わたしがHSPを知った1年前より

最近ではHSPの情報はかなり多くなり、

目にする機会も増えるようになりました。

 

同時に「それってHSPなの?」と

首を傾げたくなる情報も多くなっているように感じます。

 

わたしはなんでもかんでも

HSPに結びつけて考えることに強い疑問を感じています。

 

 

HSPであることはシンプルに表すと

「敏感である」ということだけです。

 

それ以上でも以下でもありません。

 

特別な能力者でもないし、

人より秀でているワケでもありません。

 

ちょっとでも人と違うところがあると、

HSPだから、HSP/HSSだからとしているのも

違和感を覚えます。

 

 

HSPの生まれ持った性質ではないのに

HSPだとしてしまうことで危険なものもあります。

 

例えば「過敏症」

HSP=過敏症としているものもありますが違います。

 

「〇〇症」ということは

すでに症状として出ているということ。

 

「症状」とは

「病気や傷などの状態」のことを言います。

 

症状として出ているものを

「敏感なHSPの気質だから」としてしまい、

治療をしなかったらどうなるのか…。

 

適切な治療を受けないと、

症状がどんどん悪化する可能性があります。

 

なので、安易に個人で判断しない。

 

ましてや

HSPとイコールであると表記するのは、

あまりにも無責任な行為ではないのか?と思います。

 

 

うつ病も同じです。

 

HSPはうつ病とされてしまう、と言われていますが、

本当にそうでしょうか?

 

うつ病になったわたしだからわかります。

 

HSPの敏感さと

うつ病の敏感さはまったく異なります。

 

関連記事

▶︎HSPとうつ病はまったく違う ー①うつの誤解ー

▶︎HSPとうつ病はまったく違う ー②HSPはうつになりやすい?ー

▶︎HSPとうつ病はまったく違う ー③HSPとうつ病どう違う?ー

▶︎HSPとうつ病はまったく違う ー④HSPとうつ病の見分け方ー

 

医師もHSPの敏感さだけでは、

うつ病とは判断しません。

 

うつ病と診断されるときは、

おそらく身体になんらかの症状が出ているはずです。

 

「症状がある」ということは、

HSPの気質の範疇ではないということなんです。

 

うつ病であることを受け入れることは、

とても難しいです。

 

わたしは、正直なかなか受け入れられませんでした。

 

でも、

「うつ病だと診断されたのは先生にHSPの理解がないから」

と、個人の判断で誤診だとしてしまうことはとても危険です。

 

症状の悪化につながる可能性も

十分に考えられるからです。

 

 

人の気持ちが自分の中に入ってくる、というのも

HSPの気質ではあり得ません。

 

相手の気持ちが入り込むような感覚があるのなら

それは「過剰同調性」というものかもしれません。

参考サイト① 参考サイト②

 

HSPは

他者と自分の境界線がもろいことも多く、

 

ゆえに、育った環境によっては

過剰同調性になりやすいと言えなくもありませんが、

 

「なりやすいこと」と

「生まれつきそうであること」では

まったく意味が異なります。

 

HSPと過剰同調性はまったく別のものです。

 

 

HSPの情報って一喜一憂するものが多くないですか?

 

当てはまれば

嬉しかったり安心したり、

 

当てはまらなければ

わたしって違うのかなと不安になったり。

 

それって、

個人的な見解が多いからじゃないかなって思います。

 

 

同じHSPという気質を持つからといって、

同じ行動や感情を持つとは考えられません。

 

100人いたら100とおりあって当然です。

 

先にも書きましたが、

ちょっとでも人と違うことや、悩みがあることを、

HSPだから、HSP/HSSだからと結びつけてしまうことが、

結局、一喜一憂につながっているように思えてなりません。

 

 

HSPの根本にある性質は

・物事を深く処理、考察する

・刺激を受けやすい

・感情反応が強く、共感力が高い

・些細なことに気がつく

→詳細はこちらをご参考くださいHSPの4つの性質

 

上記の性質以外の行動や感情、思考や捉え方を、

HSPの気質として語ることは誤解を招くだけです。

 

 

残念ながら誤った情報はなくなりません。

わたしも心がけてはおりますが、

100%正しい情報を伝えられているワケではありません。

 

なので偉そうに語ることはできませんが、

 

情報を受け取るときに

考えずに「当てはまるからそう!」と鵜呑みにするのではなく、

 

どうなんだろう?と疑問に思う視点や、

見極める力も必要なんだな、と思いました。

 

 

📖HSPを提唱されたアーロン博士の著書

翻訳本なので読みづらい部分もありますが、アーロン博士はどういったものを「HSP」と定義づけ、「敏感(sensitive)」と名付けたのかを知ることは、HSPの深い理解につながると信じています。

 

 

 

 

HSPの認知が広がりつつある今、

HSP自ら誤解を広めてしまうことのないように

していきたいな、と強く願います。

 

 

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