十二月また来れり。
 なんぞこの冬の寒きや。・・・・

 萩原朔太郎の詩ではないが十二月に入り夜明けの海岸は驚くほど寒くなった。
 冷気に煽られ海から水蒸気が湧き上がり、海霧が海面を覆いつくす。
 幻想的な光景が目の前に拡がってゆく。


 しかし、夜が明けるにつれ見事に海霧が晴れ上がってくる。 

 穏やかな冷たい寂寞とした冬の海を前に、今日もまた私は未知の「期待」を求めて夜明けの曙光を浴び、ただ竿を振り続ける。



 この日は綺麗なだるま朝日を拝みながら、未知の期待を、静かに祈る。
 すると突然強烈な当たり。いきなり竿を引ったくってゆく。思わず大きく合わせると、手元にずっしりとした重量感が伝わり、魚が乗った。


 最後まで暴れ、楽しませてくれたのは久しぶりのメジロ、70㎝超え。


 しかし、まだまだ痩せている。


 刺身はあっさりしていたので、バターたっぷりのムニエルに。美味かった。


 近くのスーパーの北海道フェアで、年甲斐もなくスイーツを買ってみた。
 ゆきむしスフレ。
 とても柔らかくてまさに初雪のようなふわふわスフレ。口の中でとろける美味しさ。


 トカチック・バスキュー
 濃厚チーズ味でこれも美味。 



 遊びに夢中のトンを優しく見守るかんたろう。
 自分も遊びたいのを、大人の素振りで我慢しているようにも見える。


 トンは一緒に遊ぼうと誘う。


 ついに、かんたろうも負けじと紐で遊びだした。


 
 これからクリスマスに、大晦日、お正月・・と世間はどんどん慌ただしくなる。

 おやすみ、かんたろう。
 今年は、トンも一緒で賑やかだ。



 色々と辛いことが重なって、海にも行けずなかなかブログの更新ができなかった。
 久々に早朝海へと向かうと、数日前からの急激な寒気に見舞われ、夜明けの海辺は凍えるような冷気で思わず身震いする。
 ひとり凍れる浪しぶきを眺め、遠くに淋しい冬の海の光を感じつつ、私は憂愁の絶えない孤独に戦慄を覚える。



 澄み切った大気に凛と輝く曙光にも冬の訪れを感じる。
 波は穏やかでまるで冬の湖のよう。かじかんだ手でジグを投げ続けても、当たり前のように生体反応はない。



 心が沈んだままなので、気晴らしに大阪寿司をネットで注文する。


 約1年ぶりの吉野鮨。
 押し寿司なのでお腹がいっぱいに。二日かけて食べ切った。



 極度に寒さに弱いかんたろうはストーブの前から離れない。おまけに湯たんぽを抱いて寝ている。


 逆にトンは寒さを感じないのか、昼間はひとりで走り回って遊んでいる。



 いつものかんたろうと、トン。
 「仲よき事は美しき哉」 実篤


 おやすみ、かんたろう。
 もうすぐ師走。寒さはこれからだ。


 ここ数日やっと波は落ち、穏やかな海が戻ってきた。
 

 夜明けとともに、漁港から大船団が現れ、遙か沖に向かっている。


 最近の早朝、夜明け前の一瞬、たまに強烈な当たりがある。しかしほとんどフッキングしない。
 この日やっと掛かった70㎝のメジロ。久しぶりの大物でよく引いた。


 刺身にして当日と翌日食べてみたが、脂が乗ってなく、味が薄い。
 まだ少し時期が早いのか。


 残りは、バターたっぷりのムニエルに。
 これは絶品だった。パンでもご飯でも、お酒にもビールにも合う。


 やはり、この時期美味いのは脂の乗った戻り鰹。
 ついつい買ってしまう。



 今年に入って沖磯の石鯛釣りは五月に一度しか行っていない。二年前に仕事を辞め、この小さな海辺の町に住んでから、めっきり石鯛釣行の回数が減ってしまった。
 まだ仕事も家庭もあった頃は、忙しい中、予定をやりくりしながら、一年を通して月2回以上のペースで石鯛を狙って夢中で磯へ通っていた。


 今は毎日が休日で、渡船屋までも近くて何時でも行けるとなると、何故か沖磯への腰が重くなる。
 暑いので止めよう、波が高い、ウネリが収まってから、寒い、風が強いのでは、潮が悪そう・・・などと言い訳のように自分の中で行けない条件や理由を色々探し、納得させ、結果、足が遠のいてしまう。

 何かのせいにして前に進まない・・今までの私の人生と同じか。

 五月に釣れた45㎝の石鯛。



 それでもどうしても石鯛釣りの気分を味わいたくて、近くの地磯で竿を出してみる。餌は冷凍のカニや赤貝、磯についているジンガサなど。


 何も釣れないと分かっていても、竿を出すと胸は高鳴りワクワクと興奮状態になる。
 孤独な磯上での自然との対峙。そして浪漫溢れる、豪快無比な石鯛釣りの味を久しぶりに思い出して、武者震いが止まらない。


 絶好の秋晴れでとても気持ちがいいので、嬉々として竿先を見つめていると、何と突然揺れ出し、一気に舞い込んだ。
 「嘘だろう」と驚愕しながらも、慌てて思いっきり合わせると、とても軽い引き。
 上がってきたのは30㎝ほどのブダイ。
 上出来だ。早速、煮付けにしよう。





 一昨年の年末。夜の公園でのかんたろう。
 いつも、呼ぶとすぐに出てきた。 
  同じ頃の昼間の公園。
 帰ろうとしてもストーカーのようにいつまでも、ずっと着いてくる。
 可愛くて、愛おしくて・・後ろ髪を引かれる思いで、なかなか帰れなかった日々。 
 
もうすぐこの海辺の小さな町でかんたろうと暮らし始めて二度目のクリスマス、大晦日、そして正月を迎える
 今年はトンも一緒で賑やかだ。


 午后の温かい陽だまりで気持ちよく寄り添って眠るふたり。
 おやすみ、かんたろう、トン。
 来週はついに寒波がやってくるそうだ。
 もう、冬の到来か。