山あり谷あり、波乱の人生ドンブラコ!
ようやくたどり着いたあこがれの年金生活‥
夢見た悠々自適の年金生活は、
なぜか幽遊自虐の年金生活にさま変わり‥
だがしか~し転んでもただでは起きないのが団塊育ちのいじましさ!
つかんだ節約テクニックを
余すとこなくご披露いたしましょ~ぅ
太宰治の作品のなかに
『御伽草子』という短編集があります。
そこには
「瘤取り」「浦島さん」「カチカチ山」「舌切雀」
の4編が収められています。
どれも太宰流の解釈で、
「おとなが楽しめる昔ばなし」
になっています。
プライドの高い美少女と、愚鈍な中年親爺
そのなかでワタシのいちばんのお気に入りは「カチカチ山」
まずはオリジナルの「かちかち山」がどんなお話だったのか、かんたんにみてみましょう。
おじいさんは畑を荒らすタヌキを捕まえますが、タヌキはおばあさんを殺して逃げ出します。おじいさんから仇討ちを頼まれたウサギは、タヌキを柴刈りに誘って背中に大やけどをさせたり、唐辛子入りの味噌を塗ったり、しまいには泥の船で海にこぎ出させ、タヌキを海に沈めて仇討ちを果たします。
おとぎ話のなかでもよく知られている「かちかち山」ですが、太宰の作品では「ウサギ」は「プライドの高い美少女」「タヌキ」は「少女に恋する愚鈍な中年親爺」として描かれています。
ウサギに散々な目にあわされたたぬきが、最期に 「‥‥ひどいぢやないか。おれは、お前にどんな悪い事をしたのだ。惚れたが悪いか。」と言つて、ぐつと沈んでそれつきり。
惚れた自意識過剰の若い女性に、邪険にされる哀れな中年親爺‥‥
美少女は、生理的にこの中年親爺を嫌悪していたのでしょう。
ここまで残酷な仕打ちができる女性という存在に、あらためて恐怖を覚えます ( ;∀;)
(タヌキの冥福を祈って、合掌 ‥‥)( ;∀;)