カップヌードル新作!しばらくカップヌードル新作が落ち着いて安心していたら、突然出てきました(笑)。
バターチキンカレーといえばたいてい甘く設定されているため、辛党のワタクシとしてはインドカレー屋で頼む事はまずありません。たまにレトルトのやつを味見程度に食べる位です。しかしカップ麺になれば話は別、食べざるを得ません(嫌なら食うなよ笑)。
ワタクシの地元にもインド人に見える人(多分パキスタンとかネパールなどの周辺地域だと思うけど)がシェフのインド料理屋は山ほどあります。辛党なのでインドカレーももちろん好きですが、正直なところ味的にはどこもあまり変わり映えがしないと思っていました。
そんな中、近くのイオンではコロナ禍の頃から、地元の飲食店を応援するというコンセプトで、近隣のお店のテイクアウト用の商品を置くようになりました。夜、仕事終わりに行くとこれらが半額になっていたりするので、結構買って帰ってくる事が多かったんですよ。その中にインド料理店も3,4店舗ありまして、最初はお店なんて意識していなかったんですが、そのうち一店舗だけ飛びぬけて美味しいところがあったんです。まずダシがウマい。そしてスパイスの調合が絶妙、一つ一つのスパイスが独立して香りながらも何かが突出することなくバランスよくひとかたまりになって香ってくる、そんな感じです。たまに聞いた事のない名前の料理も並んでいたりして、すっかりファンになりました。バターチキンカレーを好んで食べたのはそれが初めてです。お店にもうかがった事がありますが、繁華街とは離れたところにポツンとあるお店で、焼酎のボトルなんかも置いてあったので、夜は近くに住む人が居酒屋代わりに使うようなお店かも知れません。でもクオリティの高い、でも名前も聞いた事のない知らない料理をツマミに飲むってサイコーじゃないですか(笑)。夜に飲みに行くにはちょっと遠く行きづらい場所なのが残念です。でも、同じように見えるインドカレー屋も店によってかなり違う、というのはワタクシにとって発見でした。
では調理に入りましょう、フタ開けてお湯入れて3分待って完成(笑)。おっと、お湯を入れる前に香りを確認しましたが、クミンとコリアンダーがしっかり香っています。ちゃんとスパイスを単独で使っているようですよ。
カレーなのでスープに粘度があるのですが、溶け残りが全くないというのはカップヌードルの優れた点の一つです。スープの溶け残りを無くすために顆粒の粒の大きさや麺の隙間にどうやって入り込ませるか、麺が戻りほぐれていく過程で塊にならないようにするにはどうすればいいか、など、色々な視点から工夫に工夫を重ねた結果だと思います。他メーカーの縦型カップでこんな粘度のあるスープのカップ麺を作ったら、十中八九底に溶け残ったスープがこびりつきますよ。それを防ぐためには底を中心にかなりしつこく混ぜないといけませんが、そうすると箸を半分以上スープの中に突っ込む必要があります。そんなに箸を濡らしてしまったら海原雄山に「おまえの食べ方は料理を卑しめたことになる」と怒られてしまうところだ(笑)。だがな雄山、箸先を濡らさずにどうやって食えばいいのだ?(笑)。
さて実食です(笑)。ううむ、甘い、スープが甘い、まるでルノアールのココアのように甘い(笑)。というか、リンゴとはちみつがとろり溶けてるような感じです(笑)。バターチキンカレーは甘いもの、という固定観念がないか?(笑)。いや、まあ、これが一般的なバターチキンカレーの辛さなんだろうな、とは思います。特に辛さを感じないカレーうどんのスープなんかとも違って、明確に甘くしているように思います。
ただ、食べ進めていくと甘いだけじゃない事も解ります。甘さの向こうにちゃんとスパイス感があって、また、塩味や酸味、苦みも感じます。これならバターチキンカレーを名乗っても許すっ(笑)。本当はチキンにもう少しこだわって欲しかったですけどね。神田まつやの鶏南蛮に使っているような鶏肉位入れて欲しいかも。
さて反動で辛いカレーが食いたくなってしまったなぁ。ストックに辛いカレーはないなぁ、おやつ、どうすっぺなぁ。