桜の色と香りのはなし | 小さな花のひとりごと

小さな花のひとりごと

乳がん再発の心の動きを綴っています。
現在、肺、縦隔、骨に転移していますが、治療のおかげで元気に過ごすことができています。
やれることをやれるうちに。

桜は花の中心が赤くなるのが散り際のサイン。


赤い色はアントシアニンで、植物が自分で作る二次代謝産物の一つです。

抗酸化作用があり紫外線から身を守る成分。

アントシアニンの言葉を有名にしてくれたのがブルーベリーですね。
青、紫、赤の植物色素はほとんどアントシアニンです。

例えば茄子やサツマイモの紫色、いちごの赤、ホウレン草の軸の赤い部分など。


桜は生成したアントシアニンを花から幹へ運搬していますが、

花が散る頃は、幹に運搬する必要がなくなってきます。

そこで幹に移動できなくなったアントシアニンが、

花の付け根に蓄積して中心部が赤く色付きます。

葉も同じ。
冬に眠りにはいる樹木が栄養を必要としなくなるため、
葉の付け根に「離層」といわれるバリアをつくるんだそうです。
もう要らないよ~というサインですね。
 
アントシアニンの通行がストップするので、
葉にどんどんたまっていき、赤や黄色に染まっていくのです。

桜の塩漬けには「クマリン」という香り成分 があります。

桜餅の香りです。


漢方では 香りの良いものは気の巡りを良くする(理気)といわれて、

桜の香も理気の作用があると言われています。
リラックスは自律神経を整えます。

良い香りは自律神経を整える=ストレスの解消=気の巡りを良くする(気滞の解消)

というメカニズム。


新年度は不安やストレスが多い季節。

心を落ちつけるツールにアロマも試してみてはいかがでしょう。

ありきたりですが、私が好きな香りの一つは「ラベンダー」です。

好きな香りは、どんなときにも使えるので便利です。