要となります。
生駒市コミュニティバスで使用されている車両はその他にも路線がありまして、
門前線 オレンジ/ベージュのツートン
※ 画像は、生駒市役所HPより引用。
萩の台線 ブルー/パープルのツートン
※ 画像は、生駒市役所HPより引用。
西畑線 ブラウン/ベージュのツートン
この車両のみハイエース100系グランドキャビンが使われているようです。
※ 画像は、生駒市役所HPより引用。
今回は生駒市コミュニティバス「たけまる号」光陽台線に乗車したわけですが、高齢化の現状や土地の高低差、バス空白地帯といった環境を垣間見てコミバスが活躍している現状を知ることが出来ました。
高齢者が多く住む路線ルートの立地環境における『高齢者向けビジネス』を考えてみても面白いかもしれませんね。