大腸がん健診の有料化?もくせい教室の環境改善について<厚生文教委員会報告ー①> | いろいろが、彩るまち。小金井市長 白井亨(元小金井市議会議員)blog    <※2022年11月2日までは市議会議員としての記事です>

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第一子誕生をキッカケに地域に目を向け色んな「縁」のおかげで地域に生きる“日常の豊かさ”を実感。2013年市議会議員初当選。2017年市議選でトップ当選、再び市政の最前線へ。2022年11月27日市長選挙75%の得票、当選!市長となる。

昨日(12月11日)は厚生文教委員会が開かれました。

 

写真は19時頃撮影したものですが、夕食休憩を挟み日付が変わって0時過ぎまで委員会が続いておりました。協議会が終わって残務を片付けて帰宅すると2時前。こんな夜中までずっと座りっぱなしで仕事をするもんではないですね…。

 

 

 

 

審査内容は以下の通りです。陳情書6件、所管事務調査2件、行政報告3件ですが、厚生文教委員会は市民生活に直接関係するテーマを扱うため守備範囲がとても広いんです。陳情や議案がなくても日々のルーティンの中で様々な問題や課題が顕在化し取り上げられることによって、どうしても委員会としては長くなってしまいます。

 

 

 

 

◯大腸がん健診の有料化にあたっての市の考え方がみえない

 

大腸がん健診は現在無料なのですが、これを有料化するという動きがあります。引き続き無料とすることと、受診率の向上の施策をとることを求めたものです。私としては有料化そのものを否定することはありませんが、有料化にともなって捻出した財源を使い低い受診率をあげる施策へと転換することも必要な論点だと思います。

 

以下、武蔵野市との大腸がん健診の実施状況について比較する資料が提出されていました。

 

 

武蔵野市と小金井市の違いが何か?それは大きく4点に集約されると見受けられます。①実施期間、②集団健診の有無、③検査キットの配布から受診の流れ、④周知方法、ですね。これらの差異もあることから、受診率が武蔵野市は小金井市の「倍程度」になっています。

 

小金井市は国が示している受診率目標(50%)を目指しているそうですが、現状では遠い目標値といえます。色々とやっている武蔵野市ですら40%台ですから、よほど工夫しないといけませんね。仮に有料化するのであれば、この受診率をあげる施策をどのように考えて設計しているか?ここが重要ともいえます。

 

ところが、いくら質疑をしても「受診期間をのばす」ことくらいしか積極的な答弁がでてきません。武蔵野市の取り組みの中では検査キットを対象者全員に送付し、それを使って検査医療機関へ持参するという流れであることが「利用しやすい=受診率に影響している」と捉えることができますが、小金井市は検査キットを統一しておらず、検査を希望する人はまず医療機関で検査キットをもらってからがスタートとなります。ここに大きな心理的ハードルが生じる訳です。

 

検査キットの統一化について医師会と協議しているのか?という質問に対しては「ここ数年は記録がない」と答弁が出るくらい、目下検討ボードにあがっていないようです。

 

「市民に検査の必要性を伝えきれていない」ことも大きな課題の一つして挙げられていましたが、それに対する具体的な対策も練れていないようでした。

 

この陳情書は「継続」扱いになりましたが、比較的健診の有料化を前向きに捉えていた私としては、次回改めて市の考え方や具体的な今後の狙い・取り組みを質疑したうえで可否を判断したいと思います。

 

 

 

◯もくせい教室の改善を求めることで一致

 

もう一つピックアップしておきたい陳情書は「もくせい教室の環境改善を求める陳情書」です。この「もくせい教室」とは、不登校となったり学校へ通いづらくなった児童・生徒が学習の機会をもち、学校へ戻るための訓練をする学び・居場所として本町シャトー別館3Fに設置されています(教育相談所と併設)。

 

 

ここに通う子どもたちの親たちの任意団体からの陳情書ですが、最近男子トイレの便器の1つが故障して使えない状態が続いていることに端を発し、そもそも雰囲気が暗いことや施設の老朽化、機能としての不十分さから施設の環境改善と今後の移転検討について陳情が出ているということです。

 

 

移転に際しては、トイレ/教室/視線や声への配慮/運動できるスペース/調理実習、などの機能を考慮する必要があるのと、立地としては市内のどこからでも通えること/学校から離れていること/安全に通えること、などを勘案するとなかなか都合のよいテナントがないということです(過去、移転を検討した時期もあるということでした)。

 

写真はありませんでしたが、故障している男子トイレは「流すと水が止まらなくなる」ことから10月末には管理会社に修繕依頼を伝えているにも関わらずまだ対応いただいていない、ということのようです(答弁によると、維持管理料には修繕も含まれるということで、特に新たな支出が必要なく管理会社の対応待ちという状況です)。

 

私の質疑でわかったことですが、現在のもくせい教室に見学に来たり通い始めた方が何らかの理由によって来れなくなる割合は約25%ということです。4人に1人はここにも通えなくなるんですね…。その原因としては「学習が中心になっている(運動するスペースがない)ため、気持ちを発散させたり、気を落ち着かせたい、というニーズに合わない」ことが考えられるようです。

 

 

小中学校の児童・生徒が同一の環境であることも原因の一つかもしれません。

 

教育長からは、「(あくまで私見として)庁舎などの整備が終わった後に整備に取り組みたい」旨の発言もありましたので、これはこれで前向きに捉えたいところです。ただし、今の契約が平成31年7月末ということですから、移転するならばその検討は予算編成のタイミングも見据えて来年の秋頃といえるでしょう。

 

ぜひとも、ソフトとハードの観点からも子どもたちの「居場所」をどうつくるべきか、改めて考えるキッカケを頂いたものと思っています。この陳情書は委員会として全会一致で可決となりました。

 

 

 

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