中古クロスのリフレッシュを試みる (0)あらましと中古自転車の譲渡仲介の話 | iven works

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ないなら作ればいいじゃない。

こんちわ。ねびです。
突然ですが、真面目なような、不真面目なような話。



私、某藤沢の湘南台という所にある大学で学生をしております。
スーファミキャンパスです。SFC。




…いいえ。
正確に言うと、湘南台の駅から徒歩40分の遠藤村に通っております。



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2025年には大学前に駅ができ、電車が通ると言われておりますが、時は2013年。
駅から遠いものですから、多くの学生はバスや自転車で通学をしております。

特に商業施設のある湘南台駅周辺のアパートで一人暮らししてる学生が多いかな。


湘南台駅から大学まで歩くと40分の道のりながら、自転車だと15分程度。
丘の連なる道を通り抜けますが、春先や秋口なら気持ちが良いものです。

夏冬真っ盛りの時期は…そんなものチャリ通学生には関係ありません。
雨でも無い限り自転車に乗るのです。
自転車好きは、暑けりゃ汗をかき、寒けりゃ余計に服を着て自転車に乗ります。
ええ。私とか。


私の場合、自宅から電車で湘南台まで行き、駅の近くに駐輪場を借りています。
ここんとこ連日アップしていたぺうげおっとは彼の地での私の通学車で、「駅⇔大学」の専用車みたいなもんです。丘が連なるとはいえフロントトリプルもいらんから捨てました。


(クランク交換前の写真です)


何度か自宅(東京)から大学まで直接自転車で行ったこともありますが、国道246号線のアップダウンでヘロヘロになってしまう腑抜けなので、たまにしかやりません。

先日やったら湘南台⇒自宅は2時間。
電車通いの所要時間+1時間ってとこでした。



湘南台でのチャリ通、たくさんメリットがあると思います。

なにより色んなお店や施設がある湘南台周辺、好きなとこに行ける。

往々にして終電より早い、最終バスの時間も関係ない。
湘南台の気候だと年間を通して雨の日にバスに乗る程度なら、チャリ通の方が安上がり。
というわけで、私はチャリ通をおすすめします。


蛇足ですが、バスは片道210円。
お金の価値は人それぞれですが、分かりやすいから飯で数えましょう。

往復したら食堂で昼飯が食えます。

このメニューが「バス往復+1円」です。
私は割りとしっかり食えます。
組み合わせしだいで他にも色々。
私は好きですよ、SFCの生協食堂。
蛇足の上に余談ですが、私、入学してから生協食堂で食ったメニュー、ほぼ全部写真にとってるんでこういう画像があります。あー腹減った。

バス定期なるものもありますが、週5日間往復しないと通常運賃より安くなりません。
鉄道の通学定期とはわけが違います。




…もとい。
そんな事情もあり、今現在通学に自転車を利用する学生はたくさん居ます。

たくさんの自転車利用者がいるところには(残念ながら)「自転車が多い場所でよく起こる問題」が起こります。


放置自転車です。

湘南台駅の周辺も頻繁に放置自転車回収車が出ますが、個人的に残念なのはキャンパスの駐輪場。


この端っこに寄せられた自転車は全部持ち主不明。
駅前の「ちょっと仕事してる間だけ置いとこ」の放置自転車じゃありません。
本当に「放置」されてる自転車です。

いつから雨ざらし?ってサビサビ自転車もありますが、中には多少の整備でまだ乗れそうな自転車もたくさん。

駅や通学路の途中にあるヨーカドーやセオサイクルの廉価シティサイクルが多い中、4万円位したんじゃないの?っていうのも混じってます。

これなんかジャイアントのエスケープR3。

こちらはスコットのSUB。

いずれも、廉価ママチャリと比べたら高級車だと思います。

SUBなんかMASONを買った頃によく雑誌に広告が出てて、かっこいいなぁと眺めたもんですが…こういう姿を見ると切ないですね。






■「思いつき」

で、この放置自転車たち、どーにかできないかなぁと常々思っておりました。
そういえば前に放置自転車もらって直したら意外と普通に乗れたな…。

よく考えたらあれですよ。
学校というのは、定期的に新入生と卒業生が出ます。

特にうちの僻地キャンパスは卒業後に就職やらなんやらで、地域にとどまることは珍しい。
卒業生の多くは引っ越して地域を離れます。

当然、引越しで大荷物になる自転車は処分するか持ってくかで悩むわけですね。


持って行かないなら後輩に譲るなり、中古屋に売るべきです。
あるいは自転車店に処分代を払って処分してもらうもの。

ところが、譲り相手が見つからなかったり、面倒だったりすると、皆さん気軽に大学の駐輪場や住んでいたアパートの駐輪場に捨てていく模様。

地域には何店舗か自転車を扱う中古販売店がありますが、あまり利用されてないっぽい。
通学で毎日乗った自転車なので、売るには見た目にボロいってのも売りにくい大きな理由でしょう。


というわけで(?)、大学の駐輪場では冒頭の写真のような状態が毎年繰り返されています。
少なくとも私が通ってる3年間はそうです。
実に、もったいない。

これらの自転車は6月くらいまで草木深しな駐輪場脇に並べられたあと、まとめて何処かへ持って行かれます。この地域には放置自転車回収のオークションみたいなのがあるらしいので、それに回ってるならまだ良いんですが。放置すればするだけ錆びたりで調子悪くなるので、治すにもお金と時間がかかります。



で、ですよ。
こんなに放置自転車が出る一方、バス通学からチャリ通に切り替えたい在学生や、新たにこの地域にやってきた新入生には、コンスタントに自転車の需要が発生します。



一方は不要自転車をどうにかしたい。
もう一方は自転車が欲しい。そしてその多くは「中古で十分」。

おもしろそうなので両者を繋いでみることにしたんです。






■ 「思いついてから、実際にしたこと」

というわけで、この3月にささやかながら「不要自転車の譲渡仲介」をしておりました。

中古売買するには在庫を置く場所がない(≒古物商許可証が取れない)ので、仲介です。
自転車の譲渡取引に関して、現状ではお金はもらってないので、ボランティア。
現状確認に行ったりで手間かかってるのでお茶代位欲しいなとおもうのですが。
今までやってたサークル活動がかなり滅私奉公をするところだったので、サークル活動するような気分です。


まずは、今まで半分趣味でやってた出張修理「NekkoCycle」のFacebookページやTwitterを使って卒業生から不要自転車を募集。今もしてます。
でも大半の卒業生はもう引っ越した頃なので、もう直接持ち主に取り合っての放置自転車を救出はできないかもしれません…。別の方法かんがえにゃ。

同時に、在学生で自転車が欲しい人も募集かけました。
、欲しい人は自然と声かけてきます。
多少ぼろでもタダには弱いらしい。僕もですけど。

とりあえず譲渡先は知り合いだけですが、別に知らない人に譲渡しないわけではありません。
譲渡仲介する中古自転車の素性と現状を理解してもらい易いと思うので優先的に自転車が欲しそうな知り合いに声かけてるだけです。
さらに言うと、今現在自転車持ってない人限定。

今のがなんか調子悪いから新しいのくれよっていう人には修理の提案をしています。
シティサイクルになんのけなしに乗ってる普通の人って、致命的な故障とちょっと調整するだけでなおる不調の違いが分かってない事が殆どです。
それで乗れる自転車捨てちゃうのはもったいねーし、中古を譲られても解決するとも限りません。譲渡する自転車もなんかしら不具合があるのがほとんですから、結局修理なり調整が必要で、やることは変わらんですね。

もともと通学で毎日乗られてた自転車なので、くたびれたブレーキを直したり、磨り減ったタイヤを交換したりするだけで普通に乗れるのが殆どです。




…そんな事をこの春やって、どうにか3台の自転車の譲渡仲介しました。
画像の放置自転車の山と、顕在化してない放置自転車たちの中からたった3台。

始めるタイミングが遅かったとか、広報が足らないとか色々反省してます…。
もうちょっとどうにかしてぇな…。



最初の1台はこんなでした。
前の持ち主さんは4年間通学に乗ったそうですが、雨ざらしにならなかったのか、綺麗。
前の持ち主さんは卒業と同時にまさしく駐輪場に放置するつもりだったそうで…。

後ブレーキから凄まじい悲鳴をあげていましたが、サーボブレーキに交換しました。
今は私がいる研究室の後輩の子が毎日乗ってくれています。


自転車を通じて人と話すのおもしろいし、譲渡仲介を頼んでくる人からも、譲渡される人からも感謝されることがありました。
やりがいを感じます。

あわよくば就職活動でもネタにしよう。


今回は改造ネタじゃなくて与太話の一つでございましたが、このあとはこの譲渡仲介で私のところにやってきた、一台のクロスバイクの話。
次回からは改造ネタです。ちょっと続きます…。