2000.11.2 ローマ
今日はすっかり意気投合したイタリア人ルームメイト、サラと一緒にバチカンへ行く。朝ご飯を宿でめいいぱっい食べた後いざ出発。8時45分に宿を出てメトロでバチカン近くまで。サラは田舎育ちで地下鉄に今まであまりのったことがないという18才。ローマ滞在二日目の私の方が地下鉄の勝手がわかるという有様で、たっ頼りない。
到着したバチカン、やはりバチカン博物館にまずは入りたい。ところで朝いちに到着したつもりでも結構並んでいて20分くらい待った。なかはとにかくもりだくさん、教科書なんかで見たことのあるものがずらり。前半の彫刻群にはあまり興味なくざっと見る程度、印象に残ったのはミイラくらい。ラファエロの間というフレスコ画があり、そこらあたりから楽しくなってきた。「アテネの学生」の前ではこれがあの有名なっという気持ちになる。一緒のサラはそんなものにまったく興味なしで、「これってそんなに有名?」と逆に聞いてきたのでイタリアと日本じゃ有名絵画って違うものなのかしらと思う。ここあたりはすごい人で人混みに少し疲れた。次にあるミケランジェロによるシスティーナ礼拝堂には入った瞬間感動、異教徒の東洋人であるにもかかわらず。とにかく大きい、天井から横いっぱい全てミケランジェロワールド。私はアダムが指をのばしている、部分がすき。この部屋に入ると絶対に悪いことはできないな、心が洗われるってこういうことを言うんだと思う。ただ、日本語で「写真撮影は禁止・・・」などのアナウンスが入ってがっかり。その後、現代美術での宗教画が展示されていて、私好み。モダンな宗教画といった具合でじっくりみていてあきない。キリスト教というひとつのテーマに対していろんなアーティストがマイワールドで絵を仕上げていく、その作業を行う作り手も楽しいだろうけどその作品を見るのも楽しい。芸術っていいわ。
バチカン博物館を出た後はサンピエトロ大聖堂へ。世界一の教会だけあって熱心な信者と観光客でごったがえしている。天井がまず目にとびこんできてキレイだなって言うのが第一印象。入り口すぐにミケランジェロのピエタ像があり人だかりですぐにわかった。サラはカトリック教徒で12時すぎから始まるミサに一緒に出ようと言う。まずはいきなり歌がはじまり、その歌に併せて神父様が入場。説教が始まり。途中「アーメン」を繰り返しみんなで言ったりとか、ひざまずいたり。私はとにかく周りの人にあわせてちょっとおどおど。最後に参列したまわりのひととニッコリしながら握手をしあう。これは、今日ここに集まったみんなから仲良く平和に・・・、という意味らしい。なんかじーんときてしまった。そう、みんな仲良くすれば世の中平和なんだ、なんてしみじみ思う。でもこの宗教が原因で争いごとがたくさん起こってるというのが非常に残念。ちなみにサラはこの2000年という節目の年にサンピエトロ大聖堂のミサに参加するというのがひとつの目標だったみたいで、そんな瞬間に立ち会わせてもらえたというのがちょっとうれしかった。そして、私の人生初めて参加したというミサが世界中の信者さんのあこがれの聖地サンピエトロ大聖堂だということになんだか申し訳ない気分にもなる。
さて、出口を出るとすごい人。何かと思ったらクーポラに登るための列、高いところに登って街を見渡すというのは私の好きなことのひとつなので行列にしぶしぶ並ぶ。サラは他に行きたいところがあるというので3時に待ち合わせをして一端お別れ。20分くらい並んでいるとエレベーターで順番に上まで上がる。一番上のクーポラへはさらに階段で上らないといけない。太った人がしんどそうにしていた。上からみる景色はすばらしい。バチカン広場が一望できる。裏にバチカン市国が広がっており、広場とはうってかわって人気のない整備された緑がきれいなエリアで非常に美しい。エレベーターで登ったところには郵便ポストがありきれいな切手もあるのでさっそくエアメールをせっせとつづる。涼しい風がふくなか休憩がてら座り込んではがき書き、気分がいい。ひととおり手配をすませて、下のエレベーターにのってついた先は教会のなかでびっくりした。
待ち合わせ広場で無事にサラと会って、街をぶらぶら散歩。まずはサンタ・アンジェロ城。エンジェルという名の通り、上に天使の像があり前の橋にも天使の彫刻があったりとエンジェルづくし。ここからナボーナ広場を目指す。噴水のたくさんあるきれいな広場でへんな客引きがたくさんいた。それからパンテオンへ。なかはきれいな大理石と天井からさしこむ光がなんだか幻想的。エマヌエーレの墓があることで有名というこの場所、でも私としてはラファエロのほうがメジャーなのだ。パンテオンの前で休憩しているとサラがイタリア人男性にナンパされていた。パフォーマンサーの彼はひととおり自分の芸を見せてくれておもしろかった、イタリア人ってほんとに陽気だな。最後にスペイン階段でひとやすみ。映画によくある、花の売り子っていうのが普通に街にいて、デート中の男性はさっと花を買っては普通に彼女にプレゼントしたりして、花が生活にとけ込んでいるというか、おしゃれなイタリア人とでもいうべきか。でもでも、イタリア人って素敵~と思った一日だった。
【本日の旅の費用】
宿 60000L
ランチ 6000L
ディナー 6000L
バチカン博物館 18000L
クーポラ 6000L
トータル 96000(4512円)
2000.11.1 ローマ
夜行列車にて朝7時にローマに到着。ついに来たっていうかんじでとてもうれしい。着いたところはテルミニ駅でローマの中心となる駅。初めてイタリアに入国したのでイタリアマネーをひきだし、早速街に出る。朝なので余裕をもって宿探し開始。ガイドに載っている「YWCA」にアタックするとすんなりと部屋を確保できて一安心。ユースとはまた違ったシステムで重厚な雰囲気のインテリアに感激。とりあえずまだまだチェックインの時間ではないので荷物だけ預かってもらい街へ。朝ご飯をてきとうなお店で食べて早速街を散策。
まずは駅からすぐのところにあるミケランジェロがデザインしたという教会へ。途中ディオクレティアヌスの浴場なんてのが通りのすぐよこにひっそりとあったりして、さすがローマ、いたるところ遺跡だらけと感動。初日の今日は目に入ることすべてが新鮮に映る。向かったSt.マリア・デリ・アンジェリ教会は入った所すぐ前にどーんとクリスタルの十字架のオブジェがあって印象的。美しいんだけどちょっと成金的趣味という感もある。教会前は共和国広場、ここから宿方面へ向かい、St.プテンツィーナでモザイクを鑑賞。外から見ると小さい教会でこんな立派なものがなかにあるとは思えなかった。ただ今日は祝日でどこもかしこもミサが多い。
この後St.マリア・マッジョーレへ。ここはバチカン所有らしく入り口の警備がものものしい。なかはさすがに大きい。外から見るキリストがなぜか印象的。ここローマでは入る教会すべてが今まで見てきたところとはひとあじ違う。ズバリ、豪華。やはりここはキリスト教の総本山、ローマなだけあるなって思い教会めぐりにいそしむ。ここからSt.プランヤーデに向かう。ここのモザイクは絵が普通のサインぽくっていいなって思った。ひたすら大通りを歩き、ヴィットーリオエマヌエーレ広場。休日なせいかお目当てのマーケットが開かれておらずがっくり。ただ、広場のいたるところなにげなく遺跡らしきものが残っていたりして、ああローマにいるんだと思う。ここから歩くこと15分、ひたすらSt.クローチュ・イン・ジェルザレンメめざす。ここはなんとキリスト様がかけられたという十字架の木の一部と思われる物が残っていて保存されている。外見は普通の建物、でもすごいひと。考えてみれば今年は200年、キリスト教徒にとっては大切なふしめの年なわけで、信者らしきかたをたくさんみかけた。さて、内部に入り、木片を見る。日本人としては「ただの木」というだけのものだけど、そんな木切れに向かって熱心に拝む信者さんたち、宗教の力ってすごいなって思った。ここでもミサが行われていたのでゆっくりできずに出る。
ぶらぶらしたり、ちょっと休憩した後、大学エリア周辺へいく。ローマ大学のあるところでけっこう近代的な建物が目につく。アカデミックエリアは旅していて散策するのにお気に入りポイントのひとつで、有名大学があるって言うとかならず周辺を散歩しに向かってしまう。その国の大学生をウォッチングするとなんとなく、タイムリーなお国柄っていうのをキャッチできそうな気がして。なんといってもどこの国でも治安が比較的いいので安心してのんびり歩けるというのが理由のひとつ。で、ローマでは・・・残念ながら本日は祭日でほとんど学生の姿を見かけず。暑い一日だったのでこの学生街にあるカフェで休憩。サンドイッチとジュースをオーダー。イタリアでは食券方式らしく初日の今日はそんな文化になれずあたふた。やはりちょっと言葉ができないと不便だなあ。
パワーをつけたところで、ミケランジェロの最後のお仕事といわれるピア門を拝見。普通の門だけれどもちょっと重厚な感じがする。あまりにも街なかにそっけなく立っているのでびっくり。でも、さすがに夜行あけで疲れてきたので宿へ戻ってちょっと昼寝。起きたときはまだ昼過ぎだったので外に出る。まずはメトロでスペイン広場へ。上の教会へ行き、そこからひたすら横づたいにあるく。ローマの街を見渡せて気持ちいい。公園でくつろいでいるファミリーなんてのを見かけるといいなって思う。道なりにおりたところ、双子教会があり、なかをちらりとのぞく。外から広場との組み合わせがいい建物だなって思った。ここからコルソ通りをぶらぶら。壁にたくさんのオブジェがあるカノーヴァのアトリエあたり、歩いていて楽しい。アウグストゥス帝のお墓を通りコンティット通りに出、スペイン広場に戻る。ここからSt.アンドレア・テッレ・フラッテへ行き、キージ宮、コロンナ広場へ。トレビの泉のあるところでものすごい人でびっくり・・・。デザートを食べた後はひたすら歩く。クイリナーレ宮あたりで日暮れ。ここからはSt.アンドレア・アル・クィリナーレというかなり小さい教会へ寄った後4つの角に噴水がある十字路をわたりSt.マリア・デッラ・ヴィットリア教会。ここから宿へ戻る。ごはんは近くのレストランテでピザ。一緒の部屋になったイタリア人の女の子が近くへ飲みに行こうというのでまたまたお出かけ。ぐったりして部屋につくなり9時に就寝。
【本日の旅の費用】
宿 60000L
ランチ 6200L
ディナー 16000L
トータル 82200(3863円)
2000.10.31 カンヌ
朝、雨音で目がさめる、遠くで雷。今日は手紙でも書いてのんびりしよう。朝ご飯を昨日と同じ時間くらいにとって身支度をしてとりあえずYHをチェックアウト。一緒になった日本の方と駅でおわかれ、とりあえずニース行きの列車にのる。トンネルが多いけど海岸沿いに走るという昨日と同じ素敵、な車窓を眺める。ニースはここら南フランスの起点となる駅、ここでイタリアにむけての列車を手配。今日の夜行でローマに行くことにした。それから日本にむけてじゃまだけど捨てられない「旅の記念」になるような荷物をまとめて送る。駅前にある郵便局でせっせと荷物整理、なんと発送する荷物は4㎏。バッグが軽くなってうれしい、身軽が一番。でもこれから又増えていくんだろうな。なんだかんだと気がつけばお昼の12時。ロッカーに荷物を預けて夜行列車まで時間があるので時間をつぶすべくカンヌへ向かう。
なんと雨のせいか列車が一本欠航。やっと発車するけれどそれでも外は雨で、車窓から眺める海も高波でリゾートという気分にはなれない。アンティーブを通過してカンヌに到着。よく考えたら今日はハローウィン、お店はなんとほとんどしまっている。それでも映画のフェスティバル会場あたりは観光客でにぎわっている。おなかがすいたのでまずは腹ごしらえ、ムール貝を食べる。必ずついてくるフライドポテトをミネラルウォーターと合わせてほおばる。のんびりしていると眠たくなってくる。ムール貝大好き。
さて昼食後はカンヌの街を散策、フェスティバル会場周辺は映画スターの手形があり、ハリウッドな雰囲気。やはりフランスの俳優が多いのでいまいちよくわからない。アジアの人ではチェン・カイコーの手形があった。さて、雨はやんだけど曇り空。海岸通はヴィトン・サンローランと高級店が続く。その横をヴィトンのバックを手にし、サングラスをかけたマダムが犬の散歩、素敵すぎる。カールトンホテルが近くにあり、前を通りがかる。世界のVIPが集まるというところで、お茶でもって思ったけど前にしっかりとガードマンが立っていてラフな格好の私では入っては失礼だと思って断念。又、各ホテルの前からのビーチは船着き場になっているというあたりが興味深い。各船着き場にはホテルの名前が入っていて優雅なものだと思った。
カメラのフィルムが少なくなってきたので調達すべく、ファナックに入る。かなり安かったのでまとめて購入、あー荷物が増える。引き返してニースについたのが5時くらい。駅をぶらぶらしてフランを使い切る。8時の夜行は身体に優しい。ところが思わぬハプニング発生。コンパートメントで一緒になったおじさんの行動があやしい、ぞくにいう変態だった。こんな人と二人で夜行列車?と思った直後、他にもぞくぞくと列車に乗り込んできたのでほっと安心、イタリア人のおばちゃんが追い払ってくれた。やっぱりケチらずに寝台車を予約すればよかったと後悔。睡眠をとっても大切にする私にはコンパートメントはきついなあ。夜行といえども途中乗り降りがあってそのたびに起こされてしまうので安眠できないのだ。
【本日の旅の費用】
夜行 40F
ランチ 30F
おかし 18F
はがき 8F
トータル 345F(4830円)

