静嘉堂文庫美術館「岩崎家のお雛さまと御所人形」展ブロガー内覧会! | とんとん・にっき

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「岩崎家のお雛さまと御所人形」
チラシ

 

「静嘉堂文庫」

 

静嘉堂文庫美術館「~桐村喜世美氏所蔵品受贈記念~岩崎家のお雛さまと御所人形」展ブロガー内覧会へ行ってきました。

 

進行スケジュール

14:45~     受付開始

15:00~16:00 「岩崎家のお雛さまと御所人形」展トークショー

      出席 人形玩具研究家 林直輝さん

          (日本人形文化研究所所長・日本人形玩具研究学会理事)

          静嘉堂文庫美術館 主任学芸員 長谷川祥子さん

          ナビゲーター 青い日記帳 Takさん

16:00       1階展示会場へ移動

16:00~17:30 「岩崎家のお雛さまと御所人形」展ブロガー内覧会

          *展示室内の撮影は1630以降

16:30~17:30  ギャラリートーク 長谷川祥子さん+林直輝さん

17:30        ブロガー内覧会終了

 

「河野館長あいさつ」

 

「トークショー」
左:ナビゲーター、青い日記帳 Takさん
中央:人形玩具研究家 林直輝さん
(日本人形文化研究所所長、日本人形玩具研究学会理事)
右:静嘉堂文庫美術館 主任学芸員 長谷川祥子さん

 

「ギャラリートーク」長谷川祥子さん+林直輝さん
 
展覧会の構成は、以下の通りです。
 
第1章 岩崎小彌太・孝子夫妻の雛人形
第2章 岩崎小彌太還暦祝の人形
     ~木彫彩色御所人形58点の一大群像~
第3章 桐村家ご寄贈品と岩崎家の人形たち
 
「岩崎小彌太・孝子夫妻」
岩崎小彌太の還暦祝賀会の日に、
麻布鳥居坂本邸庭園にて。
孝子夫人のお着物も兎文洋である。 
 
展覧会の見どころは、以下の通りです。
 
見どころ1
おかえりなさい、岩崎家のお雛さま!
昭和初期、岩﨑小彌太(三菱第4代社長・1879‐1945)が夫人孝子のためにと、当時随一の京の人形司・五世大木平藏(1886‐1941)に注文した雛人形は、他にはない特別仕様のもので、内裏雛(だいりびな)は、愛らしい幼児の姿をあらわした“稚児雛(ちごびな)”と呼ばれる姿に作られています。女雛には織の美しい十二単(じゅうにひとえ)、精緻な金工の技を示す冠も添うなど、有職(ゆうそく)の世界に即した美術工芸の美が随所に見られます。
 
見どころ2
小彌太(卯年生)の還暦を祝う、 うさぎの冠をかぶった「木彫彩色御所人形」58体の一大群像!
静嘉堂の人形コレクションには、これも五世大木平藏の傑作とされる、木彫に丁寧な彩色を施した御所人形の大群像があります。昭和14年(1939)、岩﨑小彌太の還暦祝いとして孝子夫人が「丸平大木人形店」に特注したものです。頭が大きく可愛らしい御所人形スタイルにつくり、七福神が、鯛車曳き・楽隊、宝船曳き・輿行列・餅つきのグループに混ざって、卯年生まれの小彌太の還暦を寿ぐ構成に作られた、総勢58体からなる組物です。人形たち全てがうさぎの冠を被り、岩﨑家家紋の入る衣装をまとっています。そのうち、宝船に乗る布袋様は恰幅の良かった岩﨑小彌太に、輿に乗る弁天様は孝子夫人に似せて作られたものといわれます。
 
見どころ3
「犬筥(いぬばこ)」も「立雛(次郎左衛門頭)」も、日本最大級の大きさ!そのほかにも人形の優品が勢揃い! 
本展では、このたびの桐村家寄贈品と岩﨑家旧蔵の人形コレクションの中から、個性豊かな名品を展示します。注目されるのは、長さ43センチという大型の犬筥をはじめ、まん丸の“次郎左衛門頭”をつける高さ65cmの立雛の大作など。ともに江戸時代後期の、見事な彩画がなされたものです。
 

第1章 岩崎小彌太・孝子夫妻の雛人形 

 

「岩崎小彌太本邸(麻布鳥居坂)での雛飾り」
岩崎小彌太の麻布鳥居坂本邸大広間での写真

 

「桐村邸茂照庵(京都府福知山市)での雛飾り」
京都府福知山市・桐村家「茂照庵」邸宅内での
岩崎家雛人形の段飾り

 

岩崎家雛人形のうち「内裏雛」五世大木平蔵製

 

岩崎家雛人形のうち「三人官女」

 

岩崎家雛人形のうち「五人囃子」

 

第2章 岩崎小彌太還暦祝の人形 

     ~木彫彩色御所人形58点の一大群像~ 

 

左:「布袋」岩崎小彌太に」見立てて作られている
右:「弁財天」小弥太夫人、孝子に似せて作られている

 

木彫彩色御所人形のうち「鯛車曳」

 

木彫彩色御所人形のうち「楽隊」

 

木彫彩色御所人形のうち「輿行列」

 

木彫彩色御所人形のうち「餅つき」

 

岩崎小彌太 還暦祝賀会

 

「岩崎小彌太 還暦祝賀会」
麻布鳥居坂本邸大食堂にて
昭和14年(1939)

 

「岩崎小彌太 還暦祝賀会」
鳥居坂本邸庭園にて 昭和14年(1939)

 

第3章 桐村家ご寄贈品と岩崎家の人形たち 

 

「内裏雛(京雛)」

 

「享保雛」

 

「内裏雛」

 

「犬筥(いぬばこ)」

 

「立雛(次郎左衛門頭)」

 

左:「市松人形」
右:「嵯峨人形 乙御前」
 
「這子人形」五世大木平蔵製
 

能彫 梅若六郎能姿「羽衣」牧俊高作

 

ブロガー内覧会終了

 

夕闇迫る頃、静嘉堂文庫美術館の
窓から富士山が見える

 

*会場内の画像は主催者の許可を得て撮影したものです。

 

「~桐村喜世美氏所蔵品受贈記念~岩崎家のお雛さまと御所人形」展

丸く愛らしい顔立ちに品格のただよう、幼児の姿をした内裏雛(だいりびな)をはじめ、子供仕立てに作られたお雛さま(稚児雛(ちごびな))は、昭和初期、三菱第4代社長の岩﨑小彌太(1879-1945)が、夫人孝子のために、京人形司の老舗 「丸平大木人形店」の五世大木平藏に、特別に誂えさせたものです。豪華な装束の織りや染め、刺繡、金工など、精緻を尽くした工芸美が随所に見られるこの雛人形は、戦後ひとたび散逸しましたが、桐村喜世美(きりむらきよみ)氏(茂照庵(もしょうあん)・京都福知山市)により、段飾りの雛人形15体すべてと道具類の多くが集められ、2018年、岩﨑家ゆかりの静嘉堂に寄贈されました。
本展は、この「岩﨑家雛人形」とともに、武者人形や犬筥(いぬばこ)など人形の優品が多数、静嘉堂に寄贈されたことを記念し、感謝をこめて開催するものです。
また五世大木平藏の傑作とうたわれる、小彌太の還暦祝いに孝子夫人から贈られた、58体からなる日本の童子や唐子たち、七福神の寿ぐ「木彫彩色御所人形」も、一堂に並びます。
喜びの表情にあふれるかわいらしい人形たちの姿を、静嘉堂庭園の梅の季節にどうぞお楽しみ下さい。

 

静嘉堂文庫美術館」ホームページ

http://www.seikado.or.jp/

 

~桐村喜世美氏所蔵品受贈記念~

「岩崎家のお雛さまと御所人形」

図録

平成31年1月27日第1版

編集・発行:公益財団法人静嘉堂

        静嘉堂文庫美術館

 

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