テアトル新宿で、宅間孝行監督・脚本「LOVEHOTELに於ける情事とPLANの涯て」を観てきました。かつて和製ジョン・ローンと言われた三上博史、なんと14年ぶりの映画主演だそうです。
この映画の特徴は、歌舞伎町のラブホテルで、たった3人だけの、ほとんど舞台劇ともいえる群像劇です。3人とは、勤務中なのに昼間っからお楽しみの警察官と、そのお相手のデリヘル嬢、そこに押し込んだ警察官の妻でやはり警察官の、この3人が二転三転、入れ代わり立ち代り、なんと密室のラブホテルでの、ワンシーン、隠しカメラの長回しで作られた、という話題の映画です。
しかも、低予算ときてるから、つくりは徹底して安易で安っぽい。そこへ死体を処理するために呼ばれたヤクの売人や、デリヘル嬢のマネージャーなどが加わり、ますますしっちゃかめっちゃか、訳が分からなくなります。筋があるのかないのか、殺された死人も生き返り、どんでん返しが何度も何度も起こります。途中で席を立つ人もちらほら…。
以下、Movie Walkerより
作品情報：
三上博史が「予言」以来、14年ぶりの映画主演を果たした密室群像劇。歌舞伎町のラブホテル。警察官の間宮は、勤務中にもかかわらずデリヘル嬢の麗華とお楽しみ中。そこへ間宮の妻で婦警の詩織が踏み込んで来るが、取り乱した間宮は麗華を射殺してしまい……。共演は「遺体 明日への十日間」の酒井若菜、「レディ in ホワイト」の波岡一喜、「太陽を掴め」の三浦萌、「仮面ライダー1号」の阿部力。監督・脚本は、「あいあい傘」の宅間孝行。
映画のストーリー：
歌舞伎町のラブホテル828号室。警察官の間宮（三上博史）は部屋の隅にビデオカメラをセットして、勤務中にもかかわらずデリヘル嬢の麗華とお楽しみ中。そこに、間宮の妻で婦警の詩織（酒井若菜）が踏み込んでくる。取調べさながらの勢いでふたりの関係を問いただす詩織。妻からは責められ、麗華からは愛想を尽かされた間宮は取り乱し、銃で麗華を撃ってしまう。やがて、死体処理のため、ヤクの売人ウォン（波岡一喜）が呼ばれてやって来る。3人で殺人の隠蔽を図ろうとしたその時、部屋のチャイムが鳴り、デリヘルのマネージャー小泉（阿部力）が現れた。終了時間になっても連絡が取れない麗華を探しに来たのだ。詩織とウォンは死体とともにバスルームに隠れ、間宮は小泉を何とか言いくるめて部屋からの脱出を試みる。小泉の事務所で時間稼ぎの説明をしている間に、詩織とウォンが死体を運び出すプランだったが……。
「LOVEHOTELに於ける情事とPLANの涯て」公式サイト