2000.10.24 サンティエゴ・デ・コンポステーラ
駅まで歩いて2分。タイルがきれいな素敵なポルト駅とお別れして、いざvigoへ向かう。車窓は普通、途中ちらりちらりときれいな海が見えてちょっと満足したりして。しばらくすると荒地から緑豊かな風景へと変わっていた。ふと気がついたことはスペインへは時差が1時間あるということ。なぜかヨーロッパのはしっこのポルトガルだけ時差があるのか不思議、ものすごく不便だと思うけどな。とにかくスペインに入国するにあたって1時間時計を進める。つまり12時前に到着すると思っていたのに、実際には1時過ぎにつくという計算。国境の町Vigoは想像以上に都会、もっとひなびた街をイメージしていた、勝手に。緑ある山々に開けた港が、まるで日本。列車の乗り継ぎの間、本日の旅プランを練る。サンティエゴで半日巡礼モードになって、それから一路夜行でマドリッドへ向かうというルートに決定、で手配。
サンティエゴ・デ・コンポステーラへは1時間ほど。私が座った席は海側じゃなくって海が見えない・・・と思っているうちに眠りこんでしまった。知らないうちに到着し、とりあえず荷物をロッカーに預ける。インフォメーションがしまっていてショック。でもガイドブックがあるので、その地図を頼りに街の中心部を目指す。一本道をひたすらまっすぐに歩くこと10分足らずで旧市街へ入る。オールドシティ内部は細い道が入り組んでいてさっそく迷子になる。でも、とりあえずカテドラルを目指して歩くと街の中心広場へ出る。なんといっても小さな街なのだから。とにもかくにも、まずは大聖堂へ。いざ入ったところ、横からだったみたい。できたら巡礼者ばりに正面からどーんと入りたかったなあ。さすがキリスト教徒らしきツーリストがたくさんですごいにぎわい。私は教会の雰囲気をさぐりながらまずはぼーっとすごす。祭壇横には行列、なんのことかと思ったら聖ヤコブ像の後ろ部分まで行けるらしくって、この像の肩にさわるのが習慣となっているらしい。私も行列に並んでみた、でも肩にタッチするのは異教徒なので遠慮する。ここは上から下まできんきらきん、こういうのばかり見ていると日本の禅のほうがいいと思ってしまった。12使徒の一人であるヤコブさんが眠る場所であるこの地は、キリスト教徒からすると感極まる場所なんだろうな。やはり私から見るとシルバーとバラの花の組み合わせって素敵ねえ、なんて全然違うところを見入ってしまったりする。今度は祭壇正面へ行く。なるほど、やはりヤコブさんオンパレード、でも聖地にしてはひかえめかも。
教会外に出るとちょっと疲れてきた。昼ご飯を食べていなかったのでてきとうなお店に入る。ふらりと入ったお店は田舎のレストランといった雰囲気。スペインではだいたい男の人(ご主人)が給仕をし、女の人が奥で料理を作る。まさにママの味。私はスープと子牛のステーキ、それにプリンと紅茶をオーダー。一品づつころあいを見計らって持ってきてくれるのが思いっきり家庭的経営、というかスペインはだいたいこのようなスタイルですごくいいと思う。ちなみに、私の横で家族で団らんしてました。それにしてもつきあわせで必ずポテトがついてくる。好物だからうれしい。
さて、腹ごしらえしたところで今度は街をじっくりとウォッチング。カテドラル横には巡礼者の宿。今はパラドールになっているらしくってちょっとおじゃまする。おごそかなパティオがあって素敵。外のにぎやかさがなくっておちつける空間。それから聖物殿へ。せっさくの聖地だから見てみようとおもったものの、私にとってはただの石ころやひたすら出てくるタペストリーとかあまり興味のあるものはなくって残念。そのタペストリーというのはゴヤやルーベンスなどのそうそうたる巨匠が下絵を描いたという。一番ヒットだったのは塔からの眺めがよかったこと。もうち度カテドラルへいって、あとは旧市街をうろうろしながら途中でカフェをしたり。途中お葬式にでくわした。みんな黒い服を着ていた。
本日は夜行列車に乗る。駅は待合室も小さい駅なので、街でぎりぎりまで時間をつぶすことに。ところが、ノートだとかを買い物しているうちに道に迷う。ぐるぐる町中をうろうろしているうちになんとか駅に到着してほっとひといき。
【本日の旅の費用】
夜行 3200Pt
カフェ 275Pt
フィルム 930Pt
ランチ 900Pt
トータル 5305Pt(2971円)
2000.10.23 リスボン

朝食は昨日のメイト、韓国の子と一緒に。友達が友達を呼んで、自然とまわりにたくさん人が集まってきてワイワイ。リスボン最後の食事は楽しかった、YHはコミュニケーションできるのが一人旅にはうれしい。
今日は結果としてはポルトに行くこととなった。YHからバスで駅まで10分ほど。駅で時刻表をチェックする。次に目指す地はスペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラ。どこからかの街で夜行列車が出ていたらそこから一気に北上しようと計画。ちなみにポルトガルではプラス300E(180円程度)で特急に乗車できる。途中飲み物サービスまである。とりあえず北へ向かう列車はコインブラまで。コインブラ到着後、乗り継ぎすべき次の列車まで2時間くらいあったのでちょっとぶらりと立ち寄る。ぶらりとするには荷物をロッカーに預けなくてはいけない、けどなんと駅構内にロッカーがないというローカルさ。聞くとすぐ前のカフェで荷物を預かってくれるというので半信半疑で行ってみると本当に預かってくれた。どうして駅にロッカーがなくってカフェなのかものすごく不思議。
インフォメーションに今後の旅についての情報収集すべく行く。次の列車だとVigoという駅に夜中の23時に着くこととなる。だとすると宿の手配をしておきたいなあ、と思ってリクエストすると2時になると国際電話が使えるからそのときに来て、という返答。それまで地図をもらっておすすめの修道院へ行く。10分とかからないところ。スペイン・ポルトガルと最近坂道を上ることが多いなあ、なんて思いながらきつい坂道を歩く。この修道院からは対岸のコインブラ大学をながめることができ、とても美しい光景。ちょうど天気がよくって街がシエスタモードになろうとしているときだったせいか、のんびりムードな雰囲気でこっちまで眠たくなってしまう。コインブラの街をこうやって眺めると大学のある風景って私はとってもすきだなあと思う。学びの空間っていい、ここの場合は小高い山の上に密集して家々がたっていて、そのオールドシティな雰囲気がまたまたいい。せっかくきたので修道院の中もおじゃまする。教会内部はひんやりしていて、汗をかいていた私としてはいいきもちになる。人気がまったくなくって側面の絵が素敵だったのでしばし、ゆっくりと鑑賞。その後、教会を出てもときた道をひたすら戻る。途中、道ばたにお地蔵様ならぬ、キリスト様がまつられていたり、とスペインとちがってポルトガルは結構信仰深いなあと思った。通りがかりに郵便局があったので切手を買おうとしたけれどなんとシエスタ中、横に切手の自動販売機があったのでトライ。言葉に自信がないので対面形式でものを購入するほうが安心するんだけどな。ところで、どんな種類の自動販売機でもほしい商品、たとえば「オレンジジュース」の場合、商品ボタンをいったんおしてそれから値段が表示されるというしくみ。ちょっとまどろっこしいし、値段がいくらか先にわからないのが不思議だ。やはりなんでも日本製がいちばんだわ、なんて思ったり。
時間つぶしにカフェに入る。パリなんかと違ってコーヒーなんかよりサイドディッシュがすごく充実しているのがポルトガル。サンドイッチをオーダーしてひとやすみ。2時になったのでインフォメーションに行くと案の定クローズ。やっぱりみんな時間にルーズねえ。カフェで書いたはがきをもって郵便局へ行くと大混雑!シエスタあけで人があわただしく動き出したっていう感じ。その後、オールドシティを散策しようとぶらぶらする。途中教会らしき建物をちらっとのぞいたりおみやげものやさんをひやかしたりして大学近くをうろうろ。古本屋さんがあったりとまさしく学びの空間。カテドラル横で大学生集団に出くわした。黒いスーツに身をつつんでいるのがきっと上級生、マントがかっこいい。なんか言葉をかけると後ろの方にいる後輩らしき下級生集団がさっとしゃがんだり、歩くのをやめたり・・・、急に寝転がられたときはびっくり。体育会系のサークルかなんかの集団なんだろうなあ、いわいる上下関係というやつだろう。大学内部にも入ってみたい、と思ったけどものすごい人なのでやめておいた。なんか特別な日だったのかも。
さて、やっとオープンしたインフォメーションではやっぱりお宿の手配はできないわ、なんて言う。だったら最初からそう言ってほしかった。地図を見るとここからそう遠くないところにポルトという街があるので、本日はそこにいこうと予定変更。なぜかというと、ポルトというのは、よく聞くあの「ポルトワイン」で有名なところ。ワインでも飲みながらおいしい料理が食べたいとふと思ったため。さっそくポルト行きの列車にのる。またまた特急券をオーダー、一度のったら快適でやめられない。
ポルト駅に到着後、とりあえず宿探し。夕方前なのでさっさと決めたいなって思って駅周辺の宿街をぶらぶら。大きな看板が出ている宿を訪ねると結構よさそうな雰囲気なので決定。チェックインをしてくつろぐ。その後、本日の目的である夕食レストランを探しにぶらぶら。街の市庁舎あたりなんかを歩く。教会はすべてしまっていて、これからみなさん帰宅するという雰囲気。またまた坂道の多い街。川にいきつき、そこにかかっている橋と夕暮れがマッチしていてとても印象的だった。この川沿いのレストランでよさそうなところに入る。名物のポルトワインがついているディナーコースをオーダー。いわしとごはんにポテトがついたものでとてもおいしかった。けども、こういうおいしい料理をひとりで食べるのってちょっとさみしいのよね。
【本日の旅の費用】
列車(×2) 600E
バス 145E
ホテル 3500E
ランチ 440E
カフェ 150E
夜ごはん 1850E
トータル 6685E(3075円)
2000.10.22 リスボン

8時半から朝ご飯スタート。朝は早いほうの私にとっては、スペイン・ポルトガル、とこの朝のんびりスタートはおなかがすいてたまらない。やっとありついた朝食はおいしかった。パンがけっこうおいしいな、なんて思いながら、でもウワサ通りスタッフは無愛想。ごはんを食べ終わったのが9時すぎ、それからのんびろとシントラを目指す。のわりには、今日の予定はちょっとハードスケジュール。
ロシオ駅までトラムにのって、そこからシントラへは45分くらい。パスでフリーで行けるのがラクチン。車窓はいまいちでひたすらマンション群をすり抜けて行くだけあって地元の方たちがたくさん、そんな人たちウォッチングのほうが楽しめた。シントラという街はポルトガルの田舎。駅はポルトガルの有名なタイル、アゼレージョが壁面いっぱいにあって素敵でちょっと感激。シントラのインフォメーションによると、めざす宮殿というのは駅から結構な距離があり、バスにのることに。このバスの運賃がけっこう高いのでびっくり、でものって実感。ひたすら城道を登るので歩くのはそうとう疲れるだろうな、らくちーんと思う。ところが終点のぺーナ宮殿前、前というわりにこのバス発着所から宮殿入り口まですごい坂!なんかラクしたいっという思いが今日はすごくあって、ふんぱつして登りはバス(さらに入り口前までのバスがここからでている・・・)、帰りの下りはがんばって歩くことにする。なるほど、急な坂の上にあるだけあって山の上にぽつんとお城がある。この宮殿、ものすごく私好みで気にいった。外観はちゃちくってキャッスルランドっていうかんじ、はげおちたピンク・イエローが悲しい。それに内部は家具の展示場という雰囲気にも思える。でも調度品がかわいいし、部屋も小さいのがたくさんあり、生活の場としての現実感がうかがえていい。そしてなにより眺望がいい、まさしく住んでみたいお城。なにより今日は日曜日なのでフリーで見学できるのがうれしかった。カフェがあって、いつか又訪れてこんどはここのカフェでのんびりすごそうと思った。シントラで訪れてみたいところというのは「ポルトガルのお城」だったので駅まで来た道をひきかえす。途中けっこう観光地化された街並みでびっくりした。
シントラからはバスで40分くらいであこがれのロカ岬だ。40分バスにゆられて車窓を楽しむ。さっき訪れたペーナ宮殿が遠く高い山にぽつんとある。今日は快晴ということもあり、山の緑にスペインと同じような白い家、のどかな雰囲気が広がっていていいかんじ。やっと到着したロカ岬はただの岬で何もない、いるのは観光客ばかり。「ここに地が果てる」とはよくいったもの。ここはヨーロッパの端、この先はアメリカかと思うとうれしい。岬のまわりにはたくさんの岩があり、雄大な自然というかんじだった。来たからには~とインフォメーションで証明書をもらい、記念にする。ふとこういうところに来ると、手紙を出したくなるけれどポストがない。なにかしたくなって、ポストはないけれど電話があったので日本へ電話する。
そろそろ帰ろうか、とバスを待っていると韓国の子と知り合う。なんでもリスボンのYHに泊まっているというので一緒に帰ることにする。同じくロカ岬からカスカイルまでの車窓もきれい。カスカイルはリゾート地でとっても優雅な雰囲気。バカンスを楽しんでいる人たちがたくさんいた。海に面したところと思っていたら地図を見ると、どうも川みたいでびっくり。どうみてもビートな雰囲気、この海岸線ぽい風景がすごく気に入った。韓国の子と二人でお話しているうちにあっという間にリスボン着。
とりあえずおなかがすいたのでレストランをさがすけれど、5時半だとどこもしまっている。どこかでコバラを満たそうとカフェでスープとサンドイッチをオーダー。日本人の私に「どこのブランドがすき?」「日本人女性はみな同じ髪型はなぜ?」とか質問ぜめ、気分は日本代表。ここからYHまでは近いので街並みを眺めながら歩いて帰る。シャワーをあべてゆっくりくつろいだ後、YH内のラウンジで2時間ほど同じく韓国の子とおしゃべり。ビールが安くておいしいね~などといいながら、おつまみはプリングス。
【本日の旅の費用】
YH 2000E
メトロカード 270E
バス 1480E
ランチ 250E
夜ごはん 800E
ビール 250E
トータル 5050E(2323円)
