桜は花の中心が赤くなるのが散り際のサイン。
赤い色はアントシアニンで、植物が自分で作る二次代謝産物の一つです。
抗酸化作用があり紫外線から身を守る成分。
アントシアニンの言葉を有名にしてくれたのがブルーベリーですね。
青、紫、赤の植物色素はほとんどアントシアニンです。
例えば茄子やサツマイモの紫色、いちごの赤、ホウレン草の軸の赤い部分など。
桜は生成したアントシアニンを花から幹へ運搬していますが、
花が散る頃は、幹に運搬する必要がなくなってきます。
そこで幹に移動できなくなったアントシアニンが、
花の付け根に蓄積して中心部が赤く色付きます。
冬に眠りにはいる樹木が栄養を必要としなくなるため、
桜の塩漬けには「クマリン」という香り成分 があります。
桜餅の香りです。
漢方では 香りの良いものは気の巡りを良くする(理気)といわれて、
桜の香も理気の作用があると言われています。
リラックスは自律神経を整えます。
良い香りは自律神経を整える=ストレスの解消=気の巡りを良くする(気滞の解消)
というメカニズム。
新年度は不安やストレスが多い季節。
心を落ちつけるツールにアロマも試してみてはいかがでしょう。
ありきたりですが、私が好きな香りの一つは「ラベンダー」です。
好きな香りは、どんなときにも使えるので便利です。