2000.10.27 マルセイユ
久しぶりにゆっくりとシャワーをあびてくつろぎながらの朝。10時前にチェックアウトし、今日はフランスへ向けて出発、ひたすら列車にのる移動デー。なので朝はせっかくのホテルなのでかなりくつろぐことにした。このホテル近くまでRenfeが通っておりメトロを使わなくても大きな駅まで出ることができて便利。大荷物でメトロっていうのがなんとなく怖かったのでこの立地条件は本当によかった。駅では切手を購入してせっせとエアメールを書きながらマクドナルドで朝食。10時20分の列車でスペインを脱出する。
ひたすら列車にのるのでゆっくり骨休めとなった一日。まずはフランスとの国境まで行く。乗車した列車ではフィラゲスでたくさんのひとがおりたので車内はがらがらでかなりくつろげるのがうれしい。ここらあたりからモンペリエ手前までの車窓が素敵だった。まずフィラゲスからジェノバあたりまでアンダルシアの風景に少し緑をたしたかんじのもの。セルベールには予定より10分遅れで到着。ここはもうフランスかっと思うヒマもなくとにかくすぐに列車を乗り換える。たまたま座った席が2等席で私が持っているパスだと一等席のものなんだけどたまにはセカンドクラスもいいかな、なんて思っていたらものすごく途中からこんできて窮屈な思いをすることに。でも横に座ってきた子供がものすごくかわいらしくって前に乗り込んできたお兄さんもおしゃれで素敵、ああフランスにやってきたんだなってこんなところからしみじみと思ったりして。途中ハレボーンあたりから湿地帯らしくってなんと車窓から野生のフラミンゴを見た!ここから少しはずれたところにカマルグというフラミンゴで有名な街があるってきいていたけど車窓から見られるとは思っていなかったのでかなり感動した。でも横の子供も全然感動していなくって「あ、鳥だ。」程度の反応、地元の人にとってはめずらしくないのかな。それ以外にもいろんなめずらしい動物(名前はわからない)を見かけた。ひたすら車窓を眺めて次ぎは何がくるかなっていうノリでわくわくしながら過ごす。のどかな風景で列車と海の間が崖ひとつっというあたりで家族ハイキングを見かけたりした、素敵すぎる。しばらく走った後、モンペリエに到着。名前は聞いたことのある都市なだけあってたくさんの人がおりた。ここからマルセイユまでは1時間30分。ここからは雄大な自然といった風景はなく、おなかがすいてきたので車内販売でサンドイッチを購入、たっ高い。でも列車の中で購入できるっていうのは便利だと自分に言い聞かせる。途中から左手に白い岩肌の山々が見えてきた。快晴の青空とマッチしてキレイ。スペインの旅を終えてこれから少し南フランスを満喫する予定、海が広がっている風景で南にやってきたなあという実感がわいてきた。
マルセイユに到着したのは夕方の5時。とりあえず近郊都市への列車時刻表を手に入れてユースホステルへ予約の電話でも入れようかと思ったら、なんとコインの使える公衆電話がない。インフォメーションはすごい人で、ユースまではメトロで行かないといけないという不便さ。こうなったら駅周辺の宿をさがすことにする。駅を出ておりる階段は大階段で白くて港町らしいもの。ところがなぜかけっこうアラブ系の人がうようよたむろしていて「じゃぱにーず?」なんてへらへらと声をかけられる、それだけのことでもなんとなく怖い。マルセイユの第一印象はかなり悪いものとなった。ただ階段を下りて大通りを歩くと宿がたくさんならんでおりなんとかなりそう。5分ほど歩いたところに安そうなホテルがあったのでさっそくアタック。階段からしてかなりきたないけど荷物を下ろしたいのでここに決める。駅から近くって170Fとは魅力的。
適当に身支度をしてくつろいだ後は港へ向かう。とりあえずおなかがすいた。せっかくマルセイユにきたからにはブイヤベースを味わいたい。港まちの通りに面したところでいかにも観光客むけといった雰囲気のお店があった。どうかなあって思ったけど疲れていたので入る。私が入店したあとすぐに別の日本人女性が入ってきて目が合う、せっかくなのでご一緒する。某自動車メーカーのデザインを仕事にしていたという方でお仕事のことなんかをいろいろ聞いたりしてすごす。ユースホステルに泊まっていたけど、遠いのがたまにキズだと。ユースホステルって往々にして町はずれにあるのがほんとに残念、安いから仕方ないんだろうけど。ちなみに夕食に出されたブイヤベースというのは思ったほどのお味ではなかった。まあ、私好みではないというかんじ。ただあったかいスープを飲めるっていうのが疲れた身体にすごくいい。又、パンに「うに」風のジャムをつけて食べたけど、これがかなりおいしい。
【本日の旅の費用】
朝ご飯 195Pt
切手 775Pt
サンドイッチ 37F
ホテル 170F
夜ごはん 80F
バナナ 5F
トータル 970Pt + 292F(4339円)
2000.10.26 バルセロナ
夜行でバルセロナに到着すると地下のホームにつく。ただでさえ「バルセロナは気をつけたほうがいいよ~」と旅で出会った人々によくいわれたので、地下の薄暗いホームはかぎりなく怖い印象。ただターミナルに上がると大きい駅でインフォメーションもあり、こぎれいな雰囲気。駅では時刻表だけチェックしてさっさとホテルへ向かう。JTBさまさま、あらかじめ予約を入れてもらっているのでらくちん。怖いといううわさのメトロもたくさんの人の中、特になんということもない。ホテルはメトロ駅出てすぐのいい立地条件。夜行列車だったので昨夜はシャワーを浴びていないのでとりあえずチェックイン後は部屋でくつろぐ。大好きなクロワッサンを食べてほっと休憩。
のんびりしたところで街へ繰り出す。まずはホテルを出てすぐの目抜き通り、グラシア通りに行く。その角にあるカサ・アマリエールへ。ここは建築家ガウディの設計した建物がたくさんあるところ。前々から興味のあったガウディ、この人のデザインしたものをいろいろ見るっていうのが今日のテーマ。インフォメーションにてそのガウディ関係のモニュメントへ半額で入場できるというオトクチケットがあって購入。スタッフの方が親切であれやこれやと場所を教えてくれたりして助かる。
横の建物は「カサ・パトリョ」。あいにく中に現在人が普通に住んでいるみたいで中に入れないけれども屋根がとってもかわいくっていいな。ここからカタルーニャ広場まで歩いて5分くらい。ここからは結構人がたむろしていた。そのままランブラス通りを行く、真ん中が歩行者天国になっていて歩きやすい。まわりは露店がいっぱいで時折ひやかしながらぶらぶら。ベレン教会を横にサンジョセフ市場へ。考えてみればスペインで市場に来たことがなかった。子豚やとり、チーズがたくさん。せっかく来たのでフルーツを購入。この市場もガウディデザインのものらしく市場を出入りする人でたくさんにぎわっている中いろいろと写真をとる。この通りには彼がデザインしたというカフェやレストランがちらほら。ただ、普通の通りにぽつぽつ、とあるのでかなり他の建物とミスマッチして目立っていた。
しばらくいくと日本語案内所があるのでのぞく。次に旅する予定の南フランスやイタリアあたりのなにかいいネタがあればいいなって思いつつ入るけど、スペイン国内のことならなんでも・・・という日本人男性がボランティアでやっているという観光案内所。けど今の私にとってはスペインの旅は終わりにさしかかっているのでこれといってめぼしい情報は何も得られず。ただこれからイタリアに行くのなら、と地図をくれた。実は地図コレクターの私、ものすごくうれしかった。バルセロナに在住している方で、ここは危険だってよく言われるでしょうけど「路地に入らなければ大丈夫」と心強い言葉をいただいた、でも本当にそう思う。
この後、グエル邸へ。ここはツアーで見学することができ、なんとユネスコ文化遺産に指定されているところ、ただの家なのに。写真撮影禁止という敷居の高い観光スポット。ガイドさんの解説で中を回っていく。サロン中央が吹き抜けになっており、上の丸い円からほのかに光が入るようになっていてきれい。まわりの調度品もおしゃれで住んでみたい場所。グエル邸を満喫した後はカテドラルへ向かう。いったんランブラス通りへ出て、横道に入る。細い道だけどけっこう観光客が行き来していてにぎやか。カテドラルまでの途中はゴシック地区と呼ばれており、古い街並みが続く。ぶらぶらしていてあきないところ。大聖堂は正面から見ると普通の教会。ただ中が味のあるところで、ひとことでいうなら「シンプル」。他のよくある教会と違って、ごてごてしていない。ステンドグラスが素敵で祭壇にはマリアの木像、素朴だ。地下から上がる階段正面にちょうどコロがあり(聖歌隊の席)が見え、その奥に入り口部分にあたるが見える。この眺めがグッド。ただひとつ気にいらなかったのが人が多いこと。もちろん私自身も観光客なんだけど、ざわざわしすぎだ。子連れのファミリーもたくさんいたけれど教会内で遊ばせるのはやめよう、と言いたかったけどスペイン語どころか英語も満足でないのでもちろん何も言えず・・・。
さて前は広場になっていてヨーロッパおなじみの大道芸人がちらほら。この少し横にコロンブスが歩いたという「王の広場」。ただ階段がるというだけのところでコレといったものでもなかったけど、ちょっとひとやすみ。それから表の通りへ出てカタルーニャ音楽堂まで7分ほど歩く。到着したとき、ちょうど10分後に英語ツアーがあるというので入ることにした。所要時間1時間のツアーで最初の25分ほどは延々ビデオを見させられる。英語のビデオではっきりいってかなり眠い。今となってはどんな内容だったかまったく記憶なし。それからやっとお待ちかねの音楽堂ないへ。客席に座ると上のステンドグラスがたまらなくキレイ。不思議と真ん中がにょきっとまるで水滴がおちそうなようにでていて素敵なデザイン、周りをかこっている水色がきれい。ここで同じ見学ツアーの外人さんたちがあれやこれやとガイドに質問しだした。最初は私も熱心に聞いていたんだけどどうでもいいようなことをあれこれ聞いているので、だんだん早く終わって~というモードになってきた。
さて、ここからは歩いて5分でメトロ駅。そして本日のビッグイベント、サグラナダファミリアへ。教会前についたときは感動してしまい、思わず日本にいる家族へ電話してしまった。「今サグラナダファミリアの前にいるんだよ~」というとうらやましいという返事だった。それから入場。上まで階段で上ってみる。ずばり、しんどい。上からはバルセロナの街が一望できるけれども、高いところが苦手な私としては二度と行きたくないと思ってしまった。しかも階段はせまくてのぼりにくいしすごい人だし、おりたころにはくたくた。やっぱり外から眺めるのが一番。まだまだ工事中で、その工事現場なんかを熱心に見入っている学生らしき人を何人も見かけた。ここはアートの殿堂なのね、なんて思った。でも、工事中のクレーンがなぜか妙にさまになってみえたりして不思議。
ここからグエル公園へメトロで行く、らくちん。駅から歩くこと20分、なんと途中道に迷う。標識を頼りに行くもなんと標識が間違っている。何人もの人がおかしいなあってかんじでうろうろしていて観光地なんだからもっと正確に、と思った。スペインでは何度もこういう経験したな、なんてふと思う。坂をけっこうのぼってたどりついた公園なだけあってバルセロナの街を見渡せる。さっきのぼったサグラナダファミリアも見えて感動。もちろんここもガウディデザインで、公園内にはガウディが住んでいたという家まであって入る。イスやシャンデリアがおしゃれなところだった。公園は不思議なかんじ、というのも不思議なオブジェがちらほらとある。タイルがきれいでいつかまねして庭のどこかに取り入れてみたいと思う。しばし、休憩。
ここから市街に戻って最後に訪れたのはカサ・ミラ。アパートの中を見学して屋上にのぼったころは夕暮れできれい。この後スペイン最後の晩餐はなぜか中華料理となった、どうしても無性になべたくなったので。
【本日の旅の費用】
ホテル 5000Pt
夜ごはん 1150Pt
サグラナダファミリア 400Pt
メトロ(×4) 600Pt
おかし 200Pt
はがき 300Pt
電話 100Pt
観光チケット 600Pt
トータル 7750Pt(4340円)
2000.10.25 マドリッド
夜行列車で同室のおばさんはあまり眠れなかったよう。「ものすごく列車揺れたね」なんて言われたけど、私は朝までよく眠れた。けっこうこの揺れは大丈夫。7じ45分くらいにマドリッド到着。まだ少し外は暗い。そんなわけでメトロは少し怖い気がしてRenfeでアトーチャ駅へ移動する。ここは治安が悪いといわれるマドリッド、気をひきしめなくては。朝ご飯は同室だったおばちゃんがくれたパンがあるしOK。アトーチャ駅で荷物をおろして時刻表をチェックしていざ町歩き開始。時計をみると8時半、もう外は明るい。
まずはメトロでソルまで行く。でもまだまだスペイン時間でいくと早朝なので人通りは少ない。なんだか気をひきしめてむきむき歩く。マヨール広場でぶらぶら、がらーんと人気がなくってさみしい。とりあえず記念撮影。それから一路王宮へ。20分くらいのところでけっこう近い。ところで、王宮は9時半からオープンするのでとりあえず近くにあるJTBプラザへ行く。スペイン広場あたりは治安が悪いと聞いていたので道路脇のビジネスマンが行き来しているところを使う。マドリッドタワー11Fのプラザ、カードを見せてバルセロナの宿を手配する。高いと思いきや5000Ptsという思ったより手頃な値段のホテルをおさえてくれたので満足。それからいろいろと街のことを質問、もちろん日本人スタッフが丁寧に対応してくれる。JTBカードを持っているととりあえず無料で利用できるのがうれしい。日本語の本がたくさんおいてあったので欲しいって思ったけど売っていないというのが残念。私の大好きなゴディバのチョコをもらって大満足。
宿の手配ができたところで安心して観光にいそしむ。まずはティッセン・ボルミネッサ美術館を目指す。まずはグランビア通りを歩く。スペインいちの大通りらしいけどミナミに比べると小さい気がする。ちらっと寄った三越に行くと日本人スタッフがたくさんいてびっくり。こちらでよく見かける本やビデオなどの大型店Fnacへ行く。なんだかじっくりと小説がよみたい、もちろん日本語で。でもこちらでも日本語で書かれた本は売ってなくって残念。でもいろんなジャンルの本がいろいろあって見ているだけで楽しい。それから急に本屋めぐりをはじめてしまった。通りをぶらぶら歩きながら本屋さんがあったらおじゃまする。ジャンルごとの専門ショップ的な本屋さんがたくさんでおもしろい。たとえばDIYばかりのだとか旅行関係のものだとか。雑誌のたぐいをおいているようなお店は少なかった。きっとそういうのはキオスクなどで取り扱っているんだろう。そんなこんなで15分くらいで着くところがかなり時間がかかってしまった。
美術館は3階建てで、宗教画とモダンアートがメイン。私の好きなシャガールあたりは全然なくって残念。有名どころではゴッホの絵が数点。1時間半くらいでさっと見て終わり。それからソル広場を目指す。この町は気のせいか広場が多い。そしてただ広いだけで特に休憩したり、なんて人がいるわけでもないので不思議。やっぱりここは治安が悪いのかしら、なんて思ってしまう。それから王宮へ向かう。ガイドつきで見学することもできるけど、どうせよくわからない説明だろうからガイドさんなしで入場。好きなだけ自分のペースでまわれるのがいい。ここのギフトショップで本日の念願の日本語の本を発見、と思ったらスペインの旅ガイド。せっかくだけどガイドブックじゃなくって小説が読みたいんだ、と思いやめておく。ちなみに宮殿自体はこじんまり。この国はやっぱりタペストリーが多いんだと思った。他の国のものより豪華さにはかけるがゴヤの絵があるあたりはさすが。それとスモーキングルーム、なんてのもあって笑う。今も昔も所かまわず喫煙者って肩身がせまいのか、それとも社交場なのか。結構東洋風のインテリアもあり興味深い。1時間くらい散策、となりに薬物博物館もある。王宮礼拝堂の絵が印象的。王宮前の広場からは公園を見下ろせるがベルサイユほど絶景な眺めでもない。
ここからオペラ座を通り再度グランビアへ。周辺をぶらぶら、ときおり本屋ウォッチングをしながらの街歩き。途中おなかがすいたので近くのレストランで食事。久しぶりに紅茶をのんですっきり。最後にソフィア王妃センターへ行く。ここでの一番の目的はピカソの「ゲルニカ」を鑑賞すること。旅の途中で知り合ったかたのおすすめ。現代アートが軸になっていて、最初の方はよくわからんなあ、と思っていたらどうも特別展だった。メインの方はさすが、私にはよくわからない現代アートなんだろうけど楽しめた。もちろんスペイン人のアーティストのものがメイン。ピカソ・ミロなど、あと気にいったアーティストの名前などをチェックしたり。夜になったのでアトーチャ駅へ、美術館からはすぐの距離。これから夜行列車に乗ってバルセロナへ向かう。列車の出発時刻まで駅で時間をつぶす。手紙を書いたり荷物を整理したり。でも、さすがに最近朝晩は冷え込むようになってきた。
【本日の旅の費用】
夜行 3200Pt
ランチ 1150Pt
メトロ 205Pt
美術館 400Pt
王宮 900Pt
本 1250Pt
ソフィア王妃センター 500Pt
切手 1550Pt
カフェ 190Pt
サンドイッチ 190Pt
ロッカー 400Pt
トータル 9935Pt(5564円)
