「さとりをひらいた犬/ほんとうの自分に出会う物語」無料公開を再開(月イチペースですいません)します。

 

みなさまに、謝らなければならないことが…

 

前回のさといぬの公開(1月23日)は第24回の内容でしたが、今回公開のする予定の23話を飛ばして公開してしまいました。

 

つまり1話先の内容を公開してしまったわけです。

 

話が飛んでいて混乱された方いらっしゃると思います。

 

申し訳ありませんでした。

 

それに気づいたのもついさっき(20日午後10時)ということで、やはり脳が機能停止状態だと、いろいろと起こりますね(笑)

 

ということで、気を取り直して23話です。

 

この次のお話として24話が来ます。

 

それも含めて、どんな話の展開だったのか忘れてしまった方は、こちらから。

 

第1章「旅の始まり」

第2章「三つの存在」

第3章「恐れ」

第4章「エゴ」(いまここ)

 

もう読んだ方も、そうでない方も、お楽しみいただければ嬉しいです。

 

最後まで一気読みしたくなったら、こちらから。

 

ではでは、はじまりはじまり。

 

 

㉓ウィルフレッドとサルバトール

 

 

緊張の糸がピーンと張りつめて一、二分ほども続いたころだろうか、

 

突然、真横からすっとんきょうに場違いな、ゆる~い声が響いた。

 

 

 

「あぁ~っ、ホントだぁ~!」

 

 

がくっと力が抜け、思わず声の聞こえた方向を振り向くと、小ギツネが目をまん丸にして立っていた。

 

そしてふたたび間の抜けた声を上げた。

 

 

「予言者さまの、言うとおりだ~!」

 

すると、小ギツネの頭の上に小さなネズミがチョロチョロと出てきた。

 

 

「あたりまえだ! 予言者さまが間違うはずないだろ!」

 

あっけに取られた僕たちがそのままふたりを見ていると、小キツネの頭に乗っているネズミが早口で言った。

 

 

「予言者さまがお前たちを連れてこいとおっしゃった。

 

今日のこの時間、ここに来ればけんかをしているふたりの痩せこけたみすぼらしい犬がいる。

 

ふたりともつれて来いとのことだ」

 

 

 

痩せこけたみすぼらしいは余計だ…

 

 

 

ネズミは僕たちを見て、早口で言った。

 

 

 

「おいらはウィルフレッド。ウィルと呼んでくれ。

 

コイツはキツネのサルバトールだ」

 

 

 

サルバトールと呼ばれた子ギツネは、音階がずれたようなのん気な声で、ゆったりと笑った。

 

「わ~い、サルって呼んでね~」

 

 

 

ウィルフレッドとサルバトールの登場ですっかり気勢をそがれてしまった僕たちは、

 

顔を見合わせ、ふぅ~と同時にため息をついた。

 

 

 

 

僕はガジョに言った。

 

 

 

「すまなかった。

 

ちょっと言い過ぎた。

 

でも、さっきのことは僕の本音だ」

 

 

 

 

ガジョはうつむきながら答えた。

 

 

 

 

「いや、いいんだ。

 

君の言いたいことも良く分かる。

 

いや、分かっているつもりだ」

 

 

 

 

「ガジョ、とりあえず、行こうよ。

 

これは行けって事だよ。

 

それに予言者って気になるだろう?」

 

 

 

すかさずウィルフレッドが訂正した。

 

 

「予言者さまだ!」

 

 

 

 

「分かった。私も行こう。私も予言者とやらに会ってみたい」

 

 

 

「だから、予言者さまだってば!」

 

 

僕とガジョは、サルバトールとその頭の上に乗ったウィルフレッドの後ろについて歩き始めた。

 

 

 

 

僕たちがウィルフレッドとサルバトールの後ろについて歩き始めてから、数時間たっただろうか、サルバトールがくるっと振り向いた。

 

すかさずウィルフレッドが早口で言った。

 

 

 

「今日はここで寝るよ。疲れたろ」

 

 

 

サルバトールが僕に向かってにっこりと笑いながら言った。

 

「君の後ろに牛みたいな石があるでしょ。そこを掘ってみて」

 

 

 

僕が言われたとおりに振り返ると、後ろに白と黒の入り混じった大きな石があった。

 

その石の下を掘るとイモがごろごろと出てきた。

 

 

 

「今日はこれを食べて寝ようね。明日には予言者さまのとこに着くからさ」

 

 

 

サルバトールはのん気そうにガジョに話しかけている。

 

 

 

「このおイモ、おいしぃ~ね! 

 

ほら、ここのところがすごく甘いんだよ~、

 

ほ~ら、ほらほら」

 

 

 

「ああ、まあ、そうだな」

 

 

 

 

「ほら、ここ、食べてもいいよ、やわらかいとこ。

 

おいし~んだから、甘いでしょ、ほらほら」

 

 

 

ガジョは少し困ったような表情をしながら、サルバトールに勧められたところを口にしていた。

 

 

 

「ね、おいしいでしょ、ほら、おいしいって言ってよ」

 

 

 

「ああ、おいしい…」

 

「でしょ、でしょ~!」

 

 

深刻なガジョとのんきなサルバトールのやりとりが面白おかしく、僕は思わず笑ってしまった。

 

 

 

 

イモを食べ、みんなその場で眠りについた。

 

 

 

㉔『預言者クーヨ登場!!』へ続く

 

最後まで一気読みしたい方は…

 

(お知らせ)

①オンラインサロン

仲間たちと一緒に、毎日楽しく、周波数を上げていきたい方はお越しください。

ブログやFacebookを超える関りです。

入会・退会自由です(1か月のしばりはありますが)

https://www.leela-salon.fants.jp/

 

②「メディテラス 〜マインドフルネス瞑想ガイド〜本要約カフェ」さんで、ご紹介頂きました。

メディテラスさんはマインドフルネスのチャンネルを展開されているチャンネルです。

 

今までのみなさまのご紹介も素晴らしかったですが、メディテラスさんのご紹介も、また個性的ですばらしいです。

 

動画の中でポイントとしてご紹介いただいているのは、

①自由とは何か

②いま、いかに不自由なのか

③そのなかで、どう生きるか

 

エゴの声を静め、ほんとうの自分の声に「気づいて」いく。

やさしく静かな語り口の中で、分かりやすくご解説頂きました。

さすがです。

 

 

 

 

③12月のリ-らの会で話したことをYouTubeにアップしました。

白内障で目がほとんど見えなくなった体験を通り抜けたことで、気づいたことを話しました。

 

④シンプリィライフさんが「僕は、死なない。」紹介動画を作ってくれました。

本当に良く、ご丁寧に作り込んでいただいています。

シンプリィライフさん、本当にありがとうございます。

 

 

 

⑤「さといぬ」、シンプリーライフさんに上げて頂いた動画(3本)です。

とても素晴らしい解説&動画です。

みなさまもぜひ、ご覧下さい。

シンプリーライフさん、ありがとうございます。

 

 

(1)旅立ち編(恐れの正体編)

(2)ガジョ編(エゴの牢獄編)

(3)本当の自分を生きる編

 

 

⑥本年度(2023年)の長野県菅平の「時空の杜」での僕のリトリートは、僕の都合により全て「中止」となりましたので、ご注意くださいね。

 

⑦オススメのお水やお茶など

よくご質問いただくので、以前書いた記事をリンクしておきます。

おすすめのお茶や飲み物など

サプリなど

オススメの本①(読むと元気になる)

おススメの本②(劇的寛解事例)

おススメ本③(生還者たちの体験記)

おススメ本④(食事関連)

 

⑧YouTube

 

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