昨年6月通院が終了しうつ卒業。
卒業後1年が過ぎるころには、
うつの影すら感じることもなくなり、
ありがたいことに、
再発することなく現在に至ります。
完全に克服できたんじゃないかなと、
今は感じています。
精神障害者手帳を、
持っていた時期もあるくらいなので、
結構しっかりとうつになったのですが…
そんなわたしからすると、
「HSPがうつ病と混同される」ということが、
いまいちピンとこないんですね。
だって、全然違うから。
HSPとうつがどう違うのか、のお話の前に
「うつ」についてお話させてください。
まず、
「うつ病」を
誤解されている方が多いように感じます。
うつは、
悩んでいる人だけが、
その延長でなるものではないんですね。
うつ病は、神経伝達物質の
セロトニンやノルアドレナリンが減ることで、
さまざまな症状があらわれる病気です。
もちろん、
悩みを抱えてうつになる方もいらっしゃいます。
でも、
セロトニンやノルアドレナリンが減る原因って
本当にさまざまで、
遺伝的なものとか、
近しい人やペットの死、
引っ越しなどの環境の変化、
ホルモンバランスの乱れ、
慢性的な疲労とか、
仕事の頑張りすぎが続いたとか、
寝不足が続いたとか、
不規則な生活と乱れた食事とか、
キリがありません。
※これらが当てはまるからといって必ずうつ病になるということではありません。
あくまでもこんなことも原因になる可能性があるという例えです。
いろんな要因が重なってなるものだし、
どんな理由もうつの原因になるものだからです。
悩みだけじゃないんですよ、
うつの原因って。
しかも、
どうしてうつ病になるのかは、
はっきりしていないそうです。
わたし自身がうつになったときは、
思い悩んでいることはなかったし、
むしろ人生で最高に充実していたときにうつになりました。
引き金になったのは、
自分の限界を超えて働きすぎた、
疲れているのに十分な休息をとらず、
カラダを大切にしなかった、
これが最終的な要因です。
もちろん、
当時のわたしの
思考のクセや捉え方の偏り、
思い込みや生きづらさというものが、
まったく関係ないワケではないですよ。
当然それらも、
うつになった要因のひとつではあるけれども、
当時病んでしまうほど悩んでいたかというと、
それはまったく心当たりがないんです。
悩みが先にあったのではなく、
限界以上に働きすぎたことで、
脳内のバランスが崩れ（うつ病になり）
落ち込みや憂鬱、気力の低下などがあらわれ、
それが悩みとなった、という順番です。
なので、
「うつになるくらいつらかったのね」と言われると、
いつも答えに困ってしまいます。
そんなことはなかったんだけど、
「そんなことない」と言っても、
うつのイメージが悩みありきなので、
強がっているように見られてしまうのが、
なんとも心地悪いんです。
入院をしていたときは、
事故で頭部に外傷を負ったことが原因で、
うつ病を発症したという方もいらっしゃいました。
脳内の神経伝達物質のバランスが、
外傷を負いなんらかの原因で崩れたことによって、
落ち込みや憂鬱、気力の低下などが、
症状としてあらわれたそうです。
落ち込みがあったから、
うつ病になったのではないんですよね。
うつって悩んでる人がなるんでしょ？
そこまでじゃないから自分には関係ない。
そんなふうに思っている方も多いと思いますが、
そんなことはないんです。
はじめに書きましたが、
セロトニンやノルアドレナリンが減る原因って、
本当にさまざま。
なのでうつになる原因って、
人それぞれですよね。
何が引き金になるかわからないし、
どんな理由も原因となるんです。
誰にでも悩みがあるから、
誰でもなる病なのではなく、
どんな理由もうつの原因になりうるから、
誰でもなり得る病なのです。
うつ病の印象が、
少しでも変わってくれたらいいな、と。
もはや「心の病」と呼ぶことが、
「悩みありきの病気」のイメージを、
強くしているような気もしています。
「HSPとうつ病の違い」をお話しさせていただくのに、
どうしても必要で、長々と書かせていただきました。
今後は
HSPがうつになりやすいと言われるのはどうして？
HSPとうつ病はどう違うのか？
HSPなの？うつ病なの？の見分け方
などを
書かせていただきますので、
どうぞお付き合いくださいませ。