通常、台風は日本より遠い南の海上で発生し、南の海の高い海面水温により産生される温かい水蒸気をエネルギーにして発達する。
台風の進路に当たる海域の海面水温が高いほど、またその海域が広いほど台風は発達する。
今年の夏は、日本の南の海域の海面水温は今までのところ台風が非常に強い勢力になるほど高くなく、そのため熱帯低気圧は続々と発生したものの非常に強い台風にはなれなかった。
さて、米国でもこの夏はまだ強力なハリケーンは上陸していない。
2005年8月末にハリケーン Katrina がメキシコ湾からルイジアナ州に上陸し、すさまじい災害をもたらしたニュースは強烈に記憶に残っている。
Katrina の最盛期の中心気圧は 902 hPa でカテゴリーは最強レベルの5、上陸時の中心気圧は 920 hPa でカテゴリー3。
死者・行方不明者は合わせて 1,971人。
被害総額 1,250億ドル。
世界の気象を解析・予測しているサイト earth で調べると、現在、メキシコ湾の海面水温がかなり高い状態にあることが分かる。
8月21日21時における海面水温の実況解析図
水 → 青 → 緑 → 黄 → 橙 → 赤 → 暗赤 → 紫 と温度が高くなる
海面水温が最も高い紫色(31℃以上)で示された海域が、なんとメキシコ湾の大部分を占めていて、カリブ海の一部(キューバ、バハマ、ジャマイカ)にまで広がっている。
ルイジアナ州の沿岸近く(〇)では 32.2℃もある。
このような状況で、近々もし熱帯低気圧、熱帯暴風雨やカテゴリー1または2のハリケーンがメキシコ湾に進んでくると、最盛期にはカテゴリー4または5にまで発達する可能性が高い。
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