なりきり雑学講座
第14回
知ってるようで知らない「日本の二院制」ってなに?
こちらからどうぞ
今回は「政治学」の権威になりきって、今年7月に実施される参議院選挙にからめて、「日本の二院制」いついて講釈かまします!
今回は「知ってるようで知らない?『日本の二院制』ってなんだろう」の第二回目として、衆議院と参議院の選挙制度のちがいについて解説します。
名前は知っていても、具体的にどうちがうのか、説明できる人は意外と少ないかもしれません。
この記事では、両院の任期・選び方・選挙区のちがいなど、くらしに関わるポイントをわかりやすくお伝えします。
任期と解散、どこがちがう?
まず、衆議院と参議院では「任期(にんき)」がちがいます。
引用元=日本経済新聞
衆議院の任期は4年ですが、途中で「解散(かいさん)」することがあり、実際には4年つづくことはあまりありません。
一方で参議院は6年の任期があり、3年ごとに半分ずつの議員が入れかわるしくみです。
参議院には解散がないので、政権が不安定になりにくいのが特ちょうです。
このように、衆議院は「変化に強い」、参議院は「安定感がある」というちがいがあります。
選び方もしくみもちがいます
衆議院と参議院では、議員の選び方=選挙のしくみにもちがいがあります。
引用元=毎日新聞
衆議院は、小選挙区と比例代表を合わせた制度で行われます。
全国を289の小さな区に分けて、それぞれ1人ずつ選ぶ小選挙区と、政党に投票する比例代表を組み合わせています。
参議院は、選挙区選挙と比例代表選挙に分かれます。
選挙区は都道府県ごとに定員が決まっていて、複数人を選ぶところが多くあります。
比例代表は、全国を1つの区として政党か候補者に投票し、各党が獲得した票(政党名+個人名)に応じた人数が、投票数の多い候補者から順に選ばれます。
ちがいが意味するものとは?
衆議院の選挙は、政権交代や政治の大きなうねりに直結します。
だからこそ、ニュースなどでも大きく取り上げられがちです。
引用元=埼玉県公式チャンネル
(※平成28年作成のため現行の人数とは違います)
一方で参議院は、長期的な視点から物事を見直す役わりが期待されています。
衆議院が「いまの声」をひろい、参議院が「じっくり考える」場であるとも言えます。
両方の制度を知ることは、選挙に行くときの参考になるだけでなく、政治そのものを身近に感じる第一歩です。