小さな花のひとりごと -6ページ目

小さな花のひとりごと

乳がん再発の心の動きを綴っています。
現在、肺、縦隔、骨に転移していますが、治療のおかげで元気に過ごすことができています。
やれることをやれるうちに。

桜は花の中心が赤くなるのが散り際のサイン。


赤い色はアントシアニンで、植物が自分で作る二次代謝産物の一つです。

抗酸化作用があり紫外線から身を守る成分。

アントシアニンの言葉を有名にしてくれたのがブルーベリーですね。
青、紫、赤の植物色素はほとんどアントシアニンです。

例えば茄子やサツマイモの紫色、いちごの赤、ホウレン草の軸の赤い部分など。


桜は生成したアントシアニンを花から幹へ運搬していますが、

花が散る頃は、幹に運搬する必要がなくなってきます。

そこで幹に移動できなくなったアントシアニンが、

花の付け根に蓄積して中心部が赤く色付きます。

葉も同じ。
冬に眠りにはいる樹木が栄養を必要としなくなるため、
葉の付け根に「離層」といわれるバリアをつくるんだそうです。
もう要らないよ~というサインですね。
 
アントシアニンの通行がストップするので、
葉にどんどんたまっていき、赤や黄色に染まっていくのです。

桜の塩漬けには「クマリン」という香り成分 があります。

桜餅の香りです。


漢方では 香りの良いものは気の巡りを良くする(理気)といわれて、

桜の香も理気の作用があると言われています。
リラックスは自律神経を整えます。

良い香りは自律神経を整える=ストレスの解消=気の巡りを良くする(気滞の解消)

というメカニズム。


新年度は不安やストレスが多い季節。

心を落ちつけるツールにアロマも試してみてはいかがでしょう。

ありきたりですが、私が好きな香りの一つは「ラベンダー」です。

好きな香りは、どんなときにも使えるので便利です。

 
ガンにもいろいろあって、
同じ乳がんでもいろいろあって、
それぞれの体質や環境や思考にも左右されるけど、と思った今日の出来事。

オットが(ブログに初めてオットが登場)前立腺がんの診断をいただきました。

その結果を聴くのに家族も同席するのは良く聞く話です。

 

行ってきました。

 

転移がなかったというのもありますが、

標準治療が「手術」か「放射線」のどちらかを選ぶというものでした。

え?どちらか??

ホルモン療法や抗がん剤も、今後再発したら選ぶかも…って。

今後でいいんですか。

 

前立腺がんって、そんなもんですか。

 

ガンと聞かされた時は、

私より先に死なれると困るな~(いろんな手続きが)と少しは心配しましたよ。

でも、しばらくしたら、なんか気に入らなくなってきて

「ずるいんじゃない?」

とぶつけていました。

 

乳がんと違い、軽すぎる治療に不平等を感じる。

放射線を選んだら、手術しなくてもいいんですって(今のところ)

本人も軽く済んで歩く様子も何気に軽めです。

 

憤懣やるかたない気持ちを改めて、

これからも大いに働いてもらおうと思った次第です。

 

 

 

 

 

 

 

 
暖かくて春らしい一日です。
2年前の春、放射線治療が始まりました。
他にも痛い治療がいっぱいあったな、と思い出します。
激痛。超激痛。本気で痛いことだらけ。
それもよし。
今が元気なのはその痛みを耐えたからです。
ご褒美ご褒美。

緩和ケアでは
先生も「特に何があるわけではないけれど、元気な顔を見せにきて」というだけの診察です。
 
「あれから1年だね」と言うので、
先生、2年ですよ、と訂正させていただきました。
「そんなに経ったの?」と先生もびっくり。
 
あの頃はあと3か月くらいで終わりと思っていたし、不貞腐れていた。
でも、おかげ様でこんなに生きてる、やりたいことはほとんどやり切った。
 
ホントに先生のおかげです。
先生が、主治医を替えるのに尽力してくれた時から始まったのです。
 
そんな思い出話ができるのも今が元気だから。
桜の季節は、そんなことを思い出す季節です。
わさび(山葵)。
形が葵の葉に似ていることから山葵の名が付いたといわれます。
 
石川さゆりの「天城越え」で有名な天城山の峠あたりまで行くと、
車を走らせる窓から、わさび畑が見えてきます。
伊豆というと海を連想しますが、西伊豆でも東伊豆でもなく、真ん中の伊豆は山。
 
キレイな清水が流れ落ちている段々畑は、テレビで観たとおりの景色です。
 

わさびの産地は全国でも極めて少く、その大部分が静岡県だそうです。

和歌山県や奈良県などでも作っているようですが、

山深く清々しい水の生まれるところで作っているイメージです。

 

わさびの重要な辛み成分「イソチオシアネート」が含まれているのは有名です。
抗菌作用は、
味のポイントだけでなく、食中毒予防にも大切なわさび成分です。
 
わさびにしても
ニンニクにしても、
最初から辛みや匂いがあるわけではありません。
そんなメカニズムを知るのが大好きです。
 
そして、わさびの辛みも身体を温めます。
ツーンとするのは避けたいですが、身体の末端まで血行促進しますので、
冷え症の改善にも役立ちます。
実体験済み(^^♪
 
 
 
赤い梅花はあまり見かけないので、貴重できれいだなと思う程度だったのですが、
関心があるところでは、梅干に使う梅の実のこと。
梅の実は紅梅からも採れるのかな、食用なのかな、美味しいのかな。
毎年漬けている梅は、赤い花と白い花のどっちかな。
 
やっと調べてみました。
いろいろ品種がありすぎてますます分からなくなりました。
 
一番驚いたのは、
赤い花が紅梅、白い花が白梅ではなく「幹の色」なんだそうです。
紅梅の幹は、切ると赤(ピンク)だとか。
カルチャーショック。
 
梅干や梅酒には、使うことはできるけれどあまり向かないそうです。
小ぶりだからとか、種ばかりだとか・・
 
紅梅の木には、紅色の梅が実って、
赤シソを使わなくても赤い梅干が作れたら便利なのにと
今まで考えてもいなかったことを思ったりしています。
 
去年は、梅が不作でした。
行動が遅かったために梅がなく、梅干作りを諦めかけていた頃に
たまたま1キロだけ残っていたのを見つけたことがありました。
今年はどうなるでしょう。
自然の恵みが気候に左右されるのも、気候が地球に左右されるのも、
元をつくっているのは私達です。

そう言えば、

木瓜の花は一本に白やピンクや赤が咲きますが、梅もあるそうです。

 

品種は「思いのまま」別名「輪違い(りんちがい)」
「咲き分け」または「源平咲き」と呼ぶそうです。

花びらに色が混じるのは「絞り」

思いのまま咲くんですね。良いネーミングです。


「源平咲き」の由来は、

源平合戦で源氏が白い旗、平氏が赤い旗だったからだそうです。

これは面白い。

すぐになんでも忘れるお年頃ですが、これなら覚えられそうです。

色が混ざった花は木瓜の花とずぅと思い込んでいたので、お恥ずかしいかぎりです。

記憶の修正をしなければ!