秋の七草のひとつ「桔梗」の画像です。
桔梗は、花屋さんでも見かけるので一番認知度がありそう。
七草は、いかにも「草」らしいところが好きです。
これがバラや百合だったら、季節の風情を感じられません。
楚々とした清廉な姿がひたむきで惹かれますね。
それでも秋の七草は春の七草よりも、花が可愛いです。
秋の七草は「萩」「すすき」「桔梗」「女郎花」「フジバカマ」「葛」「なでしこ」
覚えた先からポロポロと忘れていきますが、
すらすらと流れるように言えたらいいな~。
不思議なことに漢方薬や生薬となると、意外と覚えてるのです。
桔梗はりっぱな生薬、漢方薬の材料です。
ヒトコトで表すと、喉の生薬。(使う部位は根っこです)
喉が赤く腫れて痛い、痰が出る、声が枯れる、そんなときの生薬。
その名が使われる漢方薬では「桔梗湯」があります。
桔梗と甘草のみで構成されています。
声の出しすぎや歌いすぎて声が枯れてしまった時には
「響声破笛丸(きょうせいはてきがん)」があります。
これも桔梗と甘草が使われています。
他にも数種の生薬が配合されていますが、「薄荷」も入っているんですよ(^^♪
漢方薬ではありませんが、
ゴホンと言えば「龍角散」にも桔梗と甘草が入っています。
ここまで来ると、「桔梗」は喉の生薬なんだ!と感動しませんか。
秋は乾燥してきて、喉を傷めたり
涼しさが冷えを呼び込んで風邪を引きやすくなったり、
そんな季節です。
桔梗はまさに、秋に必要な薬草なんですね。