シューマン:交響的練習曲/幻想曲 アンダ(p) (1963) | クラシックCD 感想をひとこと

クラシックCD 感想をひとこと

学生時代から断続的に聞いてきたクラシックCD。
一言二言で印象を書き留めておきたい。
長い文章だと、書くことが主になってしまう。
その時の印象を大切に。

【LPについて】

作曲:シューマン

曲名:交響的練習曲 op13 (22:27)

   幻想曲ニ短調 op17 (27:11)

演奏:アンダ(p)

録音:1963年5月14-17日 ベルリン イエス・キリスト教会

CD:MGW5225(レーベル:DG、発売:ポリドール)

 

【曲と演奏について】

久しぶりに、LPレコードを聴いてみました。ステレオが完全ではないので、LPは今一つ聴いていなかったのですが、たまにはいいかと…。普通に聴けはするのですが調整がいまいちなので…。このLPは、シューマンのピアノ作品としては、私が最初に買ったものです。たぶん高校時代(笑)。当時はどちらかというとop13の方を中心に聴いていたような気がします。A面でもあり。幻想曲はカプリングされていることも忘れていたくらいで…😅。今となってはこの2曲だと、幻想曲の方を聴きたくなるかな。CDではないので、どちらの面も、敢えて聴きにいかないと聞けないものですから。

 

op13の紹介文は、石井宏さんによるものですが、「恋とピアノに明け暮れた20代のシューマンの最もそれらしい作品で代表作の一つ。このテーマには恋の嘆息が聴かれると同時に、内容なすばらしくピアニスティックである。恋とピアノ、それはまさにこの頃のシューマンの象徴的な姿であった。」ということです。ロマンティックな表現ですね。変奏のテーマが恋人の父親によるものという事で、恋人を手中に収めようと奮闘する姿も垣間見られるということです。

 

懐かしいゲザ・アンダの演奏は、輝かしい音で、どちらかというと硬質なのかな?とも思いますが、LPの音なので穏やかに聴こえています。輪郭もはっきりしていて、適度なニュアンスの情緒豊かな演奏を聴くことができます。op13は初版に対して少し差し替えた形。私としては、これを最初に聴いたので、この配列が標準となっているので、他の演奏を聴いた時には少し驚いたりしたものでした。どちらかと言えば穏やかな選曲なのかなと思いました。幻想曲も安定した演奏で、雰囲気はあっさりめかな?と思ったりしますが、第二楽章はしっかり盛り上がりますし、第三楽章も情緒があっていいと思います。(拙い感想ではありますが…)

 

【録音について】
綺麗なピアノの音がはっきり聞こえますので、とてもいいと思います。

 

【まとめ】

久しぶりのLPでした。どうしても、LPはスクラッチノイズとか音飛びとかが出るという問題点があって、今一つ対処しきれていないのですが、このLPは聴き込んだ割にはスムーズだったので、良かったです。これであれば、またLPも聴いてみようと思いました。

 

購入:1980年頃、鑑賞:2024/04/18

 

シューマンのピアノ曲に関する記事です。