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iven works

ないなら作ればいいじゃない。

ちわ。

今日ご紹介するのはアルミガリガリ!
弓ノコとリューターで作るチェーンガードです。

また依頼を頂いて自転車を組んでいるのです。

というか、通学に使ってたプジョーが余ってしまったので、どうしようと思っておりました。
折よく自転車欲しい方が居ましたので、じゃあ弄って貴方様に合わせたの作りますよ、と。



26インチのクロモリMTB、私自身とても気に入っていて思い出深い自転車でありますが、大切に送り出してやります。

で、次のオーナーさんは通勤に使いたいそう。
「素敵なスイスイ走る自転車が良い!」とのこと。
じゃ、いろいろやらせて頂きましょう。


通勤用途で靴やら裾が汚れるのはよろしくありません。
チェーンガードっぽいのが必要です。

でも、予算が無いのでお金かけてもいられません。
作ります。


まさにプジョーにつけてた50Tのチェーンリングです。
次のオーナーさんは飛ばさないっぽいので、こんなデカいチェーンリングはいりません。

これの歯を飛ばしてガードにします。

元々は何かの記事で同じことをしてる方をお見かけしたのでやってみました。
この手のチェーンガードって買うとそこそこの値段するか、ペナペナのプラスチック製かのどちらかです。つくります。

まずは金属用の弓のこで大雑把に歯を切り飛ばしましょう。

ただの板材と違って歯が引っかかりやすいですから、固定をちゃんとしないと怪我しますね。
鮫の歯みたいな切粉も飛んで来ますので要注意。

大雑把に飛ばしたらハンドリューターで整えます。

私が持ってるのはこれの旧型、ドレメル300。
東急ハンズで13000円でしたか。
何かと便利です。

で、使ったビットはドレメル純正の9903。

タングステン製の切削カッターでアルミくらいならガリガリ削れます。
聞くところによるとカーボン板の切削にも使えるそう。

では、歯の残りを一本一本削ります。
この過程で鋭利な切粉が大量に出てとても危険。

保護めがねとグローブくらいじゃ足りません。

肌に刺さりまくるのでそれなりの準備が必要でした。

私は大したことねぇと思ってたら痛い目にあいましたよ…。
痛いわ、痒いわ。

長袖レインコートみたいな、布地じゃないものを着ておくべきでした。

粉末ではなくて、「トゲ」になった切粉がいっぱい。
屋内で床に散らばった日にゃ足の裏が危険です。
とても、ええ(うつろな目)。

30分くらい削ってたら、リューター持ってた右手がしびれました。

まだガタガタしてるけど、特に引っかかりはないからここでやめ。

最後にこれまた大雑把に紙やすりをあてたら、やる気が尽きたのでおしまい!
もともと中古だし、こんなもんだろうと。







そういえば書いてませんでしたが、DIY用卓上ボール盤を買いました。



画像では仮置きなので設置環境がひでーんですが…。

削ったチェーンリングをあててみたら歯を飛ばした状態ならぎりぎりフトコロに収まります。

これにチェーンリングを咥えられるアダプタをつくって、回転させながらリューターなりヤスリなりを当てるとほんとに機械加工したような仕上げもできますね。

ボール盤に横方向の力かけるのはよろしくありませんけれど…。

ではまた。

ちわ。ねびです。

卒業制作も一段落したりしております。
今日はそれの「副産物」のご紹介。

以前記事にした自転車用の背負子を作っておったのですが、その中で必要に迫られてこんなものを作りました。




自転車用のカメラマウントです。
プロトタイプ1号なのでところどころ無理やりテープ止め。

後輪の直上、約2mの高さにカメラを取り付ける事ができます。



カメラは3Dプリントで製作したクランプに、市販の自由雲台を介して取り付けます。
クランプは360度あらゆる方向に向けて固定可能で、クイックリリースでマウントの高さ変更が自由自在!



これがやりたいが為にお手軽3DCADの「Autocad 123D Design」を勉強しましたよ。
お恥ずかしながら今までCADの類に触ったことがありませんで、Howtoがいろいろ出回ってて助かりました。

今のところ、コンデジがのればいいやと思ってクランプを設計しましたが、もっと大きな一眼なんかも載せられる設計のものも検討中です。

さて、このカメラマウントを使うと…


乗ってる本人と周囲の風景を同時に撮影できます。
自転車そのものに取り付けるカメラマウントだと撮れませんね。

自由雲台とクランプの方向を変えれば…


真横や斜め後ろも撮り放題。

ちなみにこのカメラはショボいコンデジ、上の画像はVGA画質なのでそんなに綺麗じゃありません。
GoProとか、防水耐衝撃のデジカメが欲しいでござるよ。

で、このマウントを作った最大の理由がこちら。



乗車中の腰から背中にかけて、まるごと観察できるのです。

「いや、そんなのローラー台で良いじゃん」

そこのあなた、正しい!
ローラー台が手近にあったらそれで済ませていたかもしれません。

が、たとえばローラー台では撮影不可能なコーナリング中も撮影することが出来ます。
最近流行りのアクションカムの類だともっと色々撮れるでしょう。
夢が広がりますね。

車体への取り付けは取り付けはネジ止めです。



サドルレールの後端とハブシャフトに取り付けます。
私のエスケープにはダボがあるのでアダプタを作った時にフェンダーダボにも噛むようにしましたが、特に車体側にダボ穴等を要求しないように作っています。

サドルを極端に前に出すセッティングでない限り、多くのロードバイクやクロスバイクに取付可能でしょう。



材料は基本的には規格品のアルミパイプ。
立ち漕ぎしても振られず、思ったほど装着による不都合が感じられません。

横幅は自分の尻の幅を測って400mmにしました。
自分の尻の影に隠れるので幅の狭いところにも入って行けます。

やたらと目立ちますが。

映像はこんな感じ。



気になるブレはカメラ本体の手ぶれ補正機能を使ってこのレベルです。
縦ブレの原因が既に見えているので、もう少し改善できると思います。


構造上もっと剛性が必要な箇所や、逆に過剰に強度がある部分があるのでその最適化と、他の自転車にちゃんと取り付けられるように現在改良してます。


自分の背中を見るために作りましたが、いろいろ応用効きそう。
楽しいですね。

特許出願中

ちわ。

就活したり卒業制作つくってたりするねびです。

事情は省きますが突如ほっぽってたママチャリを欲しいという方が現れ、整備やらなんやら、大急ぎですることに…。
さぁ大変。

ベースは何度も登場しているこちら。



黒FUJI号。

変速のない、軽快車とかそんなジャンルの街乗り自転車です。
これにママは乗らなそうですが、こういう街乗り自転車を含めて私は「ママチャリ」と呼んでおります。

これに700Cホイールを入れてクロスバイクもどきにする計画もあったんですが、結局お流れになってしまいました。いつかやりたいなぁ…。

で、途中をぶっ飛ばしますが、完成したのがこちら。



昼過ぎから作業初めて、出来上がったら夜になってしまいました。

主な改造点はハンドル周り。



フラットバーと古いツーリング車用のステムで前傾姿勢が取れるようにしました。
そしてキャリパブレーキに共締めの大型ライト。

私が勝手に気に入って大プッシュしている丸善のマグボーイです。




今回はセパレートタイプという、ダイナモ部分とライトが別になってるやつ。



ランプ掛けにつける用と、ブレーキと共締めする用の2種類の取付台座が付属します。



ダイナモ装着前ですが、明るいとこんな感じ。
取り付けは多少面倒ですが、一体型と違って光が前輪に遮られないのが大きなメリット。

外観はいわゆる「砲弾型」ほど丸くないんですが、プラスチックにメッキ。
多少安っちぃですが、実際に安いし、明るいし、私は気に入っています。



次のオーナー様は通勤に使われるそうですので、泥除けなどを全て元通りにして、後ろカゴ化しました。

ロックしやすくなっていたローラーブレーキには専用グリスを注油。
耐熱性に優れたウレア系ならなんでもいいっていう説も見ましたが、とりあえず純正品。

中身は黒いです。
黒っぽいグリスといえば、にわか知識の中から思い浮かぶのはモリブデン系ですが、シマノは成分を公表していないのでよくわかりません。
ウレア系をベースになんか黒っぽい添加物を加えているのかな。

ともあれ、タッチはふにゃふにゃだけど握れば効く、ローラーブレーキ本来のいい感じな効きになりました。



リアキャリアはママチャリ用の中でも左右にぶれにくい補強入りのもの。
が、そもそもこの自転車はフレームがヤワ…むぅ。

残りは適当にありあわせ中古品を装着。
タイヤ交換したりなんだり。

とりあえずは喜んで頂けたようでよかったです。
フツーの自転車でも、ちょっと素敵になったかな。
黒FUJI号、元気でな。


では

ちわ。
ねびです。

思いたったので「FUJI Feather CX+」で作った生活自転車をすげー簡単にまとめます。
内容的には重複しますがご容赦下さい。


依頼者さんとの出会いはひょんなきっかけ。
良い自転車が欲しいって人がいるから会ってみない?とご紹介頂きました。

お会いしてみるといい自転車が欲しいとはおっしゃるものの、スポーツ自転車についてはお詳しくない様子。まずはスポーツバイクとはなんぞや?って解説資料をつくってお持ちするところから始めました。



こんなかんじ。

ロードバイクって?MTBって?クロスバイクって?から始まり、ご提案内容も絡めて載せました。

お金頂く以上、変な誤解からお互いに不愉快な思いをするのは嫌です。
私の知りうる限りを詰め込んで、出来る限り平易にお伝えするように心がけました。

毎回印刷してお持ちしていましたが、しっかりと読んでくださっていたそうで、ミーティングを重ねるうちにご希望もだんだん具体的になりました。

そして、最終的に組ませていただいたのがこちら。



ベースは細身のフレームが素敵な「フジ フェザーCX+」。


(画像は改造前です)

昼の光の中ではライトブルー、夜の街灯の下ではパープルメタリック。
様々な表情を見せる塗装はロゴも控えめでシンプル。

流行に流されず、飽きの来ない、長く付き合う為の選択です。


(画像は改造前です)

細身のフレームはクロモリ製。
アルミやカーボンに比べ丈夫で、長い年月を経ても劣化が少ないといわれています。
せっかく作るのだから何年も、いや何十年も乗って欲しい。


(画像は改造前です)

身長162cmの依頼者さんに合わせて、フレームはラインナップ中の最小サイズを選びました。

そんな依頼者さんのお仕事は訪問看護師。
訪問先は自転車で回られます。お仕事にだって、安心して使って欲しい。
雨の日でも安全に走るための装備を施してあります。



前後に備えたディスクブレーキは、雨で濡れても確実な制動力を発揮します。
「雨だからブレーキが効かない」なんてことはありません。

スポーツ自転車が雨の日に困るのは前輪がハネあげた水しぶきが顔にかかること。
前後に備えた泥除けは、タイヤをまるごと覆って泥はねを抑えるフルフェンダータイプで心配無用です。



タイヤにピッタリの泥除けは見た目にもゴテゴテせず、スッキリした印象。
最大限機能を発揮するように、念入りに調整を施してあります。

お仕事で必要なたくさんの道具をしっかりと運ぶため、そして忙しくてたまにしか行けないスーパーでたくさん買い物しても大丈夫なように、大型で頑丈な後ろカゴをつけました。



後ろカゴの底板には可愛いらしいツルのロゴと美しい木目。
なめらかな表面はお仕事バッグも痛めない。



大きな後ろカゴにたくさん荷物を積んでも安心して立てられるように、二本足のセンタースタンドをつけました。

自転車の真ん中でガッシリと踏ん張る姿は実際の使い心地が現れ。
一本足スタンドとは比べ物にならない安定感があります。



それなのに、たたむと2本とも左側にスッキリ仕舞われて存在感激減。
折りたたみは普通のスタンドと同じで片足でちょっと蹴るだけ。
使い勝手も良く、走行中に段差を超えてもガコガコ言うこともありません。

この自転車に合わせて長さはカット済み。
あまり自転車そのものを持ちあげなくてもスタンドを広げられます。


(画像は改造前です)

全部で18段の変速段数で都内のアップダウンにも対応。
上り坂でもグイグイ登れる。


(画像は改造前です)

ハンドルは依頼者さんの好みに合わせてドロップハンドル。
変速レバーはブレーキと一体で、ハンドルから手を離さずにスパスパ操作できます。

変速ワイヤーはサビによるトラブルを避けるためにステンレス製のものに交換済み。

使い勝手のいい乾電池式の明るいライトを前後に装着。
帰宅が夜遅くなっても大丈夫。

既に納車させて頂いてから1ヶ月ほど経ち、買い物、休日の散歩、お仕事にご使用いただいています。

フレーム色と後ろカゴ、スタンドを筆頭に大変気に入って頂けているようで、よく進んで快適とのこと。

最初はどこか初々しかった乗る姿も今ではすっかりサマになっていて、なによりそれが私は嬉しかったです。同僚の方や訪問先の患者さん、お友達の皆様からも大変好評と喜ばれていました。


気になるお値段は自転車本体と部品代だけだと全部で14万円くらい。
増税前に買い物は済ませてあったので今はもう少し高いかな。

ガツガツしないけど、いい自転車が欲しい方、こういう手もありますよ。







はい。
私は根っからのオタク気質なので、組み方とかばっかり記事にして参りましたが、今回は全くの自転車素人の方にも分かったらいいなぁと思って書いてみました。

ちゃんとしたスポーツ自転車屋にも3種類くらいあって、高度なオタク知識を持っているオタク店員さんがオタクバイクをオタク向けに売っているところ、有名な元選手とかのスタッフさんが持ち前の神通力でおすすめ商品を信者に売っているところ、そして、一般の方に細かいゴタクを省いて商売しているところ、それぞれに重複していたり、優劣はありますけど、大雑把にはこの3種類かなと。

それぞれ客層も異なりますが、実際、一番顧客に自転車の知識が無いのは一般の方向けのところでしょう。ところが、実はここが一番出て行く商品に多様性があるんじゃないかな?と思います。自転車を欲しい目的も違えば趣味も異なる人達がもっとも行きやすい。

ところが、一般の方には事前知識が無いから自分が何を欲しいのか具体的に言えない。
なんとなく雑誌や店のおすすめの品を買って満足しちゃう。

べつにそれでも良いけど、もったないかなぁ?と思うわけで。
まぁこんな商売してたら自転車屋つぶれるでしょう。
普通の販売価格で売ってたんじゃかかる時間のわりに一件あたりの単価が安すぎるもの。
自転車そのものの販売価格の他に人件費が取れる販売形態じゃないとダメです。
そういうお客さんが集まる店にもしないといけないですね。
加えてその人件費もどう算出したもんか、難しいところです。

あー、はい、こんなでやめときます(笑)


ちわ。

自転車関係ないネタです。
コレやってみたんですよ、これ。
私の部屋はWifiの電波が悪く、Youtubeですらスイスイ見ることが出来ません。

ケーブルの関係上、どうしてもアンテナを家の反対側の端にある寝室に置くしかありません。
でも電波のアンテナだから、まったく電波を送る必要のない方向にも出力が拡散してて、もったいない。

どーにかなんねーかなーと思いながら自室でおっそーいインターネットをしておりましたら、「100均の料理用ボールでアンテナを作るとネットが速くなる」なる投稿を見かけ、ちょちょっと調べたらアルミ缶をリサイクルして作ってる方がたくさんおられましたんで、作ってみました。

いろいろ調べるにあたり、アンテナの形状が…とか指向性が…などと言った話はほとんど気にせずとも電波状況がよくなるらしく、「コンロまわりの油はねを防止するアルミのついたて」とか、「牛乳パックにアルミ箔を貼ったもの」、「ぐっしゃぐっしゃの開いたアルミ缶」でも十分に機能するようです。

実際、アンテナを作る前に使ってなかった100x250mmのステンレス板をアンテナの後ろに立てかけてみましたが、それでも効果あってびびりました。

電磁波って直進する気がするので、すっげー細かくやればもっと高性能なアンテナが作れんのかもしれません。そうそう、アルミが電波を遮るというのは以前から聞いたことがありましたが、ググったら非常に分かりやすい解説が出てきました。

Yahoo!知恵袋「電磁波を反射する優秀な素材はなんですか?」
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1214371082




多少のお勉強を経たところで実践です。
にわか理系なのでこのへんで…。

今回はせっかくならアンテナっぽいものを付けたいので、アンテナっぽいものをつくります。


まずはゴミ箱からアルミ缶を漁ってきました。



既に潰れていますが、気にしません。
金切りバサミで、開きにします。



潰れてるのでベコベコです。



プルタブをこっちがわから見たのは初めてかもしれません。




テングザルだ。
Photo by David Dennis

んで、昔懐かしい工作用紙にテキトーにコンパスで円弧など書きます。
本来は放物線を描くべきなのでしょうが、なんとなく、それっぽくの領域で運用できりゃいいやーと省いてしまいました。半径100mmです。




ちょっと形作りたい時に便利なので、近所の文房具屋さんで1枚20円の工作用紙をストックしてあります。
正直に白状すれば背負子試作の余りですね。

さて、それっぽくけがけたところです。
工作用紙をカッターやらハサミで切り出して、アルミ缶の開きとテープで貼って完成。



こいつをスポッとアンテナに差し込みます。



でーきた。

こんなんで明白に自室でのWifi回線速度があがるんですから、空き缶も捨てたもんじゃないですねぇ。

ちなみに平面部分に中途半端な穴を開けましたが、気分です。
このくらいの紙だったら穴なんぞ関係ない気が致します。

で、寝室のスペースの関係上、あんまり横にかさばるアンテナも困りものでしたので…



350mlの缶から横に狭い反射板を作ってみました。
こちらは半径65mmの円弧を描きます。

詳しい速度の検証はググればいくらでも出てくるので割愛しますが、効果がちゃんとあってびっくりです。

ではまた。





=追記=

更に変更を施し、スピードテストしてみました。



電波の反射方向をより収束させるため、アンテナ保持位置を反射板の奥へ移動しました。
工作用紙に新しい穴を開けただけの話です。
いわば「Mk.2 改」ですね。

んで、これの結果がこちら。




「通常時」とはアンテナになにもつけない状態を指します。

適当に設計した反射板ですが、より私の自室での使用環境に最適化されたようです。
もとの回線速度の10倍位早くなったと言っても過言ではないでしょう。

反射板をもっと深絞りにして、放物線状にしたらさらに指向性が高まって速くなるかな。

ひとまず、やったー。

ちわ。
今日は昨年、大学の研究室のみなさんにも協力して頂いて個人的に作ってたへんてこネタについて書きます。

私の住む東京・神奈川は桜も散り、立派に春がやってまいりました。
日中なんぞ、ちょっとした半袖シャツの出番もあるような陽気です。

とは言え、まだまだ寒暖差もあって鼻やら喉やら壊す季節。
着るものもなかなか難しいですね。

この春が終わると次は夏がやってきます。
熱い、暑い季節です。
たぶん。いつもどおりなら。


私、すげー汗っかきなもので、夏になると皮膚呼吸の両生類みたいになってしまいます。
湿ります。どうがんばっても。

特に自転車なんか有酸素運動です。
体中じんわりあたたかく、それが夏場とくりゃあ、良い汗かいちゃうわけです。
すごい量の。


ところで。
通学やらなんやら、移動の手段として自転車に乗ると、当然の如く荷物があります。

私の場合、自転車で荷物を運ぶとき、たいていはバックパック(リュックサック?)と、メッセンジャーバッグを使っています。
要は背負っています。


春夏秋冬それで通して居るわけですが、夏場は当然背中がぐっしょりします。
リュックでもメッセンジャーバッグでも。

立ち漕ぎするとずれるメッセンジャーバッグ、ずれにくくしようとバンドを締めると当然背中と密着しますから、今度は背中がぐっしょりしてしまう。

もとよりズレにくいのはリュックサック。
ですが、私が持ってるのは背中の通気性良くないのでぐっしょりします。
それと、イイカゲンに荷物を突っ込むと背骨の出っ張りに擦れて痛い。

たまたまですが、そのどちらもボロボロになりました。
リュックに至ってはこのブログを始めた中学2年生の頃から背負ってますから、今年で8年めですか。

ノースフェースのバックパックは防水の表皮がボロボロに。
浪人中に買ったからこちらは6年目。



んでこう、新しいのを買おうかとも思って調べたら、使い勝手よく自転車と相性よく、カッコイーバッグは1万円くらい。

ここで、ん??と。
1万円あったらリュックって自分でもつくれんじゃねーか?と。
思っちゃったんでしょうがない。
せっかくならなんか作ってみようと。

ちなみに、自転車側にキャリアつけたりする選択肢はあえて無視します。
自転車にあんまりいろんなもん付けたくないのと、自転車と電車を組みわせて通学してる都合上、リュックが欲しい。

ちなみに自転車にキャリアつけちゃえばいいや派にはオルトリーブから「背負えるパニアバッグ」が出てます。

ORTLIEB オルトリーブ VARIO QL3


輪行旅行なんかするようになったら欲しいなぁ。







もとい、現状のボロボロバッグの不満点をあげます。

背中あつい
あせぐっちょり
バッグ内のものが背中にあたって不快
ボロボロ
重いもん運ぶと疲れる
内容量小さい
ダンシングしても振られる
荷物が左右にかたよる


ざっと列挙しただけでこれくらい。
要するに、いろいろと不快。

こいつらをどうにかしたい。
あーだこーだ落書きをしながら構造を考えます。


同時に自転車屋や登山用品店で展示されてるバックパックを片っ端から観察しました。
いろんなアプローチがあって面白いものです。

いやもう、そこで買ったほうが早いし、ものは良いし、作る手間考えたら安いのも知ってます。
満足度が高かろうことも知ってます。
ええ。

でも作ると、いろいろ分かると思うんです。
なにか。たぶん。

人間、生きてる間はほとんど何か持って移動するし。
いっぺん「荷物を運ぶ袋」を真剣に考えてみてもいいんじゃないかと。
こんな半分趣味みたいな事も個人プロジェクトとして認めて下さる今の研究室には頭が上がりません。



それから、実際に気になった製品のレビューも拝見。

店頭展示を見つけられませんでしたが、エルゴンのバックパックはすごいなぁ、よく考えて作られてるなぁって思いました。

腰に荷重を受け止めさせる構造を「ウェストポーチの巨大版」って書いてるブログをみつけて、なるほどと。

ERGON エルゴン BX3

他にも、肩ヒモを全面メッシュ張りにしてるドイター。

ドイター Compact EXP 12


弓のような構造で肩と腰でしか身体に触れないジクトロ。

ジクストロ WINDPATH


上下に小さくして背中の肩の方に荷物をまとめ、ダンシング時の安定感がありそうなシマノ。

シマノ ACCU3D U-15



ほかにも面白いものがたくさんありました。
それぞれデザイナーさん、設計者さんが考えてる事が、製品に現れています。
面白いなぁって。

で、なんとなく落書きをしつつ、既成品の観察をしてる頃、ちょっとした実験をしてみたのです。



私です。
ガッコのジムにあるエアロバイクに乗っております。

友人に見せたら背中に角が出てて乗ってるフォームが変とのご指摘を頂いたので、はからずして自分の走行フォームを見直すきかっけにもなりました。


それはまぁ置いといて。
ぴっちりしたスポーツウェアのシャツに、一定間隔で丸いシールを貼りました。

それを映像で撮ると、背中のどこが動いてて、どこが動いてないのか、わかるんじゃねーかと。

本当はより実走に近いっぽい3本ローラーでやりたかったんですが、手持ちがありません。
研究室の廊下に3本ローラーを置いていたスポーツ運動解析の先生にお願いしたら、「初心者がイキナリ乗るのは危なすぎて無理」と丁重に断られてしまいました。
3本ローラー、恐ろしい子。

なので、仕方なく誰でも乗れるエアロバイクで実験です。
サドルの高さと、サドル先端からハンドルまでの距離だけ合わせましたが、普段乗ってる自転車といろいろ違うのは否めません。
自転車側ががっちり固定されてるから、実走とは全く違う結果が得られてもおかしくありません。
もしかすると全く無意味な事をしているかもしれません。

また、一見それっぽいですがモーショントラックとかそういうスゲー技術は全く使っておらず、あくまで視覚的に分かればいいやとの判断です。

テキトーであります。



撮影した映像をコマ送りにして何枚か重ねるとこんな合成画像が得られました。
赤丸でくくったあたり、どうやらほとんど動いてなさそう。
のこりの部分はペダルを漕ぐのにあわせ周期的な揺動をしています。

自転車で荷物を運ぶのに不快なことといえば、バッグがズレたり、身体の動きに遅れてついてくること。要するに漕ぐこと以外の筋肉を使わされる状況はつかれます。

仮に、この動かない3箇所に荷重を載せたら、バッグはズレたり揺れたりしにくいんじゃないかと。そうしたらどうなるんだろう?



理科室の怖い奴で有名な人体模型とか眺めた結果、どうやら肩甲骨のすこし下と尾骶骨のあたりが上の写真の動いてないエリアっぽい。

つまりサドルにのっかり、ハンドルに支えられてる部分。
ここにだけ荷重を載せるバッグって、なくない?って。
それちょっと面白くない?

更に、落書きの結果得られたいろんな考察や要求をまとめると、こんなかんじか。



これだけだとイマイチよく分からんので、小学生以来の工作用紙を買ってきて、切った貼ったしてなんとなくの形を考えます。



こんな感じのフレームのある背負子っぽいもの。フレームザック。
普段はそれにバッグ状のものがくっついてれば、いいんじゃないか?




はめるとこんな感じ。

なんとなく形が見えたので、作ってみます。

まずは身体に荷重をかけるパッド的なものをこしらえます。

上の画像で赤線でくくられてるのはなんとなーく描いてみたそのパッドの形状です。

これをふつーの紙に印刷して切り出します。



さらにそれを研究室にあったMDF板に貼り合わせ、同形状に切り出します。



ホムセンで買ってきた発泡ゴムのクッション材を切り出したMDF板の辺に貼っていき…



角をはさみでちぎって丸くして



こんな布とタッカーを買ってまいりまして…



引っ張りながらタッカで留めると、通気性が良いのかよく分からないパッドが完成します。



同じように肩用のも作りました。
で、実験の結果あんまり動かなかったとは言え、人間の身体に当たるし自転車降りても背負うのでこのパッドの固定に自由度をもたせようと



こんなキテレツなものを作って



こうしましたが、このキャスター利用作戦は後に没にしました。



必要なサイズ等を想像したら、試作じゃあ!と割りきってアルミ角パイプをガシガシ切断。




ペーパークラフトの段階ではMDF板あたりをレーザーカットでちょいちょいと作るつもりで居たのですが、思いの外レーザーカッターが遠いところにあったので自宅でできる軽金属加工で作ることにしました。
後述しますが展示に出す予定だったので突貫工事。

アルミパイプをリベット留めです。

部品なんかも作ったりして

弓鋸と電動ドリル、ハンドリベッターにボール盤バイス。
アルミ粉まみれになりながら3日間作り続けた結果…



こんなものが出来ました。

あらやだ、ペーパークラフトで思ってたのとだいぶ違う。
コレじゃない感あるぞ。
背中の丸みに対応する「くの字」になった登山用の背負子に、変なパッドがついた代物です。



もはや肩ヒモは作る元気がなかったので家にあったテキトーなのを拝借。
細くていかにも食い込みそう。

袋が無いのでメッセンジャーバッグをゴムひもでくくります。



で、できたぞ。

この状態でSFCの研究合同展示会であるORF2013に出させて頂きました。
製作が間に合わず最後の1時間半だけ…。

自転車ごと展示させて頂いたら、会場の自転車好きの方に興味を持って頂いていろいろお話伺えました。

多かれ少なかれ同じようなお悩みをお持ちの方は多いようです。



ひでぇ見た目ですがこれ、けっこう目論見通りに作れました。
背中とは前述の3点でしか接せず、触れてないので通気性抜群。
当然背骨にもあたりません。

腰を全く拘束しないので、自転車に乗ると使うらしい腰から背中にかけての筋肉に干渉しない。

登山用の背負子をパクった構造で「括れる限り大きいものを運搬可能」。
私、これでホイール2本背負って帰ってきました。
背中に円盤背負っててて、早期警戒機のE-2Cみたいな感じでしたよ。

肩甲骨下の左右のパッドで、思った以上に左右方向への安定感抜群。
肩ヒモをフレームの左右下端に引っ掛けるとダンシングしても全くブレません。
なるほど、左右への安定感はこうやって取るのか。


もちろん、試作一発目で全てがうまくいくわけもなく、いくつか改善点も見えました。

尾骶骨のパッドがおしりに刺さる。
肩のパッドは想像以上に自由度いらない。動いてない。
10kg背負ったらちょっと腰痛いからパッドの配置再検討した方がいいかも。
体格によって適切なパッド位置が結構違う。
アルミパイプラーメン構造?がゆえ、単体で2..5kgもある

などなど。


ただ、思ったよりいい感じだったので、改良して日頃使えるやつも作りたいなぁと思った次第です。


またそのうち。

ここまでFUJI Feather CX+にフェンダー、スタンド、リアキャリアを組み付けました。
ひと通りつきましたので、一応は完成です。


もともとはこんな姿でした。


そして現在の姿はこちら。







こんな感じ。


いままでの記事中では特に触れませんでしたが、ライトは前後キャットアイにしました。

フロントライトにHL-EL140。
単三電池2本で前照灯として使える明るさを確保したという新型です。

外観のよく似た旧モデル、HL-EL135と、HL-EL130も併売されているので要注意。
値段も殆ど変わらないからややこしや。

明るさはまぁ…単三2本ならこんなもんでって感じ。
都会の街灯がある場所なら十分走れるでしょう。



テールライトはTL-LD155-R。
付属のステーでキングキャリアの後端に装着しています。
1000円ちょっとで買えるのでお買い得。
それで結構明るいんですから私は文句ありません。
点灯、点滅、ごちゃごちゃと光るの3つの発光パターンがあります。



できあがり、とりあえずこんなかんじであります。

上の画像は屋内で撮ったのでフレームは薄紫色に見えていますが、日光の下だと綺麗な水色です。いい色ですね、これ。

マジョーラカラーって言うのかしら。
見る場所によって表情が変わります。


これでしばらく乗って頂いて、その後はまた、改善をはかったり、依頼者さんに合わせていじっていきたいなと。
個人的なこだわりだとリアキャリアが前傾しているのが微妙なので、後日水平にしたいですね。

盗まれないといいなぁ…。



フェザーCX+をオサレ街乗りバイクに。
リアフェンダーをつけます。

フロントフェンダーの回で書きましたが、使うのはDixnaの「ロードフェンダー」。

このフェンダー、後輪はチェーンステー、シートステーの各ブリッジに開いたフェンダーダボと、ステーを伸ばして固定するエンドのダボを要求します。
フルフェンダーとしては普通の固定方法でしょうか。

フェザーCX+の場合、リアエンドを除くと必要な穴は確保されています。
ほんと、エンドダボだけつけてくれれば最強なのに…。


リアエンドダボは前回取り付けたVIVAのエンド金具に共締めしてみました。
キングキャリア付属のネジだと若干短いので少し長いネジを購入。


ただしこの組み方、ちょっと心配事があります…。

後輪を取り外すと同時にエンド金具もフリーになります。
そのエンド金具にリアキャリアとフェンダーが固定されているわけです。

なので、後輪を外すと、重いリアキャリアの重量がまるごとフェンダーにかかってしまう。
樹脂製フェンダーなので割れないか心配です。

せっかく二本足のセンタースタンドが付いていて、メンテスタンド無しでも後輪が取り外しできるにも関わらず、後輪を外す際は先にキャリアを外しておかないと不安。

エンド金具を自作しようとしていたのはこれも原因の一つでした。
Vivaのエンド金具を使ってリアキャリアを固定する限り、仮にフェンダーをシートステーに固定する形式にして固定を分離しても後輪脱着時にフェンダーにリアキャリアの荷重が掛かる心配があります。
重量物であるリアキャリアはほんとは自転車にがっしり固定したいところです…。


心残りではありますが、後輪はずさなきゃ問題ないのでまずはこれで組んでみます。


さて、ロードフェンダーにはシートステーのダボ穴にフェンダーを固定するこんな部品が付属しています。



ただこれ、フェザーCX+に取り付けるには穴の長さが足りません。
このまま取り付けるとフェンダーとタイヤが干渉します。

なので…



ドリルでうぃんうぃん。
カッターナイフでバリを取り除いて長穴を延長しました。



そういえばネジも付属してないのでステンねじを買ってきましたよ。
こんな感じでシートステー側はクリア。

問題はチェーンステー側。


センタースタンドを取り付けてしまったため、フェンダーダボにBB側からアクセスが出来ません。


つまりボルト・ナットが使えません。

そんなに強い力が加わるとは思えませんが、ちゃんととめておきたいところ。
下手に外れると足首にフェンダーが刺ささるかも。

センタースタンドのコマに穴開けてタップでネジ切るか?とか、ステンレス板曲げてステーを作るか?とか考えましたが、ふと思いついてこんなものを買ってきました。

車の内装の固定に使われる「プッシュリベット」。

ネジの傘にあたる部分についてるポッチを押し込むと、棒状の部分が膨らんで穴に固定できます。
ボルト・ナットが使えなくても簡単には固定できるんですね。

かつてロボコンをやっていた頃、タミヤの楽しい工作キットにこんなのがあったなぁと。
そういえば車とかバイク用のプッシュリベットってM6相当の太さっぽくねぇかと。
Twitterでどこで買えるか伺ったところ、親切な方がホムセンにあると教えて下さいました。

探しに行ったらまんまと発見です。
2個で217円。高いのか安いのか…。

そんなこんなありまして、けっこうしっかりつきました。

これでとりあえず、つけるもんつきました。



フジ フェザーCX+の街乗り仕様化。
今回は最も困難が予想されるリアキャリア周辺です。


この自転車を組むにあたり、依頼者さんと相談する中で出てきた重要な要求性能があります。

「けっこうな量の荷物を楽に運べること」

依頼者さん、お仕事の移動にも自転車を使われているそう。
普段は会社の電動アシストママチャリに乗ってお仕事をこなされているそうなのですが、この自転車はその用途でも使われます。

で、そのお仕事で持ち運ぶ荷物も結構な量。
でっかいショルダーバックがパンパンになるくらい。

また、これまたお仕事の都合でなかなか買い物に行けないので、休みの日に一気にまとめ買いしたいとのこと。

というわけで、しっかりした積載量確保は至上命題でした。



自転車でたくさんの荷物を運ぶ。
考えた解決策は概ね下の3つでした。

・バックパック、メッセンジャーバッグ等で人間に載せる
・自転車にカゴをつける
・キャリアとサイドバッグなどを使って自転車側にバッグをつける

この中で最も気軽で汎用性が高く、かつ確実な方法は「自転車にカゴをつける」かなと。

バックパック、メッセンジャーバッグは自転車を降りても使えるので汎用性が高いですが、如何せん長距離乗ったりするとどっか痛くなったり、身体にトラブルが出がち。
夏場は背中が汗でぐっしょりなんてことになりがち。
訪問のお仕事な都合上、それはあんまりよろしくないかと。

キャリアにサイドバッグなどを使って自転車に荷物を積むのは確実です。
サイドバッグにすれば重心も低いから乗りやすくもあるでしょう。

でも依頼者さんが今まで使ってたショルダーバッグの化け物みたいなのが使えない。
加えてバッグとキャリアが両方必要なので初期投資が高くなりがち。
また、適度な価格でお仕事と買い物に両方使えそうなバッグをいまいち見つけられませんでした。




というわけで、依頼者さんもママチャリで慣れ親しんだ?であろう「カゴ」に戻ってまいります。
普段使われているバッグを自転車に積んでしまえと。

ただ、荷台つけてママチャリのカゴつけりゃ良いかって言うと、それももったいない。



最初はバッグがでかいってんで、新聞配達用の網カゴをつけようかと考えておりました。
丈夫そうだし、あれ。
すーげーでかいし、あれ。


ママチャリのカゴなんか基本的にキャリアにステーで挟んでネジ止めしてるだけで、取り付け簡単なので、見た目に拘らなきゃなんでもアリです。

かつて私は通学プジョーに大学のゴミ捨て場で拾った「食器乾燥用のステンレスカゴ」をつけておりました。

見た目はよく見るとお台所ですが、意外にも十分役目をはたしておりました。
駅前のスーパーで売ってる300円の弁当がぴったり収まるんです。
ドン・キホーテで1200円でしたよ、このカゴ。

ただ、せっかくなので今回はこれ。



ガモーのキングリアキャリア、KCL-1R。

図太い鉄パイプ組の本体に、ウッドの板が貼ってあって、まず雰囲気が素敵。
そして耐荷重18kgの頑丈さ。
私が使ってるノースフェイス最大のメッセンジャーバッグをまるごと飲み込む大容積。
クロモリフレームのフェザーにもよく似合いそう。

本体重量が2.5kg近くありますが、重さは今回は無視。
だって素敵じゃんコレ。
そもそもが「キャリア」でもあり「カゴ」でもあるので、キャリアとカゴを別に買ってくる必要もありません。

というわけで、荷台はコレにしました。


で、戻ってまいりますが、フェザーCX+にはリアエンドにキャリアを積んだりできるダボがありません。

■2016年6月追記
フェザーCX+、2016年モデルはキャリア用のエンドダボがついたっぽいです。



こういう自転車にリアキャリアやフェンダーを組むにはいくつか方法があります。

ロードバイクなど、もともとリアエンドダボを使わずとも装着できるキャリアを使う方法。
シートステイに乗っかるとか。シートポストだけで固定するとか。
ボントレガーのバックトラックライトウェイトなんかはクイックリリースに共締めしてますね。
加工屋さんに出してフレームにダボをつけちゃうって手もあり得ます。

で、今回は使いたいキャリアが決まっているので、クイックリリースに共締めできるキャリア台座を使ってみることにしました。

ただ、頑丈に作りたかったんで、ありもん使うのがちょっと不安で…。



ちょっくらこう、作っちゃおうかとか考えてました。
業者さんに頼んで2mm厚のSUS304をレーザーカット、ヘアライン仕上げ。

んでまあ、簡単に図面起こして実験したりもしたんですが、そうこうしてる間にコレが手に入ったので、とりあえず組み立ててみることに。

ビバ VIVA クイックエンド アダプター 後用/ビバ(VIVA)


もともとコレの存在は知ってましたが、果たしてフェザーCX+のエンドにつくのか不安だったので買ってみた次第。

結論から言うとつきました。



この状態で試走。

ちなみにガモーのキングキャリアですが、エンドダボ取り付けネジにスペーサー的な部品が溶接されていて、キャリアのステー自体は外側に逃げています。
ダボ穴がちゃんとあるフレームならディスクブレーキ搭載車でも取り付けしやすいと思います。

試走の結果、大丈夫そう。
ママチャリなんかより全然マシですけど、ダンシングするとフレームごとよじれる感じがする。
VIVAのステーが剛性不足なのか、フェザーのフレームがしなってるのか。
その他に気になるのは、シートステー集合部のダボの位置が低く、キャリア本体が水平にならないこと。

なんかこう、ずっこんばったんした見た目に。
キャリア側のステー調整幅も余裕がなく、何とかしたいのでシートポストにキャリアダボが増やせる部品を発注済み。


ミノウラのMT-800用の台座。
本当はシートクランプ直後にダボ穴が生やせるこれが欲しかったんです。


が、適合サイズがありませんでした。

シートポストはごくごく一般的な27.2mm径。

ピストのフェザーはシートクランプ径28.6mmらしいのですが、フェザーCX+は少し肉厚のパイプを使っているのか、実測30mm弱で半端なサイズをしています。

31.8mm用の買ってきてステンレス板でスペーサー作っても良いんですけど…。

あと、完全に余談ですがシートチューブの上の方にうっすら段差があって、ここより下にはシートポストが落ちません。

つづきます。

フジ フェザーCX+の生活自転車化。
つづきます。

前回、ESGEダブルレッグスタンドのコマを削ってFDワイヤの逃げを作りました。
試しにスタンドで立ててみると綺麗に2本足で立ちます。



ただ、ちょっと足が長すぎ。
この自転車、リアキャリアを追加するので、駐輪時は基本的に前輪が持ち上がります。

買ったままだと前輪が20cmくらい地面から持ち上がりました。
すげー斜め。

ただし立った安定感は想像以上でした。
自転車の中心に近い位置にスタンドがあるからか、両足スタンドのママチャリより安定してんじゃないか。

ただ、足が長すぎて使いにくそうなので、切断して長さを詰めます。
1mのアルミ定規を前後タイヤの接地点にあてがって、大雑把に切断する高さを見ました。

少なくとも3cmは短くてよさそう。
この手の不可逆加工は「やりすぎた!」が一番悲惨なので慎重にすすめます。

今回はスタンドの色が黒いので、マーキングはマステ。



たたまれると左チェーンステーの下に行儀よくおさまります。
展開・収納の滑らか作動には驚きました。こりゃちゃんとしてる。

いったんスタンドを取り外して切断。



位置について…



よーい



どん。
金属用の弓鋸で簡単に切れましたね。
中身の詰まったしっかりしたアルミ棒です。

で、この上から付属のゴム足をかぶせて使うのですが、このままではゴム足が入ってくれなかったので、棒ヤスリの平らなやつで面取りしました。



塗装が剥がれない方向にだけシャッシャと。
話は変わりましてこんどはフレーム側に養生を施します。



いつもバーテープ巻くのに使ってる絶縁テープの角を丸く落としまして。

スタンドが挟み込むあたりにペタリ。
もう少し小さくても良かったな…。



裏側にも貼り付けたらスタンド装着。
これしとかないと派手に塗装が剥がれます。

ゴム足はこんな。
んで、立ててみたらもうちょっと短くても良さそう。



だったので更に1.2cmほど短くしました。
正確にはグルッと巻いた12mm幅のマステを目印に切ったので14mmくらいか。
現物合わせです。

つづく