うつ病は必ずしも、
悩みありきでなる病気ではない、
ということを、書かせていただきました。
では、
HSPはどうしてうつになりやすいと言われるのか?
うつ病になる原因としてよく聞くのは、
「過度なストレス」かと思います。
ここでも誤解があると思うのですが、
「ストレス」って何も悪いものだけを表す言葉ではないんですね。
「ストレス」とは
心身への刺激に対する反応のことを言います。
なので、
つらいことや、不安はもちろん、
楽しいことも嬉しいことも、
暑いとか寒いとか、添加物などもストレスになります。
うつの要因となる一部を例えであげましたが、
それらもすべて「ストレス」と言えます。
「ストレス」が刺激に対する反応のことならば、
刺激を受けやすいHSPは当然ストレス反応が多いと言えます。
「過度なストレス」はうつ病のきっかけになる。
なので、
HSPはうつになりやすいと言われるのか?、と。
うつになる原因ってひとつではないんですよね。
いろんな要因が重なってなるものです。
わたしがうつになったのは、
最終的なきっかけは限界を超えて働きすぎたことですが、
当時の思考のクセや、生活習慣など、
あらゆることが重なってうつになったものと考えられます。
うつ病になった原因ってひとつじゃないので、
どうしてうつになったのか、
意外とはっきりしていない人のほうが多いです。
はっきりしていないというか、
いろいろな要因が考えられるという感じですね。
このように、
うつ病はいろいろな要因が重なって発症するので、
刺激を受けやすいHSPは、
人よりもストレス反応が多いと考えられるので、
うつ病の要因となるさまざまな要素を、
人よりも多く持ち合わせている可能性はあり、
うつになりやすいと言えなくもないのかな、
とは思うのですが…
ただ、
それらを多く持ち合わせているからといって、
イコールうつ病ではないので、
HSPがうつ病と混同されるというのは、
やはりピンときません。
条件だけで判断すると、
HSPはうつになりやすいと言えなくもないけど、
わたしの周囲を見ると、
HSPであるかそうでないかは、
関係ないように思います。
うつになる要因はいろいろあるので、
一概には言えないのですが、
敏感であること、
つまり、ストレス反応が多いことよりも、
〇〇しなければという思い込みや、
人に頼れず背負いこんでしまうクセや、
偏ったものごとの捉え方などが、
うつ病になる大きなきっかけになるように思えます。
これらはそのほとんどが、
後天的に身についたものです。
あとは、生活習慣とか、
自分に無理をさせ続けるとかも、
チリも積もれば…で大きなきっかけになる。
HSPの気質上、
そのようなクセを身につけやすいとも言えますが、
生まれつきのものなのか、
環境や経験でそうなったのか、
やはりそこは、
きちんと分けて考える必要があります。
HSPだからうつになりやすい、ではなく
そのようなクセがあるから
(HSPであるかどうかは関係なく)
うつになりやすいと考えるほうが自然です。
そして、
後天的に身につけたもの(思考のクセなど)は、
変わっていくし変えられるものだということを、
知ってほしいと思います。
今後は、
HSPとうつ病はどう違うのか?
HSPなの?うつ病なの?の見分け方
などを
お伝えできたらなと思っています。