『マンガ・エロティクス・エフ vol.54』小畑健・古屋兎丸対談
- マンガ・エロティクス・エフ vol.54/古屋 兎丸
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『バクマン。』の制作過程が垣間見れるかもしれないと思い購入。『バクマン。』制作に関係ありそうなところを抜き出してみます。
古屋 (前略)『バクマン。』(「週刊少年ジャンプ」連載中」)は、柔らかいような、可愛い絵柄になってますよね。
小畑 いまどきの中学生が話すような辛辣なセリフも結構あって、リアルな話を作ろうとしてるんで、もっとリアルな絵がよかったのかなとも思ってるんですけど。(p.6)
小畑 まだ自分がその原作を面白いなと思って描いているだけで全体の方向性は定まっていないんで、そういう中で読者の反応を見ながらこれから絵も変わって行くのかな。(p.6)
古屋 (前略)『バクマン。』は、マンガを根性論ではなく、分析しながら描いてくれそうだという期待感がすごくある。しかも、シュージンとサイコーの2人が大場さんと小畑さんに重なるというのがまた面白いじゃないですか。
小畑 そうですか。(p.6)
そのほか
・バクマンが4話まで掲載された時点での対談。
・小畑先生は編集部がバクマンによる新人の促進を期待していると認識している。
・小畑先生は連載デビューのサイボーグじいちゃんが終了したとき、アンケート主義にうんざりして、この体験を「まんが道」にしたらどうかと考えた。
・小畑先生はカブラペンを使っている。作画はデジタル未使用。
・古屋先生によるバクマンピンナップ。
・ナイフ所持事件について
以上。
今週のさよなら絶望先生 第百五十九話「学者アゲアシトリの見た着物」
週刊少年マガジン2008年49号(第50巻第65号)
第百五十九話「学者アゲアシトリの見た着物」
今週のテーマはチアガールなのです。
背景ネタ、感想など。
・1ページ目と2ページ目と10ページ目と11ページ目と12ページ目が全体的によいです。
・最後のページの次週休載の告知が、3年ぐらい前のはじめの一歩の「減ページのお詫び」をほうふつとさせて笑いました。あの時ははじめの一歩が終了したかと思ってあせりました。
・来週の特別企画が楽しみです。
今週のマガジン感想
・「青春少年マガジン」……最終回。
今週のサンデー
・「金剛番長」……おっお前たちー。
以上。
大場つぐみ・小畑健 『バクマン。』 12ページ「10と2」
週刊少年ジャンプ2008年48号(41巻45号)
12ページ「10と2」
今週は先週の続きで編集長のアジテーション、仕事場で秋人と見吉さんがひともんちゃく、それからまた服部さんと打ち合わせという流れ。基本的にはとんとん拍子に話が進んでいくのですが、服部さんから最初に「王道のキャラクタ-を描いてきてよ」と言われて、がんばって描いてきたら「全部面白くない」とひっくり返されて、どうしようどうしよう、と相談するあたりなんかは、いかにも試行錯誤してますという感じで、プロジェクトXみたいで面白いですね。
背景ネタ、細かい意見。
・編集長ですら中学生が学業を捨てて漫画に打ち込むこと前提に話している。今までに出た反対意見は最高のご母堂(弱)と岩瀬さん(強)の二つのみ。基本的には「まんが道に邁進」路線で今後も話が進むんだろう。
・川口たろう先生が久しぶりに登場。しかし後姿のみ。これから回想シーンは少なくなって彼岸のかなたに逝ってしまうのだろうか。
・秋人と見吉さんはルーキーズなら確実にやっている。バクマン。の倫理観では果たしてどうだろうか。会話が妙にリアルな感じだが、この二人の仲は高校入学まで持つのか。
・服部さんの顔芸が面白すぎる。
・イケメン高校生うんぬんは見吉さんに取材したんじゃないかと邪知してしまう。
・秋人の考えるネームは50年ぐらい前のSFの感性だと思う。今回それを活かして「反王道」というテーマで作品を作ることを決めたわけだが、これは同じく「反王道」の作品だったデスノートとかぶるので、メタ視点が入って面白くなった。次回が楽しみ。
・来週は巻頭カラーであるらしい。本当に人気があるのか、編集部のお仕着せで巻頭カラーになっているのかはまだわからないが、期待されていることは確か。少なくとも20週打ち切りはないだろう。個人的には10年ぐらい続けてほしいが、1年か2年で終わったとしても、ここまでジャンプのことに限って描いてきたのだから、最後までジャンプのことについてだけは丁寧に描ききって終わってほしい。
今週のジャンプ感想。
・「アスクレピオス」……ロザリィ強い。ローラさんはエロい人ね。エロい人はエロいね。
・「スケットダンス」……熊のぬいぐるみと戯れるデージーがかわいかった。
・「チャゲチャ」……じょっぱれレベルの迅速な打ち切り。チャゲチャやひまわりのキャラが好きだっただけに残念。英気を養って復活してほしい。
.・「色紙プレゼント」……バクマンのがほしいが、他のも魅力がいっぱいで悩む。
・「村田先生ポスター」……ファルコンがかっこいい。
以上。
ジャイアンとスネ夫、どっちと友達になりたい?
今週のさよなら絶望先生 第百五十八話「アンドロイドは機械の花嫁の夢を見るか」
週刊少年マガジン2008年48号(第50巻第64号)
第百五十八話「アンドロイドは機械の花嫁の夢を見るか」
今週は新キャラの根津美子さんと丸内翔子さんが登場。この子達は今までモブで出ていたかな。一発屋で終わらないことを祈るしかない。根津さんは性格がきつそうでかわいいです。内容はなかなか。
背景ネタ、感想など。
・今週も大浦さんのパンツが見えたのでよかった。
・霧ちゃんとまといちゃんのバトルがあったのでよかった。
・アデランスの中野さん。
・鉄人兵団。
今週のマガジン感想
・「青春少年マガジン」……しげの秀一は小林まことのアシスタントだったのか。それはそれとして、後半は涙なしでは読めない展開だ。不摂生はいけないな。
今週のサンデー
・「金剛番長」……悪矢七のジェロニモ化。
以上。
大場つぐみ・小畑健 『バクマン。』 11ページ「後悔と納得」
週刊少年ジャンプ2008年48号(41巻44号)
11ページ「後悔と納得」
今週はセンターカラーです。図案は見吉さん、亜豆ちゃん、最高、秋人の4人がポップ(書店などに立てかける宣伝用の紙片)になっているというもの。この時点で、なんだか不安になります。本編を読んでみると、案の定岩瀬さんは退場してしまいました。でも、その分可愛く描かれていたのでよかったと思います。再登場するといいな。
背景ネタ、細かい意見。
・今週の内容は前半が秋人中心の痴話げんか、後半が集英社での「一億分の」反省会と、きれいに分かれています。秋人が女性問題でおろおろしているのがコントみたいで面白かった。
・最終的に秋人に幻滅して帰っちゃったけど、岩瀬さんが「好き」とはっきり言ったのは良かった。
・服部さんが「ジャンプに求められる作品象」を開陳。二人が今後、そのテンプレに沿った作品を描くのか、独自路線を貫くのかが問題ですね。「漫画は面白ければいい」と語る編集長はキーパーソンになりそう。
最近のジャンプ感想。
・「ヘタッピ」……河下先生はかわいい。
・「アスクレピオス」……仮面の男がギャグキャラに。
・「スケット」……スイッチが発明家キャラに。
以上。