怪談サークル とうもろこしの会 -353ページ目

流行

 

マジで僕の波が来てる。

去年から僕が「そろそろ小人が来るネ」と言っていたら、芸能人たちが小さいオジさんについて騒ぎ出したのは周知の事実である。そしてまた、先週に僕がUFO関連のイベントをやったら、その途端にこの騒ぎだよ。UFOね、撮影されたね、押尾んとこの学さんがバッチリ写してブログにアップしてるね。ちゃんと手ブレしてるとこもUFO写真のキモの一つを押さえててバッチグーなんだけれども、まあ押尾クンも色々大変な時期、僕のフォロワーとして再ブレイク狙ってるっぽいね。イベント自体には7人しか客が来なかったのに、どれだけ静かな影響力を及ぼしてるんだ、吉田は。もうこれから吉田、大物っぽく自分のこと自分の苗字で呼ぶよ。いやマジな話、芸能界の大物プランナーか、電通オカルト課の敏腕仕掛け人が吉田の動向を常にチェックしてるとしか思えない。もしくは秋元康が。確かに、僕が行くところ行くところ太ってメガネかけた生き物が電線を伝って付いてきてるような気もしてたんだけど、あれか。頭痛がひどい時に限って気配がするから嫌になっちゃうんだよ。っていうか、あれ、秋元康のくせにハクビシンみたいに素早くてさー、そこだー!って思いっきり石を投げつけてもサッていなくなるもんだから、街頭パトロールのオジさん達に呼び止められそうになっちゃったりして。全く、吉田大迷惑だよ。家に帰った時だって「いるのは分かってるんだぞ!」って叫んでから電気つけるようにしてるし。明るくなった途端に姿を消すんだけどもね。それでも、ほのかに残る秋元臭はゴマかせませんよ。OHMYコンブの手巻きヨーグルト寿司みたいな食べ物を冒涜した匂いが部屋の押入れから漂ってくるから秋元がいた事実は確定的に絶対なんですよ。決して去年の夏に海パンをビニール袋にいれたまま洗い忘れてたせいではないんですよ。

そんな与太ごとはいいとして話を戻すと、いやあ、ここまで僕の一挙手一投足に注目されると不用意な発言も出来ないね。試しに「これから落雁がくる!」とか言い出したら流行っちゃうかもしんないでしょ?あのどんなにどこをどうしようが絶対に美味しくなりようのない固まりを皆モハモハ食うんでしょ?口の中の水分を吸い取られすぎて死ぬ事故とかが起きて規制がかかったり?さすがにソレは悪いから「今年はオデンをご飯のおかずにするのが流行る!」くらいの難易度にしてあげるよ。玉子・ガンモ辺りはいいんだけど、チクワブくらいからキツくなってくるんだよねえ。

 

 

ドキュメント漫画喫茶3

また例によって、いつものマンガ喫茶に出向くと、実況さんの様子がいつもと違っていた。

実況さんとは、僕がよく行くマン喫のオープン席にいるネットゲーマーで、自らのプレイの様子をマッシブな声音で実況してくれるサービス精神溢れるお兄さんだ。僕はネットゲームをやらないのでよく判らないのだが、強敵を倒したか貴重なアイテムを入手したかの時には、実況中継からケツメイシの桜なんちゃらいう歌を大声で唄うモーションに切り替わるので(ああ、パチンコでいう確変モードに突入したんだな)と、すぐ分かる。そんな実況さんだが、今回は様子がおかしかった。 いつもは淡々とありのままのプレイを実況している彼なのに、「はあ!?これ、はあ!?なんなん!おいちょ、ふざけ!」ノイズのように黒い感情が入りまくっているのが傍から見てとれる。「っだよこれよお!!」そんな叫びとともに机を蹴りつける実況さん。その勢いで、ちょっとだけキャスター付の椅子が実況さんごと後ろにツーっと動く。その時、オープン席スペースには彼と僕しかいなかった。目を血走らせたまま実況さんが、いつも着ている釣り師かってくらいポケットの多いジャケットの、そのポケットの一つに手をつっこむ。ナイフだ!バタフライナイフを出す気だ!嫌な汗がブワっと吹き出す。僕は椅子に座ったまま体を緊張させ、いつでも実況さんの顎先を平手で打ちぬく覚悟を固めた。グラップラー刃牙の中で「平手で顎を素早く打てば脳ミソが揺れる」とかなんとか言ってたのを思い出したのだ。すると実況さんは、ポケットから白いケースを出して手の平の上で叩き出した。フリスクだ。そのまま5粒ほどをバリゴリ噛み砕き、またパソコンのモニターに向かう実況さん。フリスク、シェプンジュアッ。

ゾンビとインディ

 


ツタヤが半額だったので、ちょっとだけDVDを借りた。

 


最近、ゾンビをあまりにも観ていないという批判をアチコチから受けたので、仕方なく最近のを一本くらいは観てやることにした。『ハウス・オブ・ザ・デッド』だ。心底下らなかった。同名ゲームから移植した映画なのだが、心底下らなかった。昔、イベントの前にテンション上げるため、よく副会長と歌舞伎長のゲーセンでこれをやっていた思い出があったので観たのだが、心底下らなかった。だいたい元のゲーム自体、ストーリーがキチンとある訳ではなく、ただ端から現れてくるゾンビを撃ち続けていくだけのものなのだから、映画化には無理があって当然だろう。時々サブリミナルで本物のゲーム映像が差し挟まれたりして、懐かしいとともに意味が分からない。それにゾンビがまた、走るわ、頭以外を撃っても倒せるわ、ボスゾンビは精神も人間のままだわ、違和感ありまくりなのだ。本物のゾンビである斉藤ゾンビさんという知り合いがいるが、非常に穏健な彼でも「僕ちょっとああいうゾンビはあんまり……」と口を濁すだろう。ツタヤの隣には“2”もあったのだが、何で続編が出たのか意味が分からない。本当に勘弁して欲しい。気になって“2”も観なくてはいけないではないか。絶対に心底下らないけど。

 


あと、『レイダース失われたアーク』も始めて観た。これもオカルトサークル活動をしているくせに、観てなかった。というか、そもそもインディジョーンズの映画だったという事すら知らなかったのだ。なぜかハイランダー(これも観てない)とごっちゃになってた。しかもこの前、ユダヤの三種の神器とかオーパーツとかについて色々と語っていたのに。その時の僕は知ったかぶりというか知らないことを黙って話を合わせていたのだった。一緒に喋ってた人にとっては怒っていいレベルかもしれない。まあ、SFやミステリなどと違って、知識がなくても責められないところが、オカルト関係の人と付き合うメリットだろう。肝心の内容だが、全体としてはまあまあ面白いけど、どうなんだろうな。観てる間ずっと「インディ、差別しすぎ」といった感想が頭に浮かび続けた。このインディアナジョーンズ、普通に現地の人の宝物を奪い去ろうとしたり、古墳を破壊しつくそうとしたりに一切の疑問を持たない超欧米文化史上主義者だ。あとインディが意外と強くない、と言うか何もしない。文字通り、目をつぶっている間に事件が解決してしって、ちょっと拍子抜けしてしまった。どうなんだろう。クライマックスのあれ、女の顔しているのは何で?とNURのナガさんに聞いたら「あれはパンドラの箱ってことなんじゃない?」とのこと。なるほど。