LIXILギャラリーで「宮田亮平展―海へ―」を観た! | とんとん・にっき

とんとん・にっき

来るもの拒まず去る者追わず、
日々、駄文を重ねております。


LIXILギャラリーで「宮田亮平展―海へ―」を観てきました。


「宮田亮平展―海へ―」の見どころは、以下の通りです。


① イルカと泳いだ感動を金属彫刻で表現した、幅2.7mの大型作品「跳」(2013)
本展では50年に渡る宮田亮平の創作の中でもライフワークとも言えるイルカをモチーフにした金属造形の「シュプリンゲン※」シリーズから、初めて水中でイルカと一緒に泳いだ感動を表現した幅2.7mの大型作品「跳」(2013)と、台風で佐渡に押し寄せた高波のイメージから生まれた「翔」(2011)を展示します。 トレードマークの躍動感あふれるイルカや波のモチーフは、宮田が18歳で佐渡から東京へ渡る際に、日本海で出会ったイルカの生命力に満ちた姿が原点となっています。宮田の作品は、東京駅の銀の鈴(2007)、日本橋三越本店新館のエンブレム(2004)、JAFRA(日本鉄道広告協会)「エキからエコ。」のポスター(2013)をはじめとするモニュメントやパブリックアートなど、公共空間に多く設置されています。そこには若き日の宮田が励まされたように、作品によって多くの人々にエールを送りたいという思いがあります。

② 日本伝統の金属工芸の技と現代の新しい技術の調和
宮田は千年以上続く新潟県佐渡島伝承の「蝋型鋳金」工芸作家の家に生まれました。日本海の厳しくも豊かな自然や金、銀、銅に恵まれ、順徳上皇や日蓮、世阿弥が過ごした土地はまた、金属工芸から陶芸、能と雅やかな文化が息づく土地です。そうした背景の中、父親の手元を飽かず眺めて成長した宮田は、東京藝術大学に進学します。 現在は東京藝術大学学長を勤め、父祖伝来の伝統技術に加えて、自ら学んだ「鍛金技術」を後進に伝えています。歴史的技術の中にレーザーカットやチタン素材を用いるなど常に挑戦を続けている姿勢は、伝統と現代の調和を体現し、その先の未来を見つめています。








宮田亮平:略歴
1945 新潟県佐渡に生まれる
1970 東京藝術大学 美術学部工芸科 鍛金専攻 卒業
1972 東京藝術大学大学院 美術研究科 工芸専門課程 鍛金専攻 修了
1990 文部省在外研究員(ドイツ)、個展(ドイツ)
1996 中国・北京中央工芸美術学院 特別講師
1997 東京藝術大学 教授


現在
東京藝術大学 学長
文部科学省「文化審議会」委員(会長)
日本放送協会「経営委員会」委員
日展 理事
現代工芸美術家協会 常務理事
日本相撲協会「横綱審議委員会」委員
文化財保護・芸術研究助成財団 理事長 他


「宮田亮平展―海へ―」

「クリエイションの未来展」の第2回となる今回は、日本の金属工芸技術を現代に生かした金工作家 宮田亮平による「宮田亮平展 -海へ-」を開催します。本展では、50年にわたる宮田亮平のライフワークとも言えるイルカをモチーフにした金属造形の「シュプリンゲン※」シリーズから、初めてイルカと一緒に泳いだ感動を表現した幅2.7mの大型作品「跳」(2013)と、台風で押し寄せた高波のイメージから生まれた「翔」(2011)を展示します。 *ドイツ語で「飛翔」の意。


「LIXILギャラリー」ホームページ


過去の関連記事:

LIXILギャラリーで「西野康造展 Space Memory」を観た!

LIXILギャラリーで「酒井稚恵展 ほうき星、あらわる」を観た!
LIXILギャラリーで「磯野迪子展」、「渋谷英一展」を観た!
LIXILギャラリーで「藤井秀全展」、「毛塚友梨展」を観た!

LIXILギャラリーで「一ッ山チエ展」、「村上愛展」を観た!
LIXILギャラリーで「吉田夏奈展」、「都丸篤子展」を観た!
INAXギャラリーで「堂東由佳展」、「村田彩展」展を観た。」
INAXギャラリーで「桝本佳子」展、「今野朋子」展を観た。

INAXギャラリーで「加藤大介展―今は見える―」を観た!
INAXギャラリーで「ガレリア セラミカの夏 器・小さなオブジェ・道具展」を観た!
INAXギャラリーで「進藤環展―クロックポジション―」を観た!

INAXギャラリーで「西村伊央展」、「甲田千晴展」を観た!
INAXギャラリーで「三井美幸展」と「窪愛美展」を観た!
INAXギャラリーで「中山明日香展」、「松元久子展」を観た!
INAXギャラリーで「松井亜希子展」、「田中礼展」を観た!
INAXギャラリーで「英ゆう展」と「黒川徹展」を観た!
INAXギャラリーで「青木千絵展」と「高柳むつみ展」を観た!
INAXギャラリーで「若江漢字展」と「森庄平展」を観た!