都市計画道路3・4・11号線について、市長の意思でできないことと、できること(一般質問報告①) | いろいろが、彩るまち。小金井市長 白井亨(元小金井市議会議員)blog    <※2022年11月2日までは市議会議員としての記事です>

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第一子誕生をキッカケに地域に目を向け色んな「縁」のおかげで地域に生きる“日常の豊かさ”を実感。2013年市議会議員初当選。2017年市議選でトップ当選、再び市政の最前線へ。2022年11月27日市長選挙75%の得票、当選!市長となる。

昨日、一般質問を終えました。

 

 

都市計画道路についてはコアな部分はほぼゼロ回答に等しかったですね…。力不足で大変申し訳ありません。

 

◯意見交換会は、いまだ市は「事業化前提とは思っていない」

 

11月17日に開催された都の意見交換会についての市の見解は「事業化を前提としているとは思っていなかった」、「(私からの「では、これからはどう捉えているか」という追加の質問に対して)これからもそれは変わらない」という回答。建設局が主催して現場でも事業化を前提と述べているのに…。私の認識がおかしいのでしょうか。しかし、目線が合わないと質疑が効果的にならないので、この点「なぜ、事業化を前提と考えていない」という見解なのかは建設環境委員会の皆さんに質疑していただきたいところです。

 

 

◯今後は1月26日、3月25日・26日に開催!?

 

東京都が予定している今後(2回目)の意見交換会については、予定通り1月下旬(1月26日金曜日夜に萌え木ホールを仮押さえ)に開催を予定しているとの答弁が出ました。また、数百人規模の説明会&意見交換会は3月25日(日)午後と3月26日(月)夜の2日の日程で南小学校体育館で予定しているとのこと。具体的な内容についてはこちらも建設環境委員会の皆さんに質疑を託したいところです。傍聴や都市整備局が来るかどうか、重要なポイントですよね。

 

 

 

◯市長の意思でできること、できないこと

今回の質疑の最大のポイントは、市長の意思でできることとできないことを仕分けし、市長の意思でできることについて、その取り組むつもりがあるかを確認することでした。

 

市長が「都市計画道路の見直し」を言えないのは、都市計画マスタープランにこれまで3・4・11号線を「推進」として位置付けてきており、行政の継続性とともにこの縛りが影響していると仮説を立てたわけです。

 

 

つまり、この状況下で「道路推進を見直す」ということは市長の意思では言えないが(計画と齟齬が生じるため)、都市マスの改定に着手することは市長の意思でできることです。

 

 

 

◯なぜ、都市計画マスタープランの改定を検討すべきか

 

<論拠①>〜道路は一体いつ完成するというのか?

 

幾つかの都市計画道路の事業開始年度〜終了年度の資料を担当課に要求して出してもらいました。

 

 

質疑でわかったことは、近年、現道のないところに道路を通した事業は東小金井駅北口の土地区画整理事業を除き小金井市内では例がありません。つまり、拡幅だけで20年以上もかかって完了してしていない事例なども見受けられます。多数の地権者が強く「見直し」「廃止」を要求している中、現道のない道路建設は今の地元の状況下で、一体いつできるの?ということです。完了までそれほど時間がかかるとしたら、都が挙げている「近い将来に来ると想定されている大規模地震への対策」という道路整備の根拠は成り立ちません。それ以外で比較的すぐに取り組めることに投資すべきではないでしょうか?

 

 

 

<論拠②>〜市民はどう思っているのか?

 

H26年に実施された後期基本計画のための市民意向調査によると、定住志向76%の理由のTOPは「自然環境の良さ(71.1%)」→市民の半数以上は小金井市の自然環境の良さを理由に小金井市に住み続けたいと思っている、と捉えることができます(自然は国分寺崖線のみではないという前提はありますが)。

 

 

不満+やや不満=40%を超えた項目は46項目のうち8項目あります。都市計画道路も関連すると考えられる「利便性にすぐれた道路環境の整備」は第8位と不満ポイントは高いんです。が、「今後特に優先的に進めていく必要のある取り組み」では、「利便性にすぐれた道路環境の整備」は46項目中24番目(わずか3.8%)なんです。

 

 

つまり、現状の道路の整備状況やその利便性に不満はあれども、優先的に推し進めるほどの重要性はない、と市民のほとんどが考えているともいえます。

 

 

<論拠③>〜パブリックコメント意見のインパクト

 

もう既に周知のことですが、都市計画道路についてのパブリックコメントに出された意見数のインパクトも論拠として挙げるべきだと思います。東京都全体の道路のパブリックコメントに対して、小金井市の道路についての意見が半数を占め、そのほとんどが「廃止」「見直し」を求めているという客観的な事実であるわけですから。

 

 

 

<論拠④>〜市長が変わった。方針転換ができる状況

 

そして、もう一つ根拠として挙げられるのは、市長が変われば方針転換は可能ということです。事実、西岡市長が就任してすぐに福祉会館は方針が変わりました。既に前稲葉市長が市民検討委員会を立ち上げ会議も開かれていました。しかし、政策的判断で一旦、立ち止まり、その市民検討委員会は解散したのです。3・4・11号線の推進が記載されているH13年の都市マスからずっと市長は稲葉さんでした。その方針がH27年12月に新市長になった西岡さんになってから変わってもおかしくないはずです。

 

 

これらの論拠をもとに、以下のことを問いました。

 

Q.「3・4・11号線の整備を推進しない」とは言わなくても「3・4・11号線については市民意向を踏まえ、まずは事業化の是非を問うことなどを都へ要望します」という記載に変える、というのも一例として、そのようなことをまず庁内で検討しないか?

 

これについては、その考えはないという答弁です。

 

 

繰り返し述べますが、今回の質疑の最大のポイントは、市長の意思でできることとできないことを仕分けし、市長の意思でできることについて、その取り組むつもりがあるかを確認することでした。しかし、市長の意思でできる範囲のことについても、市長は「現在の都市計画マスタープランを尊重する」ということと述べていますので、つまり、西岡市長は「3・4・11号線は推進する立場である」と示したということです。

 

「地元への理解がなければ進まない」という言葉もありましたが、市長自らできるこことにアクションを取らずに市民任せで「みなさん頑張ってください」というのは、あまりにも無責任ではないでしょうか…。道路整備を見直す言及を求めた訳ではなく、どう改定するかは抜きにして、色々と状況が変わった中で都市マスの早期改定着手の「検討」を求めたのですがね…。私としては西岡市長への助け舟を出したつもりでしたが、彼にはその想いは通じなかったようです。

 

 

力不足、大変申し訳ありません。

 

 

 

 

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