怪談サークル とうもろこしの会 -309ページ目

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最近よくある400mlのコーヒー、缶とペットボトルの合いの子みたいなやつ、蓋を開ける時に絶対にこぼれるのは何でだ。ワンカップ大関も開ける時に絶対こぼれるけど、それは機構的になんとなく分かる。たっぷり目に日本酒が入ってるのに、プルトップが固いからだ。でも400mlコーヒーの場合、蓋の内側のらせんになってる部分、あの溝にべっとり溜まってるのが不思議でしょうがない。どういう仕組みであそこにコーヒーが潜り込むんだ?開けるたび数滴こぼれるんだよ。ウザい。「振らずに傾けないでお開けください。」なんて注意書きしてあるってことは、メーカー側も気付いているようだ。なんとかしろ。あとワンカップ大関もこぼれないようになんとか工夫しろ。


いわもとQ・恵み屋

青山から溜池山王までふらふら歩く。
途中で、「いわもとQ」赤坂店を発見。
歌舞伎町・赤坂・麹町の三軒しかない立ち食いそば屋チェーン。
立ち食い平均価格のもりかけ280円でありながら、
そばの質が良いため、最近かなりの評価を受けているよう。
入る。
やっぱり、そばが美味しい。
僕は立ち食いそばは
かけ・かき揚げで食べるのが好きなのだが
ここに関しては、もりか冷やで食べるのが良い感じ。
厨房を見ると、歌舞伎町店と同じように、
機械式そば打ちで製麺機から直で茹で釜に落とすシステムのようだ。
これが安さの秘訣だろう。
立ち食いならではの回転率を利用して、打ちたて茹でたてを提供する。
立ち食いそば=茹でおきという概念を
立ち食いそばという形態によって打ち崩す
コロンブスの卵的システムではないだろうか。
僕はそばを打った経験がないのでよく分からないが、
おそらく手打ちと機械打ちで味に格段の差が出るとは思えない。
むしろ切り口や幅が揃うメリットがあるのは機械打ちの方だろう。
手打ちは、職人の微妙な個性を伝えられるとか、
その日の気候に合わせられるとかのメリットかな?
そこらへんはよく知らないが。

いわもとQを評価する人の大方の感想は
「280円で普通の座るそば屋と同じくらいの味だ!」
なのであって、
決して
「そば屋の名店と肩を並べる味を出してる!」
ではないのだから
この機械打ち→茹で釜ポッチャン方式が、一番の正解なのだろう。
味と値段のバランス、
そのコストパフォーマンスの良し悪しは、
立ち食いそば屋の評価のかなりの部分を占める。
有名店なら1000円近いラーメン業界との、そこが価値観の大きな違いだろう。
いわもとQの営業努力は、高評価を得られて然るべきである。

ただ、いわもとQの評判が高まる中で
同じ機械打ち→茹で釜ポッチャン方式の立ち食いそば屋として
「恵み屋」の存在も忘れてはならないだろう。
こちらはなんと十割そば。
しかも更科十割と更科7:一番粉3のメニューを選べる。
更科十割の立ち食いそばって。
普通もり500円と、値段はいわもとQより高いが
ボリュームに関しては1.5倍ほど多く、
座るそば屋の大盛り以上はあるので
コストパフォーマンス的には決して負けていない。
僕は京橋にある本店に行ったことは無いのだが
数年前にあった虎ノ門店には何回か足を運んだ。
現在、虎ノ門店は閉店しており
いわもとQと違ってチェーン展開は頓挫している状態のようだ。
(いわもとQもやっと3店目を赤坂に出せたくらいだが)
その原因として僕が考えるに
少し本格的すぎたきらいがあった。
更科十割は美味しいことには美味しいのだが
ちょっと舌ざわりも歯ざわりもキツいというか、蕎麦蕎麦し過ぎというか
立ちながら食うと落ち着かないのだ。
昼間から酒を飲んでゆっくりソバをすするという
座るそば屋ならではの楽しみ方に適したもののように思えた。
恵み屋もその辺りは自覚していたのか
夜には立ち飲みできる居酒屋としても経営していたのだが
そっちはそっちで隣に「BAR東京」という
港区・中央区で強いオシャレ居酒屋があり
新橋まで足を伸ばせば立ち飲み屋の老舗は幾つもあるため
立地的な条件から撤退を余儀なくされた形になった。
そう、僕は推察している。
それに比べて京橋本店は、ほぼ銀座という立地なので
そのリーズナブル感は周辺住民にとって破格のものだろう。
ただ、かつての虎ノ門店に関しては
いわもとQに比べると気安さがなく
飲める蕎麦屋としては使い勝手が悪い。
乱暴な言い方をすれば、立ち食いそば屋としては
中途半端な営業形態だったのかもしれない。

もちろん、純粋な味や値段それ自体は文句のつけようもなく
立ち食いでありながら更科十割を出すという挑戦的な姿勢が
賞賛に値するものであることは言うまでも無い。
いわもとQが広くもてはやされる今こそ
機械打ち→茹で釜ポッチャン方式の報われなかった鬼子として
恵み屋虎ノ門店を、我々は深く記憶に留めるべきなのだ。

さて、いわもとQ・恵み屋に関して、最後に知りたいことがある。
両店に共通する機械打ち→茹で釜ポッチャン方式
これはどちらが先に始めたものなのだろう?
僕としては恵み屋京橋本店の方が早いのでは、と思っているのだが。
それとも、両店とは全く別のところで
長年この方式を採用している立ち食いそば屋が存在する
あるいは、かつて存在したのだろうか?
調査をしたくても
恵み屋ホームページは簡単な紹介が1ページあるだけで
いわもとQなどホームページ自体が存在しない上に
ウィキペディアも立ち食いそばに関してはほとんど記述がないので
全く情報が集まらないというか
本当にみんな、立ち食いそばが好きじゃないんだな。
誰が注目するっていうんだよ、立ち食いそばなんて。
平日の昼からこんなに長い文章を書いて、
僕はなにをやっているんだろう。
「いわもとQが広くもてはやされる今こそ」ってなんだよ。
僕の周りで知ってる人なんて一人もいないよ。
なに熱くなってるんだよ。
恥ずかしい。

でもいいんだよ!
エッジな僕たちだけで、ひっそり立ち食いそばを楽しもうぜ!
とりあえず、械打ち→茹で釜ポッチャン方式の元祖を知ってる人!
僕に連絡を下さい!
友達になりましょう!
「そば湯が電気ポッドに入ってるの、どう思う?」
「店員が外人さんだと、“かけ”と“もり”の違いが伝わらないよねー」
「小諸そばって言うほど各店の味の違いあるか?」
「そば吉と吉そばって仲悪いの?」
みたいなことを夜を徹して語り合いましょう!

立ち食いそばサークルとうもろこしの会への連絡先はこちらです。
tomorokosi@fpok.com


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表参道の青山通り沿いが犬天国になっていて嫌だ。
飼い主が縄をつけないで散歩しまくっている。246をドッグランと勘違いしているのではないだろうか。
やはり土地柄か高そうな犬も多く、中には、体がやけにシュっとした猟犬っぽいのや、ツキノワグマくらいのデカさの大型犬もいるので、けっこう怖い。そんなのが道の真ん中を歩いてれば、こっちが端っこに寄らざるをえない。屈辱。別に犬を差別する気はないし、人間至上主義者でもないのだけど、やっぱり犬にヘコヘコして道を譲るというのは気に食わない。
一度、ゴールデンレトリバーに対して「俺は絶対に道を譲らんぞ!俺は人間様だ!」と真正面からチキンレースをしてみたが、負けた。
綱吉の時代が再来したみたいですよ。