小さな花のひとりごと

小さな花のひとりごと

乳がん再発の心の動きを綴っています。
現在、肺、縦隔、骨に転移していますが、治療のおかげで元気に過ごしています。


ちょっと油断して手の甲に火傷をしました。
ほんとに一瞬でした。
 
「熱っ」と手を離して、すぐに流水で冷やしたのですが、
どんどんヒリヒリしてきたときには、
(うそ。たったこれだけで痛いの?)と信じられない気持ち。
 
もともと、予備の医薬品を持たない主義だし、
火傷するほど料理もしないのだから、まさかの事態です。
 
こんな時こそアロマだ。
いつもいろいろと偉そうに言ってるくせに実践していないけど、今こそ実践だ!
 
ラベンダー精油をそのまま塗布しました。
ラベンダーだけは原液でもOKと言われています。
自己責任で。というより面倒だったのでそのまま塗布しちゃいました。
でもヒリヒリ痛い。
ラベンダーの軟膏を今から作るのも面倒です。
 
次に冷蔵庫をガサゴソ探してみました。
紫根オイルで作った軟膏が出てきました。
画像は出来立ての美しい画像ですが、
私が塗布したのは作った日も忘れた古い使いかけの軟膏です。
これも自己責任で・・・。
 
気休めですが、その日のうちに痛みは引きました。
2日後には「え?」と驚く黒い火傷跡が出現しました。
あれくらいの火傷でこんな跡ができるとは。
このままシミになるかなと思ったのですが、
更に2日後、ベロリと表皮が剥けました。
剥けたあとはなんとも不気味な様子です。
 
ところがあっという間に
火傷跡にもならず、シミになることもなくすっかり元に戻っていました。
浅い火傷だったのが幸いして、
シミにも跡にも残らずに皮膚が再生したのが嬉しかったです。

紫根は、生薬「むらさき」の根です。

植物油に浸けておくとキレイな赤紫のオイルになります。

これが皮膚疾患に万能な「紫雲膏」の原料です。

 

紫雲膏の考案者は日本人の「華岡青洲」

何度かドラマにもなっていますが、初めて全身麻酔を成功させた医学者です。

ドラマでは嫁姑のドロドロも必ずでてきますが、

どちらの女性とも「私が実験台になります」と争った仲です(^^♪

 

それはともかく、使いかけの軟膏を長く使うためにも

やっぱり基材には酸化しにくい「ホホバオイル」を使っておくと便利です。

 

 

 
20年(21年)ぶりに術側の腕で採血をしました。
 
今までも何度か、何人かの先生に
もうそろそろ術側の腕で採血してもいいですか?と訊いていたのですが
やっとOKを出してくれた先生は、新主治医でした。
 
新主治医は「採血くらいなら、皮膚も針も消毒してあるんだから大丈夫だと思うよ」と言って
カルテに<採血、術側、OK>と書き込んでいました。
今までは針を刺すこと自体が悪いことらしいと、思い込んでいましたが、
感染防止のためだったのかと今頃になって知りました。
 
手術した年の冬にリンパ浮腫になり、指の先までパンパンに腫れた時期を過ごしたことがありました。
腕はだるく重く、
人目に出したくない腫れた手指に憂鬱な冬を過ごしましたが、
春になり温かくなってくると、いつの間にか治っていました。
今も腕の太さは自分だけに分かる程度の違いがあります。
 
今まで大事にしてきた右腕なので、ちょっと心配もありましたが、
良い血管があることを知っていたので、
お蔭さまですんなりと採血できました(^^♪

画像は、ナンジャモンジャの木
 
名前の由来がいくつかあるそうですが、
私が知っているのは

水戸光圀が当時の将軍に「あの木は何か?」と問われて、

とっさに「ナンジャモンジャの木です」と答えたという、どう考えても嘘っぽい説。

白くて繊細な爽やかな花がナンジャモンジャと言われてしまったのは、
なんとも可哀そうですが、忘れられない名前です。
 
本当は「ヒトツバタゴ」モクセイ科です。
モクセイ科と言えばジャスミンもモクセイ科です。
良い香りが漂ってきそうな姿がモクセイ科っぽい。
(風の強い日だったので、香りはわかりませんでした)
遠くからも全体が白く浮き上がって見えて「あの木は何?」と
誰でも目を惹かれる木です。
 
思い出深い木の一つです。
今年は観にいけなくて残念でした。
新しい主治医になって2回目の診察日でした。
 
薬の処方変更や、今後の希望など、今思うこと、など。
特に重要ではなかったけれど
私の伝えたいことと先生の考えていることが、ちゃんと疎通しているのを感じました。
 
今服用しているイブランスの標準処方は3週間飲んで1週間の休薬です。
私は2週間飲んで1週間の休薬です。
その理由を先の主治医に尋ねたことが数回あります。
たぶんですが主治医の考えは
「身体が細くて小柄なので、少なくて良いと判断している」と答えてくれたと思います。
 
たぶんと言うのは、
しっかり理解して納得できる説明ではなかったからです。
なんとなくぼんやりした説明というのでしょうか。
先生は忙しそうだし時間を取らせられない、といつも遠慮してしていました。
でも薬は効いていそうだからこれでいいんだと納得させていました。
その根底には信頼があるから。
 
新しい主治医は
標準治療は理由があっての標準だから、きちんと守るべきという考えです。
抗がん剤は、いつか効かなくなる時がきます。
その後に治験があったら、
そして治験を受けたいと思っても、標準治療をしていなかったら受けられないことがあると。
理由があって処方を少なくしたのなら仕方がないけれど、
最初から標準治療をしていなかったら治験が通らないかもしれないと。
 
でも、これで調子よかったのだから「今まで通りでいきますか」と言われて、
私も「はい」と答えそうになったのですが、
 
いや、副作用は骨髄抑制と脱毛だけだし、
だからと言って免疫力が下がった感触はあまりないし、
標準通りの服用にチャレンジしたいのも事実でした。
 
「先生なら、どう思われますか?標準にしたほうが良いと思っていますか?」
新主治医は、即答でした。
「もちろん標準が良いです」
 
会話がとても明瞭なのです。
聴きたいことにストレートに答えてくれる、そんな感じがします。
この先生なら聴きづらいこと(余命とか)も、答えてくれそうです。
本当に知りたい時がきたら聴こう、まだ当分必要のない質問だわ。。
 
延命治療に関して昨年の意志と変わってないか、確認されました。
変わってません、と答えたときに
新主治医は、何かを感じた表情を浮かべながら
私の変わってない気持ちを裏づける先生の意見を話してくれました。
その話もすっと伝わってきて、
別の気持ちを話す人には、そちらの意志を尊重する話をしてくれそう。
こういうことで個人的な考えは押し付けない人だと感じました。

お医者さんって大変です、治る人だけを診るわけではないのだから。

泣く人もいるだろう、

治らないと怒る人もいるだろう、

いくら話しても理解できない人もいるだろう、

これだけ長いお付き合いが続く関係は大切です。

先生との思い出も、大切に丁寧に残していきたいと心から思いました。

 

 

 

 
仕事関連の話ですが、
アロマとハーブの資格取得の教室を開くにあたって、
車で50分くらいの場所を借りて認定教室を開いたことがあります。
 
当時、自宅ではまだ教室を開く自由がなかったので、
若干(大いに)無理をして場所を借りました。
できるところまでやってみようと。
いつでもやめればいいんだと決意して。
 
無理になったころは、自宅に教室を移転という形で続けることができるようになりました。
こんな田舎に誰が来るのかな
でもいいんだ、リスクはないから。
そう言い聞かせて(諦めて)移転しましたが、不思議と問い合わせは常にありました。
 
そんな中で、昨年はがん再発のために声が出なくなり、とうとう辞めることにしたのですが、
実は教室の認定は残しておいたのです。
 
最近、勇気を出して仕事をポチッと初めてみようかと思うと
外部での仕事が少しだけ舞い込みました。
嬉しいやら、不安やらが入り混じった感情が湧いています。
舞い込んだ仕事を全うするには、今年いっぱいは掛かります。
それまで元気でいなければならないし、また声を失うことはできません。
 
昨年は、目の前の小さな目標を作っては、クリアできる喜びを感じていました。
たぶん誰にもあるちょっとした不調に不安がよぎる時が私にもあります。
今年は、不安を払拭するための目標が定まりました。
とにかくこの舞い込んだ仕事を終わらせるまでは絶対に元気でいよう。
 
そうこうしてたら、
動いていなかったお休み中のHPからお問い合わせも来ました。
・・・不思議。
やりなさいと言われているのか、
やると言ってしまったから、舞い降りてきたのか。
 
すっかり怠け者になってしまったので、腰が重いのですが、
口だけ人間にならないように、
今年の目標もクリアできるように、頑張ります。

連休中に初めて参拝した玉敷神社で、お礼とお願いをしました。
日本には小さい神社や大きな神社が、たくさんあって
神さまには失礼かもしれないけれど、飽きずにいろんなお参りができて良いですね。
どこの神社も趣があってありがたいなと思います。
 

藤で有名な神社でした。

一つ一つの花は弱々しく見えるけれど、木の株は力強くて咲かせる花の数と言ったら・・・!

樹齢〇〇〇年と言われる藤です。どれだけの覚悟でここを見守ってきたのでしょう。

桜よりも力強さを感じます。

 
松葉(若葉)が出始める頃に、snsで見かけるのが松葉のサイダー。
サイダーそのものに興味がないのと、
松葉にも関心がなかったのですが、
デトックス作用や抗酸化作用があり、民間療法では昔から松葉茶は飲まれています。
 
我家にも松の木があるので、
材料費無料を活かして作ってみようかなとチャレンジしました。
作り方も簡単。
若葉を摘んで、洗って、砂糖水に浸けておくだけ。

指先がツンツン痛いのと、松ヤニ予防にゴム手袋をしました。
 
サイダーができるわけは、
松葉に付着している酵母菌が、砂糖を餌にどんどん増えていきます。
その際に二酸化炭素が発生するのだそうです。
そういうわけでしたか!
 
2~3日したら泡がブクブクしてきてサイダーになるらしいです。
連休中、楽しみに待ちましたが、どうやら何かが足りなかったようです。
酵母菌が活性化しなかったようです。
 
あるブログでは栓が吹っ飛んだくらい発酵したと書いてあったのだけれど・・
待てど暮らせどブクブクしません。
温度が低かったのか、我家の松葉に酵母が足りなかったのか?
 
酵母はたんぱく質です。
温度が低くても高すぎても活性化しません。

せっかくチャレンジしたのに、簡単にできそうなので軽く考えていたのに、失敗。

このままでは、なんとも心残りです。

材料はいつでもあるので、もう一度作ってみようと思います。