■あらすじ
山奥でふたりきりで暮らす夫婦。
養羊している羊の出産中、不思議な子羊が生まれる…。
生まれた子羊は頭と上半身半分が羊で残りは人間体の生き物。
イングバルとマリアはその子羊に
亡くなってしまった娘と同じ「アダ」という名前をつけ
我が子のようにかわいがる。
イングバルの弟がやってきてもまるで普通の子供かのように
サラッとご紹介。
当然「なんだあれは」と困惑する弟。
アダの容姿と夫婦の異様さに気味が悪くなりアダを連れ出し
殺そうとするもその可愛さに逆にやられてしまい
姪っ子大好きな優しい叔父さんになる。
しばらく仲良く暮らしていた4人だったが
弟がマリアにいい寄る為に、アダの母親について
追及した(脅した?)せいで弟は家を追い出されてしまう。
壊れたトラクターを直しに行ったイングバルとアダは
その先で頭が羊、体が完全な人間体の男に遭遇し
イングバルは殺されてアダは連れ去られる。
イングバルの死体を見つけたマリアは抱き寄せて泣き
なんとかなる、なんとかなるわ、と呟く。
そして静かに立ち上がりあたりを見回すと深く息を吸った。
最初は会話も全然なくて
ただ日々を過ごしてるだけって感じだったけど
アダが生まれてどんどん笑顔が増えて夫婦は幸福になっていった。
アダを生んだ羊がずっと「子供返せ」とメーメー鳴いてて
その羊を殺して埋めるくらいマリアはアダにのめり込む。
弟、金にだらしなくて自由奔放な感じで
これ絶対アダを見世物として売るだろー!て思ったら
めっちゃいい叔父さんだったー!
アダ可愛くてしかたない感が見てて癒された。
結果的に弟、いいところでログアウトできてよかった。
アダ、めっちゃかわいい。
なにあの生き物めっちゃかわいい。
言葉は「うん(に近い発音)」しかしゃべれないけど
聞いて理解することは出来て人間の子供と同じ感じ。
アダが猫抱いてるカット、マジでかわいかった…
ストーリーは想像した通り難解というか…
説明が足りてない類の難解さ。
あれは「托卵」だったのかなぁ???
羊に種付けし人間にそこそこ大きく育つまで預けて
自分たちの世界で生きられる強さになったら
迎えに行って奪ってでも連れ戻す。
それともシンプルにうちの子が人間に奪われたから奪取…?
で、最後のマリアのシーンはまったくわからんかった。
ググったらマリアが一瞬自分のお腹を見たので
妊娠してるのでは、という説を唱えてる人が多かった。
てことは、もしそうだとしたら
アダはどっか行っちゃったけど子供出来たからまぁいいか、て
解釈になるんだが…?
でも確かにマリア、アダの名前呼ぶ、とか
アダを探す素振りがなくてあんなに可愛がってたのに
探さないの?てなったから辻褄合うっちゃ合う…
これ好きそう、と思いつつ
あまり良い評判聞かなかったから後回しにしてたけど…
好きですねぇ…これいいですねぇ…好き。
でも賛否分かれるのもすごくわかるw
静寂、淡々、不穏、ぼんやり映画が好きな人には刺さる。
この監督さん、長編映画はラムが一本目らしいので
また新作撮ってほしい。