3月15日（火）の小金井市議会は引き続き新年度予算審査（予算特別委員会）の第5日目です。この日は「教育費」です。私のほうからも幾つか質問いたしました。その中で「不登校支援」についてご報告いたします。
◯もくせい教室、東京学芸大学敷地の施設へ完全移転へ
不登校児童・生徒の支援の場である「もくせい教室」は、新年度から東京学芸大学へ完全に移管することになりました。何年も前から現在のもくせい教室の設備・環境が「通いたくなる」場所になっていないことを指摘してきたところです。昨年9月から東京学芸大学との連携により、大学敷地内に場所を貸与いただき、現在とは比べ物にならないくらいの環境と、学生支援も得て新しいもくせい教室を構築されてきたことは評価しています。
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◯現在のもくせい教室に通っている子どもたちは、学芸大学のほうへ通えるのか
予算審査に向けて要求して提出いただいた資料「もくせい教室の利用者について」によると、現在中学1・2年生で「シャトー（本町）のみ」を利用している生徒は18人いらっしゃいます。仮に引き続き学校に行きづらい・行きたくないという選択をするとすれば、今後ももくせい教室利用者となるわけですが、本町のもくせい教室はなくなります。ゆえに、4月からはこれらの生徒が学芸大学のほうのもくせい教室へ通えるための支援・対応を求めています。これまでも現地の見学案内などもやってきたそうですが…。
◯「立地」の課題はあなどってはいけない。もくせい教室にも通わない・通えない子どもたちへの支援は？
昨年の決算特別委員会で質疑させていただいたのは、現在の本町シャトーにあるもくせい教室へは、東小金井エリア（東町・梶野町）から通う児童・生徒が少なかったということです。要するに「立地」がクリティカルな問題になっていないか？という指摘をしました。…この時の教育委員会からの答弁は「子どもたちが通室することそのものや、現施設の環境面で気持ちが向かないことが（通室しない）大きな理由と捉えている」ということでしたが、実際は「立地」も通う気持ちになるかどうかの大きな要因ではないかと思うところです（実際に東町の方からもそのように聴いています）。
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それが、さらに西へ移転する訳です。
他の理由があることも理解していますが、さらに物理的な距離が、心理的なハードルになることは明白だと捉えています。…また、そもそも通っていない不登校児童・生徒への新たな取組は予算上措置されていません。
この点については教育長から直接「不登校の親の会の皆さんとリーフレットを作成することになっている」ことや、最後に「もくせい教室に通っていない子どもたちへの支援は検討をする」とのことでした。
“定義上の不登校”の半数ももくせい教室に通っていません。また、この定義に引っかからない隠れ不登校の子どもたちもたくさんいると想定されます。もくせい教室の拡充は重要で応援してきましたが、それだけが不登校の子どもへの施策ではないので、この点強調しています。今後の教育委員会の取組みに期待したいと思います。
◯もくせい教室移転後のスペースは、教職員研修センターが移ることに
本町のシャトーでこれまでもくせい教室と教育相談所の場として借りていました。この度、もくせい教室が移転するのですが、予算書をみると「教育相談所等借上料」は669.8万円。実は前年度の予算書でも666.4万円と変わらない予算なのです（新年度3.4万円増は電気代等のアップ）。
大部分使っていたもくせい教室が移転するなら、教育相談所のみのスペースでいいと思っていたのですが、区分を分けて契約更新ができないという理由により、そのスペースを「東小学校校舎にある教職員研究センターをここに移転する」ことで埋めるということでした。東小学校は児童数増加で特別活動教室（普通教室2部屋分ある教室）を普通教室に転用しており、今後さらなる学級数の増加対応がもう困難と言われているため、少し安堵したところです。
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【白井亨（しらいとおる）Profile】
1975年生まれ／大阪府枚方市出身／関西大学社会学部卒業／民間企業にてコミュニケーション・プランニングや商品開発・企画・マーケティング業務（1999年〜2012年、2016年）／一新塾30期生／家族は1人の妻と2人の小学生／元高校球児（背番号17番の副キャプテン）／Mr.Children好き／得意料理はコロッケ、餃子／家事担当：毎日の朝ごはんと休日のご飯全部、洗い物全般、台所周りの掃除／富士山は3回登りました（2回目は途中まで）、最近は毎週日曜日早朝6kmランニングを続けています（最近サボりぎみですが…）
小金井市議会議員（会派：小金井をおもしろくする会・2013年4月～2015年10月迄、2017年4月〜）
2007年に当時の勤め先の転勤で東京へ。吉祥寺や三鷹に住みたかったが家賃が高くて西へ流れ、小金井市に偶然住むことに。2010年まで政治に無関心市民。息子が産まれたため地域デビュー、小金井市政のごみ問題などがキッカケで市政・市議会に関心を抱き陳情書を提出したり、地方議会に関する勉強会に参加するなどして「地方議会がもっと機能すれば小金井市はいいまちになる」と確信。結局「自分でやったほうが早い」と思い立ち2013年3月、政党無所属、特定の組織・団体からも支援を受けず素人市民のみでチーム（政治団体）を作り、市議会議員選挙に臨み、ギリギリ当選（966票で24人定数／34人立候補／20番目当選）。
2015年12月13日の小金井市長選挙において、「他の人に任せておけない」と市議会議員を2年半で辞職。告示まで残り1ヶ月強の段階で急遽記者会見を開き無所属で出馬するも、2,408票差で惜敗。2017年3月市議選、3,709票を得てトップ当選（過去最多得票）し再び市政の最前線へ。2021年市議選では第2位当選（現在3期目）。
“日本最大の政策コンテスト”マニフェスト大賞2020年、2021年実行委員長。ローカル・マニフェスト推進連盟共同代表（2020−2022）
＜活動の特徴＞
◯日本一わかりやすい（自称）市政報告会「議会カフェ」「議会ナイト」を定例会前後に開催
◯住民とのコミュニケーションはPlanning、Design、Contents を大切に
◯情報発信NO.1★ブログ365日更新中 ※2019年1月30日より（市議選投票日を除く）
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