小さな花のひとりごと

小さな花のひとりごと

乳がん再発の心の動きを綴っています。
現在、肺、縦隔、骨に転移していますが、治療のおかげで元気に過ごすことができています。
やれることをやれるうちに。


約3年間使ってきたお薬手帳が
いよいよ空きスペースが残り少なくなってきました。
こんなに使ったのは初めてで、さすが病人です。
(見た目元気だけど)
 
薬局で無料でいただいたシンプルな手帳ですが、
どんどん厚みを増してくると不思議と愛着がわきます。
1つの歴史ですね。
 
次の手帳はこだわって探したいと思っていたところ…
薬草画が描いてある手帳を発見!!
ひとめぼれです。

画像がボケて、何やら黄ばんで古臭く見えて、

感動も薄れてしまいますが…そんなことないです。

サフランやニチニチソウ、ケシなどの薬草と薬瓶のイラスト。

 

手帳の背面は、

エキナセアやローズマリー、朝鮮ニンジン、杏仁やウコンが描いてあります。

マンドラゴラも見えます。

 

マンドラゴラ(マンドレイク)はやくさんの伝説があり、

アニメや漫画にも登場する魔術や錬金術の材料です。

 

引き抜くときに物凄く恐ろしい悲鳴を上げて、

その声を聴いた人は死んでしまうという伝説を聴いたことはありませんか。

根っこが人間に似た形をしていて、それが悲鳴をあげるのです。

 

私は漫画でしか知らなかったので、想像の植物だと思っていました。

でも実際にある植物だそうです。

毒性が強すぎて、現在は薬用にされることはほとんどないそうです。

細かい根をたくさん張るので、抜く際にはものすごくに力が要ります。

根をちぎりながら抜くとかなりの音がする…らしいですよ。

(まさか悲鳴じゃないと思いますが)

 

それだけ毒性が強ければ、虫にもやられず強靭な根を縦横無尽に張り巡らせ、

世界中にはびこり、植物界のトップに君臨しそうですが、

そこは違うんですね、バランスというものがある。

自然界(植物界)は、そこが素晴らしいです。

 

区切りよく、来年から使おうと楽しみにしています。

 

秋の七草のひとつ「桔梗」の画像です。
桔梗は、花屋さんでも見かけるので一番認知度がありそう。
 
七草は、いかにも「草」らしいところが好きです。
これがバラや百合だったら、季節の風情を感じられません。
楚々とした清廉な姿がひたむきで惹かれますね。
それでも秋の七草は春の七草よりも、花が可愛いです。
 
秋の七草は「萩」「すすき」「桔梗」「女郎花」「フジバカマ」「葛」「なでしこ」
覚えた先からポロポロと忘れていきますが、
すらすらと流れるように言えたらいいな~。
 
不思議なことに漢方薬や生薬となると、意外と覚えてるのです。

桔梗はりっぱな生薬、漢方薬の材料です。

ヒトコトで表すと、喉の生薬。(使う部位は根っこです)

 

喉が赤く腫れて痛い、痰が出る、声が枯れる、そんなときの生薬。

その名が使われる漢方薬では「桔梗湯」があります。

桔梗と甘草のみで構成されています。

 

声の出しすぎや歌いすぎて声が枯れてしまった時には

「響声破笛丸(きょうせいはてきがん)」があります。

これも桔梗と甘草が使われています。

他にも数種の生薬が配合されていますが、「薄荷」も入っているんですよ(^^♪

 

漢方薬ではありませんが、

ゴホンと言えば「龍角散」にも桔梗と甘草が入っています。

ここまで来ると、「桔梗」は喉の生薬なんだ!と感動しませんか。

 

秋は乾燥してきて、喉を傷めたり

涼しさが冷えを呼び込んで風邪を引きやすくなったり、

そんな季節です。

桔梗はまさに、秋に必要な薬草なんですね。

 

 

9月に入っても、まだまだ38度に達する残暑厳しい時に、

群馬県みなかみに行ってみました。

暑いと言えば暑いのですが、予想以上に「風が気持ちいい」のにびっくり。

私が住んでいるところでは、風があったとしても熱風が襲ってきます。

 

今年の冬には、なんどもドカ雪のニュースを観ましたが、

その場所が「みなかみ」でした。

標高が高いとはこういうことなんですね。

山には行っていないのですが、それでも涼しかったです。

涼しい風にゆれる提灯

 

青い空と緑の稲穂

8月の診察のことを記録に残しておきます。

こんな日は二度と来ないと、断言できそうな記録をつくりました。

 

診察券を出して、その待ち時間に呼吸器外科に寄り、胸部レントゲンを撮ります。

レントゲン室が混んでいたり手間のかかる患者さんがいると、

たまに待つこともありますが、

通常は行って戻るまでに、5分程度のルーティンです。

 

そして乳腺外科に戻り、長い待ち時間が始まるのですが、

その日は違った。

 

乳腺外科に戻るなり、いきなり自分の番号が呼ばれたのです。

「え?聞き間違いかな」と戸惑うほどのタイミングでした。

診察室に入り待合室に戻るまで…まだ予約時間にもなっていませんでした

(オドロキ)

採血が無かったことが大きいけれど、こんなことがあるんだ。

 

待合室がいつもより混んでいたので、

レントゲンから戻ったら座る場所がないな~と思っていたのに、

それもなく終わりました。

 

遅ければ不満が出るくせに、あまりに早すぎても呆気にとられます。

(これはギネスものだな)と思った8月の診察でした。

 
画像は、神農さん。
神農本草経を著したと言われる伝説の人です。
現在は初代炎帝と言われています。

 

中国最古の薬草書と言われる「神農本草経」は、

365種の薬物を上品(じょうほん)・中品(ちゅうほん)・下品(げほん)の

三つに分類して収載されています。

 

上品は無毒で長期服用が可能な薬草で、甘草、人参など。

中品は上品と下品の真ん中の薬草で、葛根、紫根など。

下品は毒性が強く薬効も高い、附子や半夏など。

 

神農は、頭と四肢意外の身体が透明で、内臓が外から見えたそうです。

そして、全ての薬草を自分の身体で試しました。

毒があれば内臓が黒く染まり、影響を与える部位まで分かったそうです。

そうしてできた本が神農本草経なのです。

また毒は緑茶で解毒したとの伝説もあります。

 

多くの毒草を服用したために、

毒素が溜まってしまい、

最終的にはケシを服用したとき亡くなったということです。

(ケシはアヘンです、そりゃヤバいですね)

 

 

神農の肖像画はいろいろありますが、

仙人のような顔から、鬼のような顔まで、さまざまあります。

仙人のような優しい面と、鬼のような厳しい面がないと

自分の身体で試す強い意志は生まれませんね。

 

植物療法の漢方やハーブを学ぶ時に

必ずと言っていいほど、登場する貴重な本が「神農本草経」なのです。

 

この画像は前に行った内藤記念薬博物館の展示からのものです。

 

入館無料、写真OKで、展示品は充実して外には植物園もあります。

ちょっと新幹線でという地理にないのが、なおさら貴重な場所です。

 

 
メディカルハーブ講座の実習でエルダーフラワーのコーディアルを作りました。
風邪を引いた時や花粉症の不快感に使うハーブシロップです。
実習としては秋から春先につくるイメージがありますが、
夏真っ盛りに作るのもなかなか良い感じ。
 
夏は冷やして飲むとゴクゴクいけます。
柑橘類をたっぷり使うので、
果皮の苦みも感じます。
果皮の苦みはフラボノイド、最近の研究では認知症予防にも良いと言われています。
フラボノイドの苦みとエルダーフラワーの甘い風味をしっかり感じて飲むと
ますます効果を感じます。

 

前回の記事で

水虫にパルマローザの足浴のことを書きました。

効果を確認したくて、しっかり1週間続けたのですが

予想以上に効果があり、

痒みも違和感もすっかりなくなりました。

 

なによりも足浴が良かったところは、

クリーム(皮膚薬)を塗布したのと違い、

べたべた感がないので

そのままフローリングを歩けることです。

5~10分くらい足浴をして、タオルで拭きとるとサッパリ。

お湯に足を浸けるだけで

まんべんなくパルマローザ(薬効)が足に行き渡るのです。

 

やってみると、

洗面器にお湯を入れて、精油を滴下して足を入れて、拭いて。

この一連の作業が、クリームを塗るよりもずっと簡単でした。

 

水虫でなくても、足をさっぱりさせたいな~という方にお勧めです。