INAXギャラリーで「若江漢字展」と「森庄平展」を観た! | とんとん・にっき

INAXギャラリーで「若江漢字展」と「森庄平展」を観た!

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INAXギャラリーで「若江漢字展」と「森庄平展」を観てきました。行ったのは先月の25日、ともに会期は終了しています。京橋のINAXへはタイルの見本を取りに行ったりして、以前はよく行きましたが、水回り商品に関しては新宿ショールームを利用することが多く、最近はほとんど行っていませんでした。隣のINAXブックギャラリーは通りすがりに利用してはいましたが。


ということで、久しぶりに訪れたらがらりと様相が変わっていました。1階から2階に上がる階段、そして2階のINAXギャラリーが、きれいになっていたということですが。TOTOの「ギャラリー間」はいつもチェックしているのですが、「INAXギャラリー」についてはほとんどノーチェックでした。プログラムを見ると、なかなか刺激的な催しが続いているようです。


開催していたのは「若江漢字展 ―都市の消息―」と、「―白磁の船 海の旅人― 森庄平展」でした。まったく対照的な作風でしたが、一方はこれまでインスタレーションが中心だったのが今回初めて絵画の展覧会を開いたというもの、もう一方は白磁のミニチュアの船がたくさん展示されており、白い船への思い入れが深い展覧会でした。


若江漢字展 ―都市の消息―


1944年 横須賀市生まれ、1963年 日本デザイン専門学校卒業。1975年 アムステルダム市立美術館の招待作家として滞在、ヴォルフスブルグ市立美術館の招待作家として滞在。1982-83年文化庁派遣芸術家在外研修員、西ドイツ ブッパタール。


「都市の消息」と名づけられたこのシリーズは、アクリル絵具で描かれ、グラフィックデザインのような、ポップとも言える、カラフルで端正な画面の6枚です。イスラエルとヒロシマ、ロンドンと北京、ローマとニューヨークの2点1セットで展示されます。聖櫃が浮かぶエルサレムの丘、キリコの絵のような原爆ドームとキノコ雲、若江漢字の作品にこれまでもよく出てきた黒点の浮かぶローマの町並み、いろいろなものが空から降ってくる摩天楼。すべて濃い灰色を背景に象徴的に浮かぶそれぞれのかたちは、若江漢字による世界情勢の謎解きのようです。加えて風雷雷神に襲われる崩壊しかかった米国のキャピタルヒル、ビラや書類、証券のようにも見える白い紙状のものが天空に舞うキャピタルヒル、また「楽園追放」と名づけられた、キリスト教のアダムとイブが楽園を追放される場面の作品も展示されます。これは、若江漢字が一貫してテーマとしてきた「近代とは何か」に対する、「楽園追放」から始まり「都市文明」で終結するストーリーを表します。(ホームページより)










―白磁の船 海の旅人― 森庄平展


森庄平は、1938年愛媛県松山市生まれ、明治大学卒業。1962~1995年(株)資生堂勤務。絵画、陶芸、大漁旗研究。「白磁の船」については、以下のように述べています。


人と海の共生を表す最も典型的な建造物=船には、他の乗り物にはない独特の雰囲気があります。それは、海の上であるが故の「旅情」であり「ロマン」であると思います。この魅力的でミステリアスな船たちを表現するには、知的でクールな透明感と限りなく優しい触感をもつ白磁しかないと考えました。そして、船に対する数々の想いを、それぞれの人々のイマジネイションに委ねようと、敢えて絵付けはせず白磁のままシンプルな具象造形としました。(ホームページより)







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